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仕事にまつわる呪いの根深さ|「真面目に働けば報われる」という #呪いを解く冒険

小学校1年生の息子の宿題で「花さかじいさん」を読んでいるので、改めてお話を聞いてみると、ものすごい違和感。働くことに関しての呪いがこんなところにあったのか!となったので、書いてみます。

あちこちに仕事にまつわる呪いが散りばめられている

小さなころは、あまりに無防備に聞いていたお話だけれども、改めて触れてみると、呪いでしかないな、というのが最初に感じたことでした。

そもそもこんな話だっただろうか?とWikipediaで調べてみたところ、お話はその通りだった。そうか、ずいぶん露骨に明暗が分かれるお話だったのだなぁ、と。

そして、わたしが最も違和感を感じていた箇所は登場人物の描写だったのですが、そこが働くことへの呪い度の高さで言えば、すごく大きく違ったのです。

Wiki:山里に心優しい老夫婦と、欲張りで乱暴な隣の老夫婦
教科書:働き者の老夫婦と、怠け者の隣の老夫婦

この教科書の描写がどれくらいポピュラーなものかはわからないけれど、教科書に載るほどであることを考慮すると、罪深いなぁ、と思うのです。

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