半世紀前の日活ロマンポルノに学ぶ経営

今から20年以上前の新聞記事を切り抜いたノートを見つけ、味わい深くここ半世紀に思いを馳せた。
 
日本映画のある意味で最後の活況だった、半世紀前の日活ロマンポルノ。ストリーが欠落した最近のAVビデオなどと違って、妙に感動し泣かせる場面がある。
女性を美しく撮っている。

消滅することはなく最近は若い人を含めて、静かな人気が継続し、時折思い出したように話題になる。
 
日活ロマンポルノが育てた映画人、監督や俳優はいっぱいいるのは事実。
 
自分や会社の軸足(ドメイン)を明示し、創造性に富む若者にチャンスをつくるのは大事そうだ。
企業経営者や管理者、自分にとって、参考になりそうだ。
 
2001年の7月1日(たぶん)の朝日新聞より引用。
「低予算、撮影日数の短縮、スタッフの少人数編成などポルノ路線への変更で、多くのスタッフ・俳優が去っていった。その反面、セックスシーンを10分に1回程度入れさえすれば、あとは比較的自由につくれることがスタッフたちのやる気を呼び起こした」
 
ドメイン(活動領域)がはっきりし、その中での緩やかさと多作が、若い人に自由な発想とチャンスを与え多くの人材が育った。
 
今様に言えば、2割のエッチなシーンという枠組みと8割はあいまいでフレキシブルというドメインというか枠組みが、創造性や挑戦意欲を生み出したと言える。
                        その27:2023/06/23
 

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