146日目(2023/07/24・月)
高校の特色化
数ある部活動の中でも、とりわけ特別扱いされているのが高校野球、とりわけ最後の夏の大会である甲子園ではないでしょうか。他の部活動競技も地域の代表校が勝ち上がっている場合には急遽地元のテレビ局が中継や録画放送を行うこともありますが、日程全試合をテレビでリアルタイムに放送するというのは特別も特別な扱いを受けているように感じます。
そんな高校野球の夏の県予選ですが、今夏鹿児島県を制したのは神村学園高等部です。おめでとうございます。
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神村学園は、サッカーでも国内の高校プレミアリーグに参加しており、昨冬の選手権でも存在感を放っていた名和田選手(背番号10→14:神村のエースナンバー)をはじめ、日本代表で活躍する選手を擁しています。
また、吹奏楽もコンクールで金賞を受賞しており、部活動の面では今県内で最も勢いがある高校なのではないでしょうか。
そんな神村学園の野球部なのですが、ベンチ入りのメンバーの出身校を見て驚きました。(調べて記録しているマニアにも驚きですね!!)
まずは、ベンチ入りメンバーを見てみましょう。
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一番遠くからは神戸中央リトルシニア(兵庫)から、しかも複数名進学してきています。その他も、九州・沖縄各地の中学から進学してきています。鹿児島県内からは離島も含めて全部で7名でしょうか。20名中7名ですから県内出身者の割合は35%です。
では、決勝戦のスターティングメンバ―も見てみましょう。
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鹿児島県内出身者は9名中3名となっております。つまり、33.33%ですね。
もちろん生まれは鹿児島県外であっても、3年間鹿児島で寝食をしていたならば立派な鹿児島県代表でしょう。
筆者は、特に出身地で不利益に取り扱うようなことはしないので、あくまで以下の論説に繋げる為に、取り上げた数値となります。
ここで、参考として取り上げたいのが鹿児島大学の県外からの入学割合ですね。では、ご覧下さい。
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以上のように、鹿児島大学に占める県内出身者の割合は40%から50%で推移しております。
つまり、神村学園の野球部は一応、地元で一番とされている鹿児島大学よりも外にひらかれているとデータが示していることになります。
これには大変驚きました。進学する大学を選ぶ際には研究内容と自身の学力の関係で国内の大学から志望先を絞ることになるかと思われますが、高校を卒業すれば半分自立で、社会人に片足突っ込んだ状態になるので、県外への転出ハードルは低くなるものとは思われます。
しかし、神村学園には中学卒業の時点で、県境を跨いでくる生徒がその辺の大学並みにいるということになります。
学業で言えば、ラ・サール中高が一昔前に比べて割合を減らすものの、遠方からの進学者が多いですが、神村学園も部活動の指導に限って言えば、他所の県に住んでいる学生が「地元では不十分だから神村へ行こう」と思える程に環境が整っているのでしょうね。
親元を離れてでも鍛えてもらいたいと考えている意欲的な学生さんがいるのいは大変良いことだと思います。鹿児島大学には流れ弾を当ててしまった形にはなりますが、地域外の方からも選んでもらえるような他所では代替のない特色というものを見つけることが、教育機関に限らず、さつま町の生存戦略には必須です。
頑張って参りましょう🔥✊🐂おー!
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