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あぁ、またか。 起きるのは億劫だが、このままだとさらに次の駅まで行ってしまう。体はなんだか気だるくて、先刻まで考えていたことも確かとてつもなく面白くないことだった。 重たい足を引きずってエスカレーターに乗る。 一駅前で起きていれば、寒い夜に次の電車まで20分も待たなくて済んだのに。 折り返しの電車のホームのベンチにどっと座る。 次の電車は0時34分。 やることもないし、誰もいない。 静まり返ったホームにピンポーンとたまに改札の自動音が鳴る。 こんな眠たい日に限って寝過