年アド受験当日のこと

先日、年金アドバイザー3級をCBT方式で受験してきました。
もちろん試験内容のことは書けませんが、当日にしたこと・感じたことなどを残しておきます。

1.起床~会場入り

前日は23時ごろまで勉強していたと思います。
6時ごろ起床しました。
家の教材で確認したいところを見てから支度して、7時半ごろ出発。

都内某所の試験会場近くについたのが8時半ごろ。
日当たりのいいカフェの窓際で、一時間ほど今日までに間違えた問題の見直しと、計算問題の解法を見直したりなどしました。

途中、腕時計を忘れたことに気づきましたが、CBT方式では筆記用具など含め何一つ持ち込み不可で、残時間は画面で確認できます。
時間管理は本当に大切なので、会場受験の方は時計を必ずご確認ください。
9時半すぎに会場となっているテストセンターに入りました。

2.受付~試験開始まで

受験者らしき人が入っていく様子はないものの、会場とされるビルに入り、エレベーターで受付に向かいます。
会場は、企業の研修や職業訓練をするようなところのようでした。
スタッフの方も手慣れている様子でスムーズに受付が進んでいきます。
受付では身分証明書が必要でした。
マイナンバーカード、免許証などの提示を求められます。
免許証は毎日持ち歩いているので、ここは問題なしでした。
パソコン受験のためのログインIDなどが書かれた紙を渡されました。

試験案内などを読んで、同意書にサインして、全ての荷物を預けます。
試験開始30分前から受付開始でしたが、会場で勉強できるような雰囲気ではありませんでした。会場に入りしたらもうテキストは広げられず、そのまま受験だと思っておいた方がいいです。

カバン・スマホ・筆記用具・飲料・家の鍵、すべて持ち込めませんでした。
持ち込めたのはハンカチ・ティッシュ・身分証明書・受験票だけです。
ハンカチなども不審な点がないか、スタッフの目の前で広げて見せます。

仕切りの立てられた机にデスクトップのPCがあって、前に座るように案内され、A4の裏表白紙のメモ用紙一枚とボールペンを渡されました。
メモ用紙は使い切ったら追加でもらえるようです。
ログインIDを打ち込み、PCの操作方法を確認したら試験開始です。
チュートリアルも時間制限がありました。内容は大したことありませんが、電卓の開き方や解答の仕方などは時間いっぱい確認した方がいいでしょう。
なお、試験開始のボタンは自分で押せました。

あと、キーボード・マウス・メモ用紙、ボールペン、受験票などのそれぞれの置き場所を作ってから開始しましょう。
ところで、右利きですか? ペンもマウスも右手ですか?
キーボードも右側のテンキーを使用しますか?
メモ用紙も右側におきますか? 受験票は…解答には使わないですね。
右側を広くして、ベストな配置を作っておきましょう。

3.試験

とても静かです。
多分、年アド以外の試験を受けている方もいたのではないでしょうか。

私一人だけが会場でキーボードのテンキー叩いていたので、カタカタとキーを鳴らしてしまうのが気まずいほどでした。
とはいえ真剣に受かりたいなら、遠慮せずにカタカタするしかありません。マウスで選択肢を選んだり問題を変えたりしつつ、計算は画面の電卓を操作するしかありません。画面の数字をクリックして入力することもできましたが、明らかにテンキーの方が早いです。

試験は2時間で終了です。時間いっぱいで強制的に打ち切られます。
そのまま結果判定の画面に切り替わり、内容を確認して試験結果を印刷し、終了を申し出て退室となります。
荷物引き取りの際に印刷した結果を受け取り、会場を後にしました。

4.試験中

(1)前半:知識問題・事例問題(知識)

何度でもいいますが本当に時間がありません。
一問1分で解くという自分で決めたルールを守るつもりでしたが、もう少し考えたい欲求に打ち勝てなくなり、時間を超えてしまいました。
また、選択肢の前半で絶対にこれ! という肢を見つけているのに、他の肢も気になるという誘惑に負けると、時間を浪費します。
合格しておいて後出しだから言えますが、本当に100%の自信があるなら答えはそれにして、後で振り返った方がいいと思います。

当初計画していたのは、前半の知識問題30問は30分以内、後半の技能・応用のうち後半10問を解くのに20分以内で、10分は見直しをする予定でした。

実際には初見の問題で悩んだり、思わぬ論点を突きつけられたりして、前半と決めていた分を終えるのに60分経過して、見直しはできませんでした。
ここで焦ると、事例問題がだんだん頭に入ってこなくなります。

(2)後半:事例問題(計算)

後半の残り60分は老齢年金などの計算中心の問題に当てました。
使い慣れていないキーボードでどうしても操作がもたつくのと、視界を紙と画面とを往復させるのにどうしても時間が取られてしまいます。

紙は十分広く使いましょう。余白の残りを気にして、自分で読めないほどに小さいサイズで書くと、焦った時に計算途中で読めずに困ります。

計算式の途中経過もなるべく書き留めておきましょう。
焦っていると計算ミスを乱発します。(私はしました…)
計算結果が選択肢にないようなものになってしまい、3回くらい見直して、やっと自分のミスに気付くこともあり、焦ると余計に時間がかかります。

充分に対策してきたつもりですが、結局最後の1事例は十分に時間を割くことができませんでした。
ただ、正答できるか自信がないほど難しい問題に時間を費やすくらいなら、時間をかけても確実に取れる問題を解いた方が精神的には良い気がします。

5.結果

80点/100点で合格でした。
手ごたえなく不安だったので、結果がすぐにわかって良かったです。
前半30問のうち6問落とし、後半20問のうち計算で4問落としました。
正直、焦りによる計算ミスで2問は落とした気がします…

内容そのものには言及しませんが、満点を取るつもりなら、テキスト読みはした方がいいです。
過去問を回したからできたという実感は60点分くらいで、残りの20点は社労士試験で勉強しておいた記憶がまだ生きていたから解けたというものがいくつかありました。

6.受験を終えて

計算は明らかに苦じゃなくなりました。
特に特別支給の老齢年金が何歳からとか、繰り上げ繰り下げの率は受給開始年齢から申し出の前月までで計算するとか、合算対象期間に数えられるのは何歳から何歳までのどういう期間とかの判別はかなり自信がつきました。
雇用保険との絡みも苦手でしたが、計算を繰り返しているうちに、基本的な知識は身をもって習得できました。

短答式の問題をかなりの分量こなしたので、復習としても良かったと思いますが、社労士試験ならもう少し深堀してくるよな、という論点もあり、そういう分野はむしろ社労士試験の過去問を見返したくなる動機になりました。

年アドの問題は国民年金と厚生年金を同時に取り扱うので、横断学習としても最適です。たとえば加給年金・振替加算や、20歳以前・60以降の加入期間なんかは頻出のテーマなので、年アド合格できる程度まで学習が進んだころには、もうこの辺の問題で迷うことはないんじゃないでしょうか。

結論としては、間違いなく受けてよかったと思います。
社労士試験の挫折後に、こうして形に残るものとして合格を手にできることは、嬉しいです。
次の社労士試験に向けて未来が少し明るくみえるようになりました。

もちろん次の2級も来年3月に受験するつもりです。
過去問を書店でパラパラと見ましたが、格段に手ごたえがありそうです。
しかしこれに合格できるようになれるなら、社労士試験に向けて年金の理解が深まるとも思いました。

これからしばらくは労働法の勉強に戻ろうと思いますが、11月からはまた年金も並行して取り組んでいきたいと思います。そしてせっかく身につけた知識を忘れないように、毎日年金の問題を解くつもりでいます。

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