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※11/2時 アルゼンチン共和国杯血統展望

写真は、昨年の同レース覇者オーソリティ(撮影者:僕)

東京芝は、今開催からBコースに変更となるがそんなことは関係ない。アルゼンチン共和国杯は、芝2500mの非根幹距離開催が重要。
非根幹距離とは、400mで割り切れない距離のことであり、反対に根幹距離は、1600・2000・2400mである。
非根幹距離が得意な種牡馬と根幹距離が得意な種牡馬で分けられたりするけれど、なぜ得意なのか不得意なのかという説明は、どの人でもできない…
血統予想において一番大事なのは、過去の統計である。
エクセルでまとめて過去の統計を数字まで追い求めてないけれど一覧にするだけで何か見えてくるものがある…

今回のアルゼンチン共和国杯は、その統計が生きる時である✌️

アルゼンチン共和国杯過去6年(2016~)

ディープ産駒過去5年で勝利なし!!

ディープインパクト産駒は、過去5年どころかアルゼンチン共和国杯を制したことがない。ディープ産駒が非根幹距離に弱いからなのだ。これは、アルゼンチン共和国杯のみならず、菊花賞トライアルの中山2200mで開催されるセントライト記念でも過去5年でディープ産駒が優勝したことはない。先日行われたセントライト記念は、のちの菊花賞馬アスクビクターモアが2着に入線したのみで勝利はない。とにかくディープ産駒は、非根幹距離が弱いのである。
2歳と3歳春までは、能力的に非根幹距離を熟せて勝ち星を上げれても、クラスが上がれば能力だけで押し切ることはできず、コース適正も必須となる。非根幹距離が不得意なディープインパクト産駒を消すことがこのアルゼンチン共和国杯で馬券を勝ち取るための大きなポイントとなるのは、間違いない。

◎本命 シルヴァーソニック

掲載してる過去6年の勝ち馬は、父Tサンデー系と分類された馬。
去年同レースで連覇したオーソリティの父はシルヴァーソニックの父と同じオルフェーヴルだ。Tサンデー系と父を持つ馬は、大抵非根幹距離への適性がディープ産駒よりも当然高い。過去6年の複勝圏内は、18分の7でおおよそ4割が複勝圏内を占めているTサンデー系。アルゼンチン共和国杯のコース・レース適正は◎。

実は、先週の天皇賞・秋で見事に優勝したイクイノックスの母父と母母父の系統をそっくり入れ替えた血統なのがシルヴァーソニックなのだ。

母父のトニービンは、先週の天皇賞・秋で本命印を打ったイクイノックスを解説する際に母母父トニービンの解説をした。
全く同じことをコピー&ペーストしよう(笑)
母父トニービンは、東京競馬場の鬼とも呼べるレベルで強い。
父系統トニービンとして、ジャングルポケットの日本ダービー制覇と2011年天皇賞・秋でトーセンジョーダンの優勝などがある。また系統トニービンとして後継種牡馬入りしたジャングルポケットの産駒は、2021年天皇賞・秋で10番人気に支持されたサンレイポケットが4着に入線。それにとどまらず、次走のジャパンカップでは、再び10番人気で4着に食い込むほどの一頭。
サンレイポケットは、それまで重賞を制したことがない重賞未勝利馬がここまで健闘するくらい東京競馬場芝コースの適性が高いことが明らかである。
他にも2015年のジャパンカップでは、17番人気のジャングルクルーズが4着で掲示板に乗るなど、本当に東京競馬場の芝コースでトニービン系発見したら馬券内には入れなきゃねと思うくらいの血統。
そして先週の天皇賞・秋では、母母父にトニービンの血を持つイクイノックスが見事に天皇賞・秋をすごい末脚で差し切り優勝。

そしてシルヴァーソニックの母母父は、リファール。
リファール系の解説も前回の天皇賞で本命にしたイクイノックスを解説する際に母父キングヘイローでリファール系の解説をした。
今回は、母母父キングヘイローではないが同じリファール系なのでほぼコピー&ペーストなのである。
系統リファールを持つ馬で代表的なのが牝馬3冠ジェンティルドンナです。東京専用機とまで言われたジェンティルドンナ。リファールの血がなければジャパンカップでの連覇もなかった可能性があるとまで言える一頭。ジェンティルを筆頭にリファール系の血を持つ馬は、東京の芝レースに出たら必ず馬券圏内に入れたいと思うレベル。
そして先週の天皇賞・秋では、母父に系統リファールの血を持つイクイノックスが見事に天皇賞・秋をすごい末脚で差し切り優勝(笑)

つまり、シルヴァーソニックにとって2500m非根幹距離で行われるアルゼンチン共和国杯は、全ての要素である『距離適正・コース適正』において◎すぎるのだ。複勝圏・馬券圏内から消えることがあればそれは、血統派として事故と呼ぶしかない。
それくらいシルヴァーソニックが血統的には鉄板なのである。
あとは短期免許で騎乗するマーガント騎手がどうなるか…そこだけ

◯対抗 ハーツイストワール

シルヴァーソニックの解説の冒頭に、過去6年でTサンデー系が5勝してる話をした。ハーツイストワールも父ハーツクライでTサンデー系の種牡馬に属性する。
特にハーツクライ産駒は、東京で活躍することが目立つ。
という訳でハーツクライの血統を紐解いてみよう。

ハーツクライ5代血統表 (netkeibaより)

ハーツクライの血統は、先週の天皇賞・秋を制したイクイノックスにほぼ似てる(笑)
シルヴァーソニックとイクイノックスの解説で散々やったから…
つまり、東京芝コースにおいてトニービンの血は偉大なのだ。
リファール系も同様に偉大なのだ!!

そのハーツクライを父に持つ馬は、同レースを過去6年で2勝。
2016年覇者のシュヴァルグラン&2017年覇者スワーヴリチャードは、東京競馬場11月最終週に行われるジャパンカップで後々優勝する馬となる。とにかく東京芝コースは、ハーツクライ産駒強い。

母父のキャプテンスティーヴは、世界のダートで数々のビックタイトルに名を残した馬で、米国系のスピード馬。
日本では、産駒がほとんど短距離馬ばかりだが、系統ダマスカスというのは、日本では主流ではない。主流ではない血統・系統が非根幹距離への適性を高める可能性があるので面白いのである。

母母父ブライアンズタイムは、系統ロベルト系。
過去6年で17分の7頭がロベルトの血を持つ馬で馬券圏内に入っている。しかもこれまで5年連続して馬券圏内。
去年は、馬券圏内の3頭全頭にロベルトの血を持つ馬であり、さらに2着3着馬は、父スクリーンヒーローでロベルト系なのである。
ロベルトの血を持つ馬がアルゼンチン共和国杯への適性があるとみても十分に良いのでハーツイストワールは対抗評価となる(^ ^)

P.S ハーツ産駒をそれで評価できるならダノンベルーガは…?

▲ マイネルファンロン

父ステイゴールドは、Tサンデー系で前2頭と同じ評価。
昨年の2着馬であるマイネルウィルトスは、母父ロージズインメイでマイネルファンロンと同じ。特段説明はない(笑)
母母父は、ブライアンズタイムでありハーツイストワールで解説した通り。ロベルト系は、このレースにおいて非常に重要な血なるだろう。総合的に見ても▲は、妥当と思うくらい適性はあるはず。
やれるかどうかは、わからないけどね(笑)

? ヒートオンビート&テーオーロイヤル

ヒートオンビートの母マルセリーナは、マイル戦で活躍した桜花賞馬だが、生まれてくる産駒はみな距離長めの馬が出てきてる。
今回同レースに出走するラストドラフトは、ヒートオンビートの半兄であり、2020年の同レースで2着になったのがラストドラフト。実は、ヒートオンビートよりもラストドラフトの方がアルゼンチン共和国杯の好走しそうな血統として評価できる。
過去6年でキングカメハメハ産駒が馬券圏内に1頭もきてないのである。過去6年の統計でキングマンボ系が来たのは2019年の勝ち馬で2018年2着のムイトオブリガードの1頭のみでキングマンボ系の系統としても非根幹距離は弱い。実際、セントライト記念やエリザベス女王杯で馬券圏内にくるキングマンボ系は、ルーラーシップ産駒であり、父ルーラーシップ×母父ディープインパクトだと肌感覚だが1800mの非根幹距離にめっぽう強く感じる。ルーラーシップならそれができるのだが、ヒートオンビート並びにユーキャンスマイルは、父キングカメハメハであり非根幹距離への適正がないと感じる。系統キングマンボは、疑問の目を向けて置く必要がある。

ヒートオンビートの半兄であるラストドラフトは、父ノヴェリストでドイツ血統と部類される馬。日本では、主流とはなってない血統で、根幹距離よりも非根幹の方が能力を発揮する。非主流派は、すきま産業とも言える活躍を見せてくることが多い。
そのためラストドラフトが非根幹で活躍するのは、血統的に納得。

系統キングマンボ系は、多分1番人気になるであろうテーオーロイヤルも同じなのだ。
メンバー中実績は、No.1になるテーオーロイヤル。
叔父には、メイショウカドマツという2015年のアルゼンチン共和国杯で2着になった馬がいる牝系。なお2015年の同レースの勝ち馬は、ゴールドアクターでその年の有馬記念覇者である。
テーオーロイヤルの父は、リオンディーズでキングマンボ系なのだ。実績として馬券として押さえておきたいが、お金は注げない。


◎ シルヴァーソニック
◯ハーツイストワール
▲マイネルファンロン
△1 ラストドラフト
△2 アフリカンゴールド
☆テーオーロイヤル
☆ヒートオンビート

単勝◎
馬連・馬単軸流し ◎→○▲△△
三連複一頭軸流し ◎→○▲△△
三連複F ◎→◯△1→△2▲☆☆
三連単F ◎→◯▲△1→○▲△△☆☆

合計38点勝負。







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