私が推しのためにできること

よく、ファンの方々は推しがメディア露出するとそのやり取りなどを絵にしてくれることが多い。
素直に、シンプルに絵で表現できる人が羨ましい・・・
かわいく、かっこよく、おもしろく、その場面を自分なりの絵で表現できるのは推し活としても推しへの愛情表現としてもとてもすてきだと思う。

そう思いつつも、誰しもが絵で表現できるわけではない、ということがもどかしい。
実際に私は棒人間しか書けない。
いや、棒人間だけでも表現している人は見かけた。
きっと、洞察力がない。
あほみたいに「わぁ~いまのリアクションかわいい~」「この表情かっこよ」と思うだけで、その時推しの手が、足が、髪がどうなっていたかなんて見ていない。
雰囲気。
雰囲気全体で感じている。

そういう人たちは推したちがどういう目で見えているのだろうか。
推しの一瞬の輝きを目に焼き付け、その細部までを書きなぐっているのだろうか。
シンプルにすごい。
そして、一瞬で推しの輝きを目に焼き付けることができるのが羨ましい。

その代わりと言ってはなんだが、私は頭の中にオタ芸をする自分が現れる。
理系よろしく、誰に理解してもらいたわけでもない言葉をただつらつらとしゃべり続ける自分もいる。
とにかく「エモい」しか言わない、ちょっと古めのギャルや、
すぐにポエムを作りたがる夢女子だっているし、
小説家のように、見たことを起承転結で表現する自分もいる。

そう、絵に表現できない思いを私はただただ文章にすることならできる。
ここがちょっとしたポイントなんだけど、ただの文章であるということ。
講評や記事などといった文章の中でも高尚なものではない。
ただの文章。ただの文章でしかない。
だが、それも推し活。推しへの愛情表現の一つだと捉え思ったことは書き留めておこうと思っている。

最近は、推したちが一つ一つポロポロと2024年の華々しいお仕事情報を報告してくれている。
ドラマ、ドラマ、ドラマ。そして映画。
ありがたいが忙しい。そして、いま時期特有なんだろう、どれも時間帯が遅い。
ファンは毎日寝不足か、逆に寝る前の楽しみとしてすべての用意を整えたうえで視聴して心も体も満ち満ちの日々となるか。
できれば後者で過ごしたい。だが、そうはいかないのが世の常。

どうにかしてリアタイをして、推しに対して「あなたを応援している人はたくさんいるのですよ」「あなたの雄姿を見たいと思っている人はたくさんいるのですよ」と伝えたい。
できることならば、リアタイした上でハッシュタグ戦争に勝ち、TVerだって1位にしてあげたい。
ファンは強欲なのだ。私たちができうる限りの成果を、結果を、賞という賞を献上したい。

だがその一方で、明らかな数字稼ぎにはちょっと首をかしげてしまう。
公式からの「#○○で盛り上げよう!」「3形態購入で特典!」「年末YouTube生配信」というもの。
ハッシュタグ芸ともいえるこちらは、Twitterのトレンド1位狙いだろう。
3形態購入はもちろん、CD売り上げ。
YouTube生配信は新規ファンの獲得と、同時接続数1位狙い。
などと言われている。
純粋にファンとしてみれば、推しにたくさん思いを伝えたい!CD買いたい!YouTubeで見れる!と喜ぶんだろうが、上記のような意見を見たときに「なるほど・・・?」と思ってしまった。

だが、難しい。
会社員として働く人(経営に関わったことがある人なら尚更)ならば理解できるのではないだろうか。
結局は結果や成果を第三者に伝えるのは数字が一番だからだ。
ファンたちがどれだけ推したちのすばらしさを語ったとしても、伝えられるのはそれを聞いてくれている目の前の人。
その人だって、話を聞いたからと言って必ず推したちを推してくれるとは限らない。
そこで出てくるのが数字。

私がよく説明をするときに使用する数字は、
①メンバー内で身長差が20センチ以上ある
→だけど一番小さくても168cmはある
⇒バカでかいやつがいる
②メンバー内で年齢差が11歳ある
→上は31歳、下は20歳
⇒なお、バカでかいやつが20歳
大体この辺で大概の人は「へぇ~!」と興味を持ってくれる

ここからがスタートだ。
ミリオンヒット、パリコレ、ドラマ各賞受賞など普段テレビを見ていれば入る情報を追加していく。
このメディア情報を先に出してしまうと流れが変わってしまうので注意していただきたい(?)。
そう、数字狙いに首をかしげる理由の一つでもある。
数字が出れば出るほど、数字を求めれば求めるほど、
ファン以外のいち視聴者は「やらせ」や「ジャニーズだから」を次に思い浮かべてしまう。
例えばCD売り上げ。
ミリオンヒットなんて文言を見たら「あぁ、またファンが買ったのね」
雑誌などの2023年度ベストオブ○○受賞!に対しても「ファンが投票したのね」
ドラマ受賞も「はいはい、話題話題」
そう考える人は一人二人ではないと思う。そして、アンチであるかないかも関係ないと思っている。

だが、どうだろうか。
ミリオンヒットも(理由は忘れたけど)「~~だから、新規ファンが増えて買ってるってことだね」というコメントを見つけたときに、
新規ファンが増えているのかと驚いた。
大事な理由部分を忘れてしまったのが悔しすぎる。
ベストオブ○○などの受賞も確かにファンが投票しているだろう。でも、ファンの投票だけで本当に受賞ができるか?
ファンも誰彼構わず自分の推しだから、という理由だけで投票するか?
きっと、この賞にはこの子を推せる!という思いから、いわばその賞に対してファンたちがプレゼンしているようなものだ。
うちにはこんな子いますがいかがですか?!
その賞のコンセプトにマッチしていると思いますがどうですか?!
ここでこの子を見逃すのはもったいないですよ!
これはもちろん自軍に限ったことではない。ほかのファンだって自分の推しをプレゼンしているはずだ。
その中で選ぶのは結局のところ大人たちだ。

ドラマについても、私はぶっちゃけたところサイレント兄さんは顔が良いだけの人だと思っていた。
そして、顔だけが良い人はこぞって歌・ダンス・演技がいまいちだ(異論は認める)。
だが、まず歌を聞き「おや・・・?」、ダンスを見て「ほう・・・」、そしてドラマを見て「こりゃ逸材」
歌を聞いた時の驚きは筆舌に尽くしがたい。

サイレント兄さんは、自身主演の映画主題歌を年末に向けて歌う機会が増えているが、
最後の美容兄さん⇒サイレント兄さんの流れが特に好きだ。
同じフレーズ、同じ曲調で歌っているはずがまったく雰囲気が異なる。
美容兄さんは美しい透き通った声で歌い上げるが、サイレント兄さんは低く、安定した歌声で心に届けてくる。
どちらの歌い方も歌声も好きだからこそ、その流れがとても好きだ。

そして、サイレント兄さんのダンスにも驚かされた。
ドラマも出て歌もうまい。ちょっとおっとり系のサイレント兄さん。
ダンスはきっと少し力の抜けたほやほやなのかと思いきや、誰よりも熱く力のこもった攻めたダンスをする。
すべての初期イメージを覆してくる。
ダンス終わりにちょっと「むんっ」とした表情で見下してくるところまでがセットだ。
もちろん、本人は見下しているつもりなんてないだろう。きっとやり切った!やったぞ!という思いが持ち前の高身長から解き放たれるので、
一般庶民の我々には見上げることになってしまうだけだ。

そういった、歌、ダンス、演技全てにおいて全力でこなすサイレント兄さんだが、普段のメンバーとのやり取りを見ると、
非常に『ぽやぽや』している。
綿毛のような雰囲気を醸し出す時もある。
その反面、メンバーにきりっとしたツッコミをすることもある。
ジュニア時代に発したメンバーへの「きっしょ」発言にはちょっと眉をしかめることもあったが、
まぁそれも一つのギャップだ。
(大人になった最近はあまり「きっしょ」と言わなくなった気がする)

とにもかくにも、なぜか今日はサイレント兄さんについて熱く語ってしまった。
そんな予定ではなかったけどまあいいや。

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