鬱病手帳持ち患者の自分が恋人を持つということ

お久しぶりです、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はと言いますと、前回のnoteであれほどまでに「回復しました!」と書いた手前言うのもはばかられますが……

落ちました。えぇ、まぁそんなものです。鬱病は急に直るものでもなく。
良くなったと思ったらまた落ちての繰り返し。最初から分かっていたことではありますが、この落ちにはなんど対面しても慣れません。
「せっかく良くなってきたのにまた最初から」
「結局なにも変わってない、病院にもあれだけ通ったのに」
「生きるのがほんとに向いてないんだ自分は」

鬱になると本当に全てが前向きに考えられなくなってしまいます。
なんにも手に付かず、ただ薬を飲んでは布団にもぐり泣きながら時が過ぎるのを待つだけの日々。
繰り返す希死念慮に苛まれながらただひたすら寝過ごす。
何もできないくせにファッションメンヘラとしての腕の傷ばかりが増えていく。


恋人について


実の所、恋人ができてもう4ヶ月もたちますが、少し前まで本気で別れるかどうか迷っていました。
もちろん楽しいことも沢山あります。
しかしこの病気のせいで…とすべてを鬱のせいにするのは人として最低なのですが、落ちている間は恋愛の楽しさ、自分を愛してくれる人がいる安心感よりも全てが「自分ごときが相手の時間を奪っている罪悪感」「なんでこの人は自分を愛しているんだろう」「全てのスペックにおいて自分が劣っていて何も返せない無力感」に苛まれ、たとえ相手が優しい人格者で「鬱にもメンヘラにも理解のある彼くん」だとしてもお世辞にも楽しい恋愛であるとは言い難く、自分にはとことん恋愛は向いてないのだと自覚します。
落ちている時は特にいつもは好きなあの人も嫌なところばかり目についてしまい。こちらから何度も別れようと切り出し、相手を振り回しては相手の優しさに甘えてここまで続いているような状況です。

相手は「わかっているから大丈夫」と言ってくれるものの、もうこれ以上迷惑をかけたくない気持ちと自分にこれ以上彼の貴重な時間を使わせることに対する罪悪感で潰れそうな自分のメンタルを考えると、もういっそ別れた方がお互い幸せなんじゃないかと、別れない決断をした今でも真剣に思います。
…というより、これほどまでに自分勝手で申し訳ないのですが、もうメンタルが限界なのです。自分をこれほどまで愛してくれる人がいるのにやめられない自傷行為と止まらない希死念慮。何のために生きているのかわからないまま彼からの電話にも出られず、遠距離恋愛で二週間後に彼のいる県へ行くという約束も自分があまりにも体調を崩し無理だと謝罪。取って頂いたホテルのキャンセル料も払わせ、これからも自分は様々な事で彼を振り回し迷惑をかけ、そのたびに罪悪感の嵐に苛まれる………

簡潔に言うと、彼との、と言うよりかは他人との幸せな将来が想像できなくなってしまいました。相手は自分の五歳上。これ以上自分と付き合わせて3年も付き合った後に分かれようものなら、きっと彼は「こんな奴に3年も時間を奪われた挙句結婚もできなかった」と嫌でも思うでしょう。
もう限界なんです。色々と。
きっと友人でいたままの方が幸せでいられる。

別れたい。完結に言うと恋人という重荷から逃げたくなってしまったのです。

結局いつもそう。学校から逃げ、大学受験もできず、アルバイトもやめ、まともに仕事もせず。
そして今回も人と少しこじれただけで逃げようとして。
つくづく自分は人と一緒にいていいような人間ではないと自覚するのです。

しかし、彼はそれでも「側にいるだけでいい」と言ってくれます。私はなにも出来ないのに。これからもきっと迷惑をかけることしか出来ないのに。
「別に働きたくないなら働かなくていいよ、家で寝てるだけでも側に居てくれるならいい」なんて言ってくれる彼は、私と同じぐらい狂っていて、救いようの無いほど真っ直ぐな人。

理由がどうあれ目を覚ましてほしいと思っていた自分も、彼の真っ直ぐな言葉に折れました。
結局は、自分が彼との関係を終わらせる勇気も無い中途半端者であった訳です。自分の弱さのせいで、彼のような立派な人格者を自分のような人間の下に縛る事となりました…と思っていましたが、それが彼の幸せなら捨てられるまでは側に居よう、そう思えるようになったのは、彼がどうしようもない人格者だから。

鬱でメンヘラで自傷行為もやめられない自分と付き合えるのは本当に彼だけなんだと、つくづく思います。自分はとんでもなくラッキーなんだとも。
偶々人に拾われ、偶然上手くいく。
人生そんなものだと言われれば終わりですが、この先の不安と罪悪感を掻き消せる程の威力はありません。
「自分が出来ることは側にいるだけだ」とは何度も伝えました。仕事も個人経営、駄目な時はとことん寝ることしか能がなく、落ちている時は相手を苛つかせる事ばかり口をつく。手帳持ち鬱病患者で通院歴1年半のファッションメンヘラ。すぐ別れるとほざく。デメリットなんていくらでも出てきます。


なんで自分と一緒にいたいのか本気でわからない、それでも、全部のデメリットを「好きだから」で帳消しに出来る狂ったあなたとなら。

あなたが飽きるまで、側にいます。


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