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災害時だからこそ、こころとからだのあたたまる食事を

あったかぼうさいスーププロジェクト事務局です。

令和6年能登半島地震の発生から一晩を経過しました。
余震が続くなか、まずは安全の確保を第一に行動なされてください。

あったかぼうさいスーププロジェクトでは、災害時であっても「栄養豊富で、こころとからだが温まる食事」を用意するためのノウハウや工夫を日々収集しています。今回は、ガスの被害は少ないとのことですが、2日8:25現在、石川県内で4万4千戸を超える停電が起きています。また、お正月休み中とのこともあり、食料や日常品が不足している地域もあります。
次のような事項についても参考にして頂き、災害時だからこそ、こころとからだの健康を支える食事の摂取を心がけください。
なお、主に在宅避難者向けの情報となりますが、大規模な余震などに備えた事前準備の参考としてもご活用ください。

【まずは安全確保】
何よりも安全の確保が大切です。ガス機器やカセットコンロ等の火力を使う際には、余震が来る可能性も想定し、火から離れないこと、周りに燃えるものが無い場所で調理するなど、最大限、安全に配慮してください。電気が使える場合、電子レンジを有効に活用し、あたかな食事を調理することも選択肢の一つです。
【優先して使いたい食材】
冷蔵庫が使えない場合、溶けるもの、腐りやすいものを優先して食材として活用することを検討してください。気温が低い季節ですが、例えば能登地方の各市町村では本日も気温が10℃を超える時間帯もあると予報されています。肉や葉物野菜、きのこ類、冷凍・生麺、乳製品などは早めに調理しましょう。たとえばバニラアイスクリームであれば、シチューの食材と使うこともできます。
【焦らずによく考えて
防災食や米、乾麺、インスタント食品、アウトドア用商品などは、保管がききます。必ずしも焦って使わず、計画的に調理することも検討されてください。災害時だかといって、すぐに防災食を取らなければいけないわけではありません。
【不足するタンパク、ビタミンを補う】
多くの場合、災害から数日を経ると、タンパク質やビタミン類などが不足してきます。サバ缶やシーチキンなどの缶詰、乾物、レトルト食品、果物、サプリなどを上手に取り入れることが有効です。

なお、あったかぼうさいスープロジェクトでは、災害時の「食戦略」をリーフレットにまとめています。

あったかぼうさいスープロジェクト「あったかぼうさいスープ準備調理マニュアル」 https://bousai-soup.net/media/leaflet.pdf

そのほか、次のサイトも役立ちます。

クックパッド 「災害時の在宅避難に役立つ サバイバル調理アイデア集」 https://bousai.cookpad.jp/
東京ガス 「もしものために知っておきたい! 災害時に役立つ調理ポイントや防災レシピ」 https://tg-uchi.jp/topics/2464
NHK 「防災士・今泉マユ子さん監修 在宅避難で役立つ湯煎調理レシピ」 https://www.nhk.or.jp/shutoken/shutobo/20220921a.html
読売新聞 「温かい食事作るお湯ポチャレシピとは」 https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20230830-OYT8T50002/
日本災害食学会 「災害食専門員 飯田和子さんの公開記事をご紹介します。」 https://x.gd/AM3yM 

初稿:2024年1月2日 9:20

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