東日本ボクシング協会と風紀委員会

東日本ボクシング協会(以下、協会)には風紀委員会なるものは存在しない。以前の協会は理事を協会員(ジムオーナー)が推薦していた時代があり理事会が協会員の声を取り上げ風紀委員的な役割を果たしていた。

しかし現協会は協会員の声を聴かずに理事を選任した為、風紀委員会的な役割を果たす者や組織がなくなり、協会員の質の低下に歯止がきかなくなった。

特に協会の会則に記載されている「会員の義務」「会員の道徳」に関しては殆どチェックされず、会則に則した対応がなされていない。

以前の協会は、ジム会費の統一等、公正取引委員会の指導対象に成りうる件でも協会員を守る為に対抗措置を講じてきた。また他格闘技との関わりについての禁止事項も厳守していたが、現協会では曖昧化されている。

刺青問題にしてもしかりである。
プロテストの合格時に有料で配布するルールブックには刺青禁止を義務付けているのだが、日本を代表するボクサーが刺青を処理せずにリングに挙がった例も含め、ルールは守られていない。

以前は協会員がボクサーの管理監督をする義務、責任が有った為、
各ジムがその責務を果たし、違反については推薦した理事に報告し理事会の議題として上げられ処理された。

昨今youTube、Twitter、Instagram等のSNS上で、会員としての義務や道徳に抵触している行為が散見されているが、現協会からは注意喚起されていない。

他格闘技との関わりについても、協会員及び所属ボクサーが関わる等、関係は多様ではあるが、以前の協会では理事会がこれらを注視し管理して違反者には注意を促し、正さず場合は、ペナルティーを科すシステムがあったが、現協会で是正された話は聞かれない。それだけ現執行部の管理能力が欠如しているとしか思えない。

ボクシングが他格闘技のマネーパワーで浸食され同化されないためにも。
ボクシングだけは不滅だと幻想を抱いている多くの協会員の目を覚ますためにも。
他力によるショック療法が必要なのかも知れない。

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