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Les Essais de Kamizawa

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神沢さんの昔話や最近の出来事を軽いタッチで。
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#エッセイ

理系陰キャが彼女と友だちと相席ラウンジいく。

僕は理系の陰キャだ。 これだけは地球が何回まわろうと確固たる事実である。 東京に来て二年になるが、東京に友だちはいない。例外として物理科出身の友だちが祐天寺にいる。ガタイが大きいものの、くるんとしたまつ毛で親近感を感じさせてくれる身長183cmの大男だ。 そんな彼にはひとつ悩みがある。彼女がいない、ということ。僕のいないところで「相席屋にいきたい」とこぼすぐらいだから、かなり真剣らしい。 とはいえ僕も鬼ではないし、相席屋にいけるご身分でもない。相席屋に行きたい彼を放って

彼女が将棋はじめました。

僕の彼女は狂っている。自覚していないという点でさらに狂っている。そんな10年付き合っている彼女が将棋を始めた。 社会人になって始めたというのはやはり彼女らしいが、始めた理由が鬼滅の刃であるというからより一層彼女らしい。聞くところによると、彼女イチオシの時透無一郎が鬼滅学園(スピンオフ作品)にて棋士のようで、彼女は将棋で強くならなければならないようだ。(?) 将棋というのは上達までになかなか時間がかか

賢くなりたい!ー①賢くなるにはやはり哲学か?

諸事情があり久しぶりの投稿になりますが、今回はさらっと大学生の頃を振り返りながら皆さまのためになるかもしれないシリーズものにしようかと思います。(挫折したらすみません。)色んなご意見あると思いますので適宜コメントも頂ければとも思います。(必ずご返信いたします。) 私は大学の頃ひとしきり暇でした。大学生というものは精力があり余っているものの目的が定まっていないのが常ですから何かゴールを探すことから始めます。人によっては学業を、部活動を、アルバイトを、男女交友(いちゃいちゃ)を

僕の生き方。

あぁ、またか。 起きるのは億劫だが、このままだとさらに次の駅まで行ってしまう。体はなんだか気だるくて、先刻まで考えていたことも確かとてつもなく面白くないことだった。 重たい足を引きずってエスカレーターに乗る。 一駅前で起きていれば、寒い夜に次の電車まで20分も待たなくて済んだのに。 折り返しの電車のホームのベンチにどっと座る。 次の電車は0時34分。 やることもないし、誰もいない。 静まり返ったホームにピンポーンとたまに改札の自動音が鳴る。 こんな眠たい日に限って寝過