388日目(2024/03/22・金)
盈進小学校 第77回卒業式
本日は盈進小学校第77回卒業式でした。朝いつものように屋地本町交差点で横断旗を振っていたところ、宮之城中学校の方は普段通りの平日でしたので、特に変わりはありませんでしたが、盈進小学校の方は人数の少なさから言って、卒業生の他はどうやら5年生と、一部の生徒のみの登校であったように思います。
6年生の子たちも、卒業式のために親御さんがお仕事をお休みしているためか、通常時よりも自家用車での送迎が多かったように思います。
昨日の「おはようございまァす。いってらっしゃ~い。」が最後となった子も多かったです。
仮に、昨日が最後であったと知っていたところで普段と何か違ったかというとそういうこともなく、いつも通り挨拶をして送り出すだけでやる事は変わりありませんので、ヨシとしましょう。
昨年の卒業式は校門の外で「家族写真の撮影お助けします」の看板を抱えて立っていたところ、移住前の下見段階でお話をした方が、たまたまお子さんの卒業式だったようで、筆者に気付いて声を掛けて下さって、体育館の玄関付近に案内を受けまして、そちらで引き続き看板を抱えていたところ、若干名ですが保護者の方から声を掛けられて、写真を撮るお手伝いをするなどしました。
家族写真を撮る時は、全員で写るためには撮影者が要りますからね。何家族かの集合写真を撮るときにも、誰かが撮らなければいけないので、部外者である筆者に需要が生じることもあるようです。
筆者は親ではないのですが、今年は4月の始業式から毎朝見送って来た子ども達の卒業式ですので、卒業証書授与のような名前と顔が一致するような場面には個人情報への配慮で立ち会わないものの、別れの歌と、校歌を聞いて、卒業生退場を拍手で送り出したいという筆者の身勝手の下、体育館の入口、会場の内扉の間で式の終盤から佇んでおりました。
中学校の卒業式では歌はおそらく校歌のみだったのですが、小学校の卒業式は5年生とのメッセージ交換とその合間合間に合唱がありました。校歌を含めるとおそらく全4曲でした。
4曲のうちいずれが良かったかと論ずるのは無粋の類いかもしれませんが、それでもやっぱり校歌が良かったです。
校歌は閉式のことばの直前であり、歌い終えたらいよいよ卒業ということで一段と声に気持ちが乗っているように感じられました。美しかったです。
ここまで筆者は体育館のドアの脇から、他3名程の立ち見の方と見守っていたのですが、最後に「卒業生退場」とアナウンスが出たタイミングで保護者席の最後列床にそそくさと片膝をつくように移動しました。
保護者の方の中にも席から離れて壁に張り付くようにしてハンディカメラを構えている方もおりましたが、筆者の目的は勿論撮影ではなく、拍手です。
在校生は一生懸命拍手をするのですが、親御さん達はスマホや一眼レフカメラを構えるのに忙しくなかなか拍手をする手が空いていないようです。
こうなる事は想定済みですよ。だから筆者は滑り込んだのです。
筆者は卒業生の親ではありませんから、パイプ椅子に隠れた死角から力一杯拍手を送る役回りです。卒業生の中には、朝の横断歩道で見送って来た子ども達もたくさんおりました。
小学校を卒業しても、地元の宮之城中学校へほぼまとまって進学しますから、卒業しても離れ離れになる生徒はほとんどいないため、別れを惜しむというよりは、やり切ったと親に堂々と手を振る姿が目立ちました。胸を張って卒業ですから立派なものでしょう。
無事に拍手で送り出すことができたので、家に一旦帰り、スーツから着替えて近所のプラッセだいわへ買い出しに行ったのですが、ちょうど卒業された保護者さんも立ち寄っていたようで、「あの!いつもの朝の旗振りの人ですよね?娘が無事に卒業しました。」と声を掛けて戴きました。
手で指し示された方に視線を向けると、たしかに朝挨拶を交わす学生さんでした。
「ご卒業おめでとうございます。」と伝えると、「ありがとうございます。」と返してくれました。
『6年間お疲れ様』とか『中学でも頑張ってね。』といった言葉が頭によぎりましたが、多くは語らず、ただ卒業を祝うだけにしました。
門出に伝えたいアドバイスはたくさんありますが、多くを語ったところで身内でもない筆者の言葉なんてきっと記憶には残らないでしょう。
本当に伝えたい『卒業を祝う気持ち』が伝わればそれで十分と筆者は考えました。きっと伝わったはず!!