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人間くさく生きたい(4)
下書き放出、これで最後。
僕は子供を持たない人生を3年前に選びました。僕の事情と性格をよく理解してくれているパートナーと話し合い、同意の上で決めました。
しかし、決めた当初は孫を楽しみにする両親や周りには言えずにモヤモヤしていました。
子供は好きです。みんな本当に可愛い。ツンツンしてぎゅってしたくなる(笑)
子供の笑顔は癒しの魔法だと思っています。
まだ諦める年齢じゃないよ?
今からでもまだ間に合うよ?
自分の子供欲しくないの?
親孝行しないの?
両親を含め、様々な方から今でも言われています。
1番きつかったのが、子供いないのに絵本なんて描けるの?ってやつ。
ん?子供いないと描いちゃ駄目なの??
そんな自問自答を繰り返して、悪あがきしながら暮らしていました。
あまりにもマゴマゴと言う親にどうしてそんなに欲しいのかと聞いてみました。
「だって、周りは皆んな孫がいてお祝い金ばっかりが出ていくし。待ち受けなんて、私だけ犬(飼っている犬)よ? 他人の子供より身内の子供を可愛がりたい。自分の孫よって自慢したい」
ほう。
父に至っては、弟の生まれた時の写真を引っ張り出してきて(これがべらぼうに可愛い…天使な写真)それを携帯で写真に撮って待ち受けにしていました。
「この写真、いつ変わるんやろかね」と遠回しに言っていました。
挙句の果てには、生まれたばかりの赤ちゃんを養子にもらおうかなって。
ほほう。誰か育てるのですか?
※
子供を持つという事は僕にとって「仕事を辞めたいから」とか「親に喜んでもらいたいから」とか「世間体が」とか…全てが「言い訳」に繋がる感情でした。
そんな感情を持つ限り、様々な場面で子供を言い訳に使うな…と危機感を持っていました。
実際、僕はそんな親の言い訳を聞きながら生活してきましたので…何か生まれてきてごめんね…っていつも心の中で思っていました。あ、今は思っていませんよ。
他にもゴチャゴチャ言っていましたが、その言葉を聞いて「親の求める理想の子供」を演じるのはもうっやめようって決めました。
これまで理想の子供を演じていたのと同時に、僕自身も「理想の親」を望んでいたんだな…と言う事にも気がつきました。
それに気がつくと、肩の力がスーッと抜け以前より生きやすくなった様な気がします。
※
子供を持つ事も持たない事も、両者それなりの覚悟が必要、そしてどちらも幸せな事だという事を伝えていきたいです。
あと、どんな状況でも絵本は描けるって言う事も。僕は世界中の子供も大人も笑顔になれる作品を作っていきたいです。
絵本をキッカケにコミュニケーションが生まれる、そんな作品を。
自分にしか描けない世界を作っていきます!
※
下書き保存の放出はこれでおしまい。
かなり偏った考えや偏見があるかもしれません。ご了承ください。
※
最後にもしかしたら、何かの拍子に両親が読むかもしれないので…これだけは残しておきたいです。
よく「あなた達の育て方を間違えた」と真顔で言っていましたが、そんな事ないよ、と伝えたいです。むしろ「僕の育ち方の方に問題があったんだよ、すまんかったのぅ」って。
ちゃんと真っ直ぐに育つように支柱をいくつも立ててくれたのに、僕はその支柱に寄り添わず植木鉢をはみ出して下へ下へと蔓を伸ばして…いくつも枝分かれまでして。
でも、その先でちゃんと太陽が当たる場所を見つけたらもう大丈夫だよ。ありがとう。
どんなに大きく成長しても根っこはまだ植木鉢の中。側にはいないけど、ちゃんといるよ。
その植木鉢の根っこに今でも時々かけてくれるフワフワの藁布団や美味しいお水、本当にありがとう、ありがとう。
以上。
読んで頂きありがとうございました。
これからは下書き保存はせず、思いはこの様に公開していければと思います。
では、通常運転に戻ります。
絵本中心、時々物語更新、これからもよろしくお願い致します!
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