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読書note-6

「800」
川島誠
角川文庫
279頁

佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」の第一部を読み高校の陸上部の話に興味を持ちました。そこに目に飛び込んできたのがこの「800」。陸上の800m走の2人の対照的なランナーの話です。

野生的な中沢と、緻密な広瀬。走り方も違えば育ちも違う。そんな二人が1章ごとに、それぞれの視点から語ります。語り口も全然違うんですが、それは川島誠さんの力量で違和感なく描かれていて、またそれが二人の違いをさらに際立たせます。兎に角疾走感あふれる物語でした。

次に、川島誠さんの短編集を読みました。その感想はまた次回。

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