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名古屋+周辺の楽しみ方(歴史/文化を満喫):木曽と濃尾平野と伊勢湾をモチーフにした大名庭園、徳川園を大人散策  (愛知県名古屋市)


こちらの投稿は、「大人散策辞典 ”wiki stroll” ~tomoaki blog~」の "Original の記事" を基本同じ内容で、記載している記事になります。Original の記事では、より多くの写真も含め記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。


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【はじめに:徳川園の基本情報】

数年前の夏休み(遅めの夏休みだったので、9月)、静岡(掛川・浜松)彦根長浜名古屋(犬山岐阜も)を回る旅を企画し、それぞれお邪魔させて頂きました(旅全体の日程は、別記事をご参照ください)今回は、その中でお伺いした、愛知県名古屋市にある「徳川園」を中心にご紹介します

この日は朝一で、宿泊していたトラスティ名古屋栄から電車で犬山にお伺いし、犬山駅より徒歩で城下町と国宝・犬山城を見学(2-3時間位)。その後犬山駅に戻り、バスで明治村に参りました。明治村では2-3時間程かけて園内を大人散策し、終了後タクシーで羽黒駅まで行った後、今回ご紹介する「徳川園」に、電車と徒歩で参った次第です(この日も、結構お腹いっぱいのスケジュールでした…)。

そんなスケジュール感の中お邪魔した「徳川園」ですが、そもそも基本情報を抑えるべく、Wikipedia の力を借りますと、以下の様にあります。

徳川園(とくがわえん)は、愛知県名古屋市東区徳川町にある日本庭園。隣接して、国宝の「源氏物語絵巻」を展示する事で有名な徳川美術館や、河内本『源氏物語』を所蔵する名古屋市蓬左文庫がある。(略) 1695年に造営された尾張藩2代藩主徳川光友の隠居所の大曽根御屋敷跡(当時の敷地は約44ha)に築造された池泉廻遊式の大名庭園である。園内に配置された山、大曽根の瀧、渓流、龍仙湖、牡丹園、菖蒲田はそれぞれ、木曽山脈、木曽三川、伊勢湾、濃尾平野に見立てられてのものであり、自然の景観を凝縮している。これは、尾張国の、土地柄の豊かさを表現したものである。(略) 園西側の黒門は明治22年に建立された欅づくりの三間薬医門であり、戦災を免れた徳川邸の遺構として今日に大名屋敷の記憶を留めている。(略)”

https://ja.wikipedia.org/wiki/徳川園
黒門
庭園に入る時の橋

前日、白鳥庭園にお邪魔していましたので、どうしてもその比較になってしまうのですが、好き嫌いは別にして「徳川園は、池の広さを感じる、正に大名庭園と言った印象を持ちました。また隣接して、徳川美術館もありますので、庭園と美術館の両方をお楽しみ頂くべきだと思います。

ちなみにこちらの美術館の館長は、なんと、尾張徳川家第22代当主:徳川義崇氏だそうです(徳川美術館のホームページより:https://www.tokugawa-art-museum.jp/)。徳川宗家の方は、テレビや雑誌にもよく出られており、18代当主:徳川恒孝氏、19代当主:家広氏とお名前もお顔も拝見する機会が多いのですが、尾張徳川家も続いていらっしゃるのです。当たり前と言えば、当たり前ですが、実際にそのお名前やお顔を拝見すると「歴史は今も続いている」と思ってしまった次第です…。

大曽根の瀧
滝から流れる小川
一番最初に渡った橋(下から)

【徳川園を大人散策】

上記の通り、犬山城明治村を経由してから徳川園に参らせて頂きましたので、15:00過ぎに徳川園に到着しました。到着して、まずは門(黒門と言うらしいです)の立派さに目を奪われます。戦火を潜り抜け、今あるお姿を、まずはしっかり鑑賞させて頂きました。その後、門を抜け、受付で入場料を払い、庭園へ参りました。

まず見えてくるのは、木々の中にある木製の橋。下を小川が流れています。前日の白鳥庭園と同じように、「木曽三川・濃尾平野・伊勢湾をイメージしつつ作庭」されているとの事の様なので、上流部から拝見したいと思い、木々を抜け「大曽根の瀧」を目指しました。大変立派な石組みで、高い所から水が流れ出していて迫力があります。そのまま流れに沿って、小川を下ると、気持ちの良い新緑の中を散策でき、小川の音とともに癒される空間です。

徳川園の池泉①
徳川園の池泉②

植栽はモミジが多いように思われ、「秋はさぞかし綺麗だろう!」と思いながら、下っていくと、先程庭園に入った直後に渡った木製の橋の下に出ます。そして目にするのが、伊勢湾をモチーフにしたと思われる「大きな池泉」が、開放感抜群で目の前に現れます。木々の中から、いきなり池泉が広がる演出の為か、解き放たれた感覚が沸いてきます。

徳川園の池泉③
徳川園の池泉④

そしてこの池泉、非常に広く、正に大名庭園と言った感じです。橋も小川が流れ出す反対側にいくつかかかっており、風情を醸し出していますが、中央の池は広々と配置されおります。その池泉の周りを、配置された橋を渡りつつ、のんびりと散策し、最後に石の橋(西湖堤?:芝離宮小石川後楽園のそれが有名ですが…)を渡り、庭園を後にしました。「モチーフ的には、白鳥庭園と同じ、名古屋圏を中心とした地形をもとに作庭されているとの事」ですが、「印象は大分違い(良い意味ですが…)」、「 白鳥庭園 は、現在的な日本庭園で、徳川園は、正に大名庭園」と言った印象を持った次第です

石組
石組と燈籠
西湖堤

【最後に】

庭園をあとにし、隣接する徳川美術館を拝見させて頂きました。美術館なので、入口にあった、鎧のみ、写真撮影させて頂きましたが、こちらも目を見張るものが多数ありました。甲冑は勿論、武具にかかわる装飾品や茶道具、各種美術品を拝見する事が出来ます。歴史的な絵画や漆工芸品は、私の様な価値がわからない人間でも「すごいなー」と思える展示物が多数あり、「尾張徳川家の美術館だからこそ、拝見できるもの」だと思った次第です。

「徳川園にいらした方は、是非とも美術館も!」、「美術館にいらした方は、是非庭園(徳川園)も!」と思いましたし、庭園好きの方は、徳川園だけでなく、白鳥庭園も見学頂き「モチーフが同じでも印象の異なる庭園」の比較を楽しんで頂きたいと思いました

美術館入口にあった甲冑
徳川園から宿に戻る途中の魅力的な建物①
徳川園から宿に戻る途中の魅力的な建物②


尚本ブログでは、東京旧古河庭園東京椿山荘神戸相楽園京都無鄰菴高松栗林公園熊本水前寺成就園山梨恵林寺庭園甲府常磐ホテルの庭園平泉毛越寺庭園名古屋徳川園二条城二の丸庭園川越喜多院の紅葉山庭園/中院の庭園熱海の起雲閣旧芝離宮恩賜庭園小石川後楽園清澄庭園浜離宮六義園新宿御苑日本三名園金沢兼六園岡山後楽園偕楽園等、全国各地の庭園も紹介しており、「日本庭園のカテゴリ分け(庭園分類)」に関しても記載しております(更新中あり)ので、下記一覧表をご活用いただき、ご参照頂けますと幸いです。


記載中庭園一覧更新中ダウンロード

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以下、Googleマイプレイス(マイマップ)で作成した地図を、アプリ・GogleMpsで、位置情報をONにしてスマホでご利用頂くと、紹介したスポットを、自身の位置確認しつつ大人散策する事が出来ます!

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