兵庫選手権を終えて

2022年7月10日、ユニバー記念競技場@神戸で兵庫選手権が行われた。私は、1日目の400mリレーと2日目の走幅跳に出場した。

以下は試合中の心の動きや感じたことを書こうと思う。長くなると思うが、時間がある方は、読みコメントをくれると非常にありがたい。

では、始めよう。
まずは、4×100mリレーである。この種目に関しては、今季日本ランキング24位に入ると10月に行われる日本選手権リレーへの出場権を得られる。そのためには、39秒台を理想とし、最低でも40秒2台は必須である。私たちの今大会の目標は、もちろん39秒台を出すことである。
そのために、前週の西日本インカレはあくまでも1週間前調整ってして捉えてたし、短距離パート長なんか2週間カフェインを控えて試合の日に効果をあげるってことしてました。

迎えた予選。私たちの競技は9組。1組から順に競技が行われていく。1組にまずは、関西学院大が40,6をマーク。その後は8組まで41,5の記録が連発して出された。走る前までは、決勝は確実で、予選1位通過を狙えるとメンバー全員が確信していた。

号砲とともに1走が走り出し、予定通りの走り。3走まではバトンも確実にわたった。3から4でバトンの受け渡しが少し失敗したもののまずまずの走りだったと思う。4走にバトンを渡した瞬間、40秒台は出たなと感じた。でも、終えると、41,67という衝撃的なタイムだった。なぜこんなに遅いんだろう。だれもわかっていなかった。頭に思い浮かんだのは、「?」だけ。

予選を終えて、決勝に何とか残れることを知って、決勝はせめてこれよりはいい走りをしようという目標にみんなが知らず知らずに変わっていたのかもしれない。で、決勝の番組編成が発表されたとき、なんと予選と同じレーンであり横は僕の母校のチーム。なんだか縁を感じました。加えて、絶対に負けないとも思いましたね。

決勝は、みんなしっかり走って、41,12の4位。0,03で表彰台を逃したことは悔しかったけど、予選よりもタイムをあげれたし、出るかわからないけど近畿にもつながり、自分たちの現状を知ることができました。締め切り期間までは挑戦し続けます!!!

で、2日目の走幅跳です。朝起きた瞬間に、体は重いけど、重心移動がスムーズだなと実感。これは、ワンチャンあるかもって思いました。とにかくこの試合は、思いっきり走って跳ぶというシンプルに行こうと思っていたので、緊張も期待も正直ありませんでした。

11時競技開始の試合に合わせて9時過ぎからアップを開始。ジョグの時点ではあまり感覚が良くなくやはりだめかなと思っていたが、その思いが変わった瞬間がありました。それはスパイク流し。120mのコーナーから走ると、右足の接地感覚がおかしく地面が動いているように感じました。念のため、SDを入れてみたが、これも地面に力が入っているようで感覚はよかった。

迎えた、試合。久しぶりの兵庫での試合だから、いろんな競技役員と再会することができ、競技メンバーもなんだか地元だなって感じることのできる人たちだった。なんだか兵庫っていいなぁとふわふわしながら、練習跳躍。

ふわふわしているから、「無」で走ってたな。二本の中で一本目はよかった。でも、二本目。もう全くできず、あ、やっぱり無理かも~という気持ち。

シンプルに行きたくて、試合試技1本目はいつも通りに。跳ぶ前には両親が観客席にいる姿を発見。すると、なんか勝手に7m20のベストを更新。5年間止まっていたベストが動き出した瞬間とともに、ここからやっとというスタートラインに立てたような気がした。それから、7m19、次に7m09と安定はしていたと思う。でも、ここ一発が出ずに20で止まっちゃうんかなと考えちゃって。一緒に試合を進めていく中で、高校の時私が1年の時の3年のキャプテンも戦っており、素直に聞いた。「ここ一発で記録出すには私に何が足りていないと思いますか?」って。言われたことは、「もっとわがままにがむしゃらに行け。島田は、走れてるし跳ぶのもうまい。でも、思いっきりのよさというかもっとオラオラしてピットに立たなあかん」と。この言葉で自分の競技に自信を持つことができたし、4本目からは勝負していこうと決意。がむしゃらに走ってここだと思ったところで思いっきり踏み切る。結果は、追い風参考記録だが、7m32をマーク。言語化はできないが、何かをこの1本でつかんだ。5本目はそれを修正しようとしすぎてかたくなり7m09。最後は、先輩とも話しながら真剣勝負。この時の3位が7m38。大学記録が7m43。6本目に狙うのは、最低でも3位の記録。うまくいけば、大学記録の更新。結果は、7m32。4本目と同じ記録だが、これは風力が1.1mと公認に。大喜びはできないが、ホッとした気持であった。

5年間くすぶり続けた記録更新にまだ実感は正直持てていない。だが、ここで終わりではないし、ここからがスタートである。いろんな人と再会できたことが何よりうれしくてそれが力になった。2年ぶりに会う先生方も大学に行ってからも速報を見続けてくれている先生もいろんな方と話せた。心から安心したしうれしかった。

ここまであきらめようと思ったこともずっとあって、特に5月末の関西インカレが終わってからは、気持ちがなくなってしまった。この兵庫選手権を引退試合にしようとも考えていた。でも、まさか大ベストが出るとは...

大きくて高い壁を越えられたこと。自分だけでなく皆様のおかげです。ここからもっと頑張っていこうと思います。

最後まで読んでくれてアリガトッ!!!


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