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【プレビュー】 Prime Boxing9 ネクストモンスター、統一戦と夢の対決へ重要な一戦

ついに来週末に迫った「Prime Video Presents Live Boxing 9」@両国国技館。

現地観戦に行きたかったのですが、東京ドームで行われた前大会に参戦したこと、また、学校のテスト期間にモロ被りしているため、今回は見送り、おとなしくお家でアマプラ観戦することにします。

当初は有明開催と噂されていたため、立地も悪いしやめておこうと思っていたのですが、いざ会見が始まるとなんと両国開催。

最後まで悩みましたが、代わりに先月末後楽園ホールで行われたRISE179に参戦することになりました。

さて、今回から何日かに分けてそのアマプラ興行で行われるトリプル世界戦と那須川天心プロ4戦目のプレビューをしていこうと思います。



WBC 世界バンタム級タイトルマッチ                中谷潤人(日本) 27-0(20KO) vs ビンセント・アストロラビオ(フィリピン) 19-4(14KO)


メインイベントはおそらくこのカードになるでしょう。

中学卒業後、弱冠15歳ながら単身でアメリカへボクシング留学。
そこで本人も転機だったと語る名コーチ、ルディ・エルナンデスに出会う。

身長173cm、リーチ176cmの恵まれたフレームながら、ミニマム級からキャリアをスタートさせます。

その体格を活かした遠い距離でのジャブの差し合い、そして踏み込んでのワンツー。

そして中谷選手の強さといえばなんといってもどこの距離でも戦えること。
接近戦になってもアッパー、ボディ等、様々な角度からのパンチを打つことができます。

その後フライ級で戦いを続け、日本王座を初め、ユース王座など日本国内のタイトルを次々に奪取。

2016年にはのちにライトフライ級世界チャンピオンとなる矢吹正道選手を下し、全日本フライ級新人王を獲得。

そして、2020年にはジーメル・マグラモ選手とのWBO世界フライ級王座決定戦を制し、三重県出身選手初の世界王者に輝きます。

その後、このタイトルを2度防衛し、スーパーフライ級へ転向。

転向2戦目でアンドリュー・モロニー選手とのWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑み、その年のリング誌年間最優秀KO賞にも選出された12R試合終了間際のセンセーショナルなKOで見事王座を獲得。

しかし、恵まれたフレームのせいで減量が相当厳しいようで、一度防衛したのちSフライの王座は返上、バンタム級に転向し初戦でWBC王者のアレハンドロ・サンティアゴとのタイトルマッチに挑み、6R TKOで王座獲得。3階級制覇を達成します。

その後P4Pランキングでも10位にランクイン。P4PランキングTop10に日本人が2人いるというのは久しぶりのことで、やはり今は日本ボクシングの黄金期と言っても過言ではないのかなと思います。

今回はその王座の初めての防衛戦。相手はWBCバンタム級1位に位置する、フィリピンのビンセント・アストロラビオ。

1年前、ナワポーン・ポーチョークチャイ選手とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦をKOで飾り、中谷選手(当時はサンティアゴ選手)への挑戦権を獲得しています。

中谷選手からするとここは無難に乗り越えたいところ。個人的には序盤KO勝ちもあるのでは無いかと予想しています。

リング誌のバンタム級ランキング1位に輝く中谷選手、今回の戦いにも油断は一切ないとは思いますが、本人の見ているところは今回の防衛戦ではなく、統一戦、そしてあのモンスターとの世紀の一戦だと思います。

インタビューでは「評価のある選手と戦いたい。一番は(井上)拓真選手、彼と戦って勝つということは自分の評価につながると思う」と語っています。

井上拓真選手との統一戦に勝利し、階級転向、世紀の日本人対決の機運が高まり、、、
ストーリー性としては十分で、ファンとしてはとてもワクワクする妄想をしてしまいます。

今回の防衛戦を無事クリアし、バンタム級の統一、そして階級転向の先に待っている相手は誰なのか。

無敗街道を突き進む中谷選手、まだ26歳ということもあり、これからのキャリアがものすごく楽しみです。


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