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大雑把でも現状の経営課題を数値化することの重要性

 農産物の輸入の仕事をしています荒川防火水槽研究会と申します。古い組織の中で、 #ファクト#ロジック だけで勝負しています。

 サラリーマンとして、数字だけでどこまで #経営方針 にインパクトを与えられるか、という実験のレポートです。

 社員350名ほどの部門で資材調達の仕事をしていますが、先日それなりにハイレベルの会議に出させてもらい、経営課題をプレゼンする機会がありました。冒頭に「売上は今の微減が続くと8年後に #損益分岐点 の○○トンになり、固定費の○○○億円が賄えなくなります」と言いました。

 私は課題認識として、これまで経営については経営企画部門が細かい数字を使って精緻な分析をしてきたものの、グループ全体の経営を示す大まかな数字すらない、と考えていました。だからグループ全体の損益分岐点が何トンかすらわからない。

 損益分岐点がわからないということは固定費が何億円かもわからない。だとしたら、コストをいくら削減すべきかがわからないのです。

 なぜこんなシンプルな数字が出ないかというと、グループが大きいうえ、子会社間の取引が複雑に絡み合って正確な計算が難しかったから。自分の仕事に加えてそんなことにトライしようとする人は少ない。

 でも大雑把な計算ならできます。 #フェルミ推定 ではないですが、何度計算しても似たような数字になるので、大雑把でもほぼ正しいと判断しました。

 リアル数字を示した時のリアクションはそれなりにあり、いわば"小学生が急に本質的なことを言った"ようなインパクトはあったと思います。

 ただ問題はその後で、「ではどうすべきか」と各人が各様に案を考え始めるモードになってしまいました。

 「営業は大口を重視すべきだ」「工場はこう再編する」「管理部門は統合が必要」「内部取引の価格体系を見直すべき」「販売先の出す廃棄物処理のサポートが大事」などなど。

 打ち手は課題からロジカルに導きだされるべきものであり、てんでバラバラに考えても効率が悪いのですが。。。まだまだ私のたたかいは続きます。

 

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