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すべてのライブを過去にしたライブ、THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!

 ライブからなんと半年近く経過してしまったが、やはり数年後の自分のために当時の記録を残しておくべきと感じたためこの記事を作成する次第となった。以下10thイヤー開幕直前にミリオンライブの聖地である武道館で開催された9thライブの頃からの個人的感情などを(基本)時系列順にまとめる。

1. 9thライブDAY2

 そもそも自分はミリオンライブ自体にはミリシタ1年目終盤から触れていたものの、リアルライブを見るタイミングがなく(そもそも存在も知らなかった)、2020年に7thライブの代替施策の一環としてとして行われた1stライブから5thライブまでの一挙放送という狂気じみた企画によってリアルライブの魅力を知ることとなった人間である。コロナ渦ということもありそこからの7thReburn、8thライブは配信での参加に留まり、それらを経てようやくつかみ取った現地チケットであったため、9thライブはこの上なく楽しみであった記憶しかない。長年ミリオンライブを追っている人の中には、9thライブのようにある程度セトリ内容が予想できてしまうライブの評価を低くする人もいるが、当時の私のようにミリオンライブに対する蓄積が乏しい人にとっては、むしろ十分心構えをしたうえでライブに臨めるというプラスの要素もあり、個人的にはその点で不安を少なくして臨むことができた(コールが禁止だったこともハードルを低くしてくれた要素の1つではある)。
 話が少し脱線してしまったが、予想通りの部分と予想外の部分の両方をぶつけてこられて素晴らしいものとなった9thライブDAY2の告知パートで本記事の本題である10thライブツアーが発表された。全国4ヶ所を巡るツアーの情報が次々発表され、その幕開けとなるAct-1 H@PPY 4 YOU!DAY2で念願の『アイル』歌唱メンバーが揃っていることを認識したこと、また千秋楽公演であるAct-4 MILLION THE@TER!!!!の公演名だけですでに過去最高のライブとなると予感していたことは記憶に新しい。当時は39人に近い人数が集まってくれたら良いな程度の期待だったと思う。この発表もあり、最高の気分でミリオンライブ初の現地ライブを終えることができた。

2. Act-3 R@ISE THE DREAM!!!

 ここからチケットがイープラスからアソビチケットとなり、当日現地に行くまで席がわからないという恐ろしい仕様となった。当日は朝から唐戸市場などを満喫しながらも、自分の席がどこになるかということばかり考えていた。のどぐろの寿司はめ~ちゃくちゃ美味しかったからまたこっちでライブやってください。本公演は先日円盤出荷数累計3万枚突破という偉業を達成したという嬉しいニュースが発表されたミリアニがテーマの公演であることはわかっていたものの、今回の出演者だけで披露できるミリアニの新曲は少なく、セトリの大部分はブラックボックスであった。自分を含むそれなりの人は素直に10thツアーで未披露のソロ曲でセトリを埋めてくるという予想を立てていたが、まるで大外れであった。
 そんなこんなで現地へ行きチケットを発券してもらうと、そこには『2列』という見慣れない文字があり、戸惑いながらも席に向かうと本当にステージ真ん中ほぼ最前という、まさに至高の場所であった。公演開始まではまだ現実感がなくふわふわした気分であったが、美咲ちゃんのアナウンスも終わり、ミリアニ第1話で耳にしたあのOvertureが聴こえてくるとようやくライブが始まるのだという実感を得た。本筋から離れるため詳細は省略するが、やはりDAY1では『瑠璃色金魚と花菖蒲』にだけは触れておく必要がある。この曲は私がミリシタを初めてすぐにプレイし、紬の担当となることを決めたきっかけの曲であったため、今回のような席で南早紀さんの紬としてのパフォーマンスを目に焼き付けることができたことは僥倖という他なかった。
反動で翌日はほぼ最後列であったが、そこでも念願の『ロケットスター☆』をはじめとして素晴らしいステージを見ることができた。
特に『M@STERPIECE』で涙をこぼすぴょんさんの姿はまだまだプロデューサー歴の浅い私でも心に来るものがあった。そんな『M@STERPIECE』の直前の告知パート。毎回ライブの告知パートでは次のライブの出演者が発表されることが恒例となっており、ついに千秋楽公演MILLION THE@TER!!!!のそれが明らかになる時が来るということで、当日は皆戦々恐々としていたように感じる。個人的には自分がファンである南早紀さんがAct-3のパンフレットで語っていた、『39人全員でライブがしたい』という夢を覚えていたこともあり、どうしても『それ』を期待してしまっていた。10thイヤーの最後を飾る公演ということを踏まえるとそれなりに実現する可能性が高い(Act-1,2のパンフレットでうえしゃまが本ツアーに参加することを明らかにしていたことも要因の1つ)ことは理解していたが、それでも発表の時までは不安でならなかったこと、39人全員出演が発表された瞬間の会場の湧き具合は今でも鮮烈に脳に焼き付いている。

フルフラットでここを引けたのが最高だったね でも次はトロッコ用意して
のどぐろの寿司が美味すぎる 人多すぎたけど

3. 12月〜Act-4直前まで

  •  この期間にはミリオンライブ単独ライブこそなかったものの、異次元フェスという一大イベントが開催されたことは諸方面に大きな影響を与えたように感じる。個人的にはこういったフェス形式のイベントに苦手意識があったため正直あまり期待はしていなかったが、終わってみると得難い経験を多くできた。特に、基本的に普段通っているライブでは知らないことは全くない状態で挑むことを心掛けているため、ラブライブシリーズの未知の曲を通じて、周りを見ながら楽しみ方を理解する過程は味わい深かった。

  •  さて、Act-4は39人全員参加のライブということで予習範囲も誇張抜きに『ミリオンライブ全曲』となるため、異次元フェスが終わってからはこれまでライブで体験したことのない曲を中心に、後悔のないよう入念にコールなどの予習を重ねていた。特にこれまで披露されたことのない曲の中では、フルメンで披露されていなかったミリアニ発のユニット曲各種、『Clover Days』『わたしは花、あなたは太陽』のコミカライズ曲2つ、投票企画で担当が初めて役を獲得した『エンダーエンダー』の披露には並々ならぬ期待をしていた。また、既披露曲でも担当アイドルが所属しておりフルメン披露がされていなかった曲のあるChrono-Lexica花咲夜の2つは何かしらの形で登場してくれたらなぁと望んでいた。また、ソロ曲については、この少し前にSideMの8thライブでメドレーという形での披露があったこともありそれに則るか、MS2曲が未披露の4人のみの披露かどちらかだろうくらいの予想に留めていた。ソロ曲が披露されると仮定して特に期待していた曲は、『未来飛行』『Sing a Wing Song』『ファンタジスタ・カーニバル』『SUPER SIZE LOVE!!』『夢色トレイン』『Happy Darling』『地球儀にない国』『To…』『Silent Joker』『ローリング△さんかく』などである。王道の曲が多かったとは思うが今振り返ってもなかなか個人的な期待に応えてくれるセトリであったと思う。後述するが、『未来飛行』をあの場所あのタイミングで初めて現地で見ることができたことはかけがえのない経験であったと確信している。

  •  また、Act-4の数週間前から行われていたシアター通信も非常に優れた企画であった。キャストのエピソードが語られることは勿論我々にとって最高の餌であるが、持ち前の知識を交えてキャスト方のトークを引き出す源Pの存在も、今更ながらもはやミリオンライブにとってなくてはならない存在であると痛感する。今後もアニメと関係ない場であろうとどんどんミリオンライブの一員として登場してほしいものである。

4. Act-4 MILLION THE@TER当日

A. DAY1

 この日にアソビストアでミリアニの円盤を購入した人だけが参加できる源Pとの名刺交換会に参加する予定だったため交換会開始時間くらいに現地入りしたが、すでにかなりの人が列を形成しており改めて彼の人気ぶりを知ることとなった。最前の人は朝の7時ごろから並んでいたというのでその熱量に驚くばかりである。慌てて列入りしてからは90分ほどで源Pのもとへ辿り着くことができた。これまで何度も生配信などで拝見していたが、生で見ると予想以上にがっちりしていて、同時に予想以上にその人柄の良さが伝わってきた。両日合計して2000人以上のプロデューサーの対応をしていたにもかかわらず、ひとりひとりに懇切丁寧に接していたことからも彼の人格者ぶりとミリオンライブへの愛がよく伝わってくる。私の交換したタイミングでは一言程度話す時間があったため、今回初めてミリオンの現地に連れてきた友人を沼に沈めるという決意を表明しておいた。また、普段直接言葉を伝えられる機会のない演者の方と関われたことは当然良い経験であったが、今回の名刺交換会を機にようやく重い腰を上げて自分の名刺を作成できたため、その点でも良い施策であったと感じる。

家宝になりました

 昼過ぎには名刺交換も終えることができたため、源Pおすすめのカレーを食べに行くなどして時間をつぶした後、ようやく開場時間となった。先述したようにアソビチケットになってからこのタイミングまで自分の席はわからないため非常に心臓に悪い時間である。DAY1は幸運にもアリーナ10列目を引くことができ、一安心であった(だいぶステージからは横にずれていたが)。開場と同時に入場したため、自分も数多く参加させていただいたフラスタを見ていったのだが、尋常ではない混雑具合で開演前に心が折れそうになってしまった。しかし、1つの節目となるライブということもあり、多くのプロデューサーが担当アイドルや推しのユニットへの思いを込めたであろうフラスタ、楽屋花はどれも圧巻という他ないものであった。中でも自分が厳選して参加させていただいた担当4人、花咲夜、Team1st、Clover、FleurS、そしてミリオンスターズ39人宛のものは一層心に残っている。改めて企画していただいた方には感謝の気持ちしかない。
 ここからライブ内容についてようやく述べていく。一曲ごとに並々ならぬ思いはあるものの、すべて書いていてはキリがないため厳選に厳選を重ねて選出していく。まずは何といっても『Welcome!!』である。そもそもこの開幕曲の前に美咲ちゃんによる生影ナレ、聴きなじみのあるOvertureで涙腺を崩され、目の前には色とりどりの個別衣装に身を纏った演者がいる、という情報の洪水で脳がフリーズしていた。そこに自分を含む皆が待ちわびていたイントロが流れてきてもう情緒が迷子になってしまっていた。ライブの前のミリラジでもちょの衣装が可愛すぎるという匂わせがあり、この特別なライブで初の個別衣装という試みをしてくるのでは?と予想してはいたものの、やはり実際に目にすると、まるでゲームの中から飛び出してきたような再現度の衣装の数々に圧倒されてしまった。担当4人の演者は全員筆舌に尽くしがたい素晴らしさであったものの、やはり1人絞るなら紬の最初のSSR衣装である『ラピスラズリ・ノスタルジア』に身を包んだ南早紀さんの姿にはひときわ感慨深いものがあった。話を『Welcome!!』に戻すが、この曲は周年ライブでは3rdライブを最後に披露されておらず、さらにミリアニ第2幕のエンドロールで使われていたにも拘らずAct-3での披露がなかったことなどから今回披露されることは確定的と考えられていた。自分も同様の考えで、間違いなくDAY1初手に来ると覚悟していたがそうは言ってもあのイントロを聴くと感情の高まりが留まることを知らなかった。いつも通りライブ開幕曲で喉を潰しかけていた。『Welcome!!』の好きポイントを1つ挙げるとすれば、間奏のセリフパートである。今回はほぼミリアニ第2幕verのものであった気がするのだが、当時映画館で初めて第2幕を見た記憶なども蘇ってきて一層味わい深いものとなっていた。
2曲目の『Legend Girls!!』もミリアニで使用されていたこともあり、Act-3での披露を期待されていた曲の1つである。残念ながらころあずは参加できなかったものの、それを差し引いても「ねえ、キミもきっと待っていたよね?わたし達のこのステージ」「ここからはじまる伝説へLet's join みんなで目撃者になろう」などの歌詞がグサグサ心を刺してきた。次は是非5人揃ったステージで見たいものである。ハッチポッチ2も発表されたしね。
本ライブにおいて重要な役割を果たしたと勝手に思っている『AIKANE?』にも触れておきたい。ちゃきさんの、あたかも茜ちゃんがそこにいるかのようなパフォーマンスは勿論だが、この曲の存在自体も良いアクセントになっていたと感じる。これにはいくつか要因があり、まずそもそも本ライブでソロ曲が披露されるとは限らなかったため一発目のソロ曲としてキャッチーなこの曲が披露されたことはプロデューサー達にとって大きなサプライズとなり、同時にこれ以降で誰のどのソロ曲が披露されるのかという期待を抱かせることとなった。さらに『AIKANE?』はAct-2で既に披露されていたというのも、以降何が来るか予想しにくくするという役割を果たしていたというわけである。
少し飛んで、担当の美奈子の『SUPER SIZE LOVE!!』もこの日1、2を争う満足感があった。『AIKANE?』が披露され、そこから担当4人はどのソロ曲を歌唱するのかを脳内で高速思考していたが、季節性なども考慮すると『あたためますか?』とこの曲の二択から絞り切れず、そわそわしていた記憶がある。『AIKANE?』同様この曲も非常にキャッチーな盛り上げ曲であり、自分含む会場のボルテージが爆上がりしていたのを実感し、担当冥利に尽きる思いであった。「おかわり!!!」をKアリーナという最高の舞台でコールできたことは一生の思い出となった。
そしてようやくオリメンが揃った『花びらメモリーズ』も印象的であった。ミリ女での関係性を思い起こさせるような立ち位置と振りに引き込まれ、CDとは歌い方をガラッと変えた紬の「…このまま」にも心を奪われた。
旅立ちのコンパス』も本ライブにおけるターニングポイントと言える曲であった。パフォーマンスの素晴らしさ以外の役割として、結果的に本ライブ(ひいては10thライブ)の1つのテーマであったと考えられる、『これまでの取りこぼしの回収』をこちらにわかりやすく提示してくれたことがある。フルメン未披露の曲を、きちんとユニット衣装で、披露してくれたことは『AIKANE?』同様以降の曲への期待を高める効果が十二分にあったと思われる。実際このあたりからChrono-Lexica花咲夜などへの抑えきれない興奮が自分の中に生まれていた。ライブ特有の『もうすぐ待ちわびていた曲が目の前で見られるかもしれないという期待が高まってくる瞬間』が自分は非常に好きである。
そして前述の『これまでの取りこぼしの回収』は次の『Harmony 4 You』にも当てはまる。珍しく3人がステージに出てきてすぐ「8thに出られなかった2人と周年センターだ!」と気付き、感極まって歌い始められる前に涙を流してしまった。個人的にこの曲には周年イベントの際に美奈子100傑を惜しくも逃してしまったという苦い思い出があったが、今回最高のメンバーで披露されたことによって曲への印象を大きく上塗りすることができたのも副産物である。
イントロでの衝撃という点では『昏き星、遠い月』にも言及しなければいけない。この曲は6thSSA以来ご無沙汰であり、自分も現地で観劇するのは初めてであったが、円盤で見ていた以上に、劇の中にいるのだと思わされる4名の演技と歌唱には感服する他なかった。
余韻も抜けないままDAY1でほぼ披露されるであろうと半ば確信していた『dans l'obscurite(以下ドンロプ)』が始まった。こちらはMTWの初期も初期(なんと2019年の曲らしい)であり感謝祭やリリイベ、周年ライブ、また直近ではMOIW2023等で披露を重ねていたものの、タイミングが合わず一度もオリメンの揃っていなかった珍しい曲である。Act-4の出演者が発表され、1日目の時点でオリメンが揃っていたことから披露を期待していた人も多かったと思われる。私もドンロプが披露された7th、8thのチケットを確保できておらず現地披露に居合わせられていなかったため、本ライブに期待する曲ランキングでもこの曲をかなり上位に置いていた。そのような背景もあり、あのイントロがかかった瞬間会場がもう一段沸いたのをあの場にいた誰もが感じただろう。この曲の推しポイントはやはりAメロ直前の1回転スカートふわっとダンスとサビの分割パートだろう。オリメン5人のパワーはすさまじく、この2点だけでも十二分に満足していたのだが、終盤なんと例の詠唱までサービスしてくれたため危うくここで燃え尽きてしまうところだった。みっく(百合子)の「目覚めよChrono-Lexica!!」はこの日一番会場を沸かせていたのではないだろうか?後で他の円盤を見返していて気付いたが、詠唱は5人揃った時のためにとっておこうとゆっけさんが言っていた。常にオタク目線で嬉しい提案をしてくれてありがとうだ。
(『きまぐれユモレスク』で死んだあと)
ローリング△さんかく』も何気に初現地だったため大変印象深い。桃子…… オタクと会場入りする直前に「さんかく見たいけどまあ無いかな~w」とか言ってたらこれである。
ライアールージュ』、『透明なプロローグ』、『Super Lover』あたりの初期曲も10年という年月を経たパフォーマンスを見ると明らかにレベルアップしており味わい深かった。今度は『地球儀にない国』も見たいので何卒。
(追記)なんか11thでかなり『地球儀にない国』が見られそうで今からソワソワが止まらないが?
みっくのウインクで死んでいる中、『矛盾の月』のあのイントロが耳に入ってきて強制蘇生されたことは鮮明に記憶している。紬と南早紀さんのオタクをしていながらこちらも中々花咲夜の現地披露に立ち会えず、ようやく取れたMOIW2023もオリメンのみでのフル披露ではなかったため、ここで個人的な忘れ物を1つ回収できて晴れ晴れとした気分であった。こっこちゃんも『矛盾の月』だけは十六夜ラディアータを纏って歌唱できていなかったため、その点でも非常に価値ある1曲であった。『百花は月下にちりぬるを』の熱く激しい歌唱も良いが、『矛盾の月』の『聴かせる』歌唱も素晴らしいものである。十六夜ラディアータは好きな衣装ランキングトップ10に入っているため、これからも擦れるだけ擦っていただきたい。ちゃんと花咲夜法被を着てきて気合い入れておいてよかったなぁ。
カワラナイモノ』のオリメン(あずささん以外)披露も涙腺を壊された人が多かったのではないだろうか。この曲は3rd仙台のみくナン(あんゆり)での歌唱や7thReburnでのトライスタービジョンによる歌唱などその時々で強烈な印象を与えてきたが、当然オリメンともなると込めた思いの強さというのも感じられた。今回披露された90弱の曲の中でも10年を経た歌詞の強さという点では1、2を争うだろう。出会えた奇跡にありがとう。
DIAMOND JOKER』→『電波感傷』→『Marionetteは眠らない』👈この流れ何?Machico(翼)の出番ないなぁとか言ってたらボコボコにやられた。あの厚底ブーツでバキバキに踊るMachicoに一生ついていこうと思う。『電波感傷』も言わずもがな圧巻のステージである。「永遠を求めてしまうわ」の振りが一推し。ミリラジ公録で見られなかった人も成仏できたでしょう。
全員がMCする時間がないからとぶっこんできた『EVERYDAY STARS‼』にも驚かされた。中でも印象的だったのは桃子と朋花だろう。プロであることを常に意識している桃子が本来のセリフである「だって桃子、プロだもん♪」を「だって桃子、楽しいから‼」に変えてくる意味を考えて泣かない人はまさかいないだろう。朋花(こっこちゃん)は朋花でMCで言えないからといって、「子豚ちゃん達~」をモニターに出ていたセリフを変えてまでねじ込んでくれる。ファンサの朋花ここにありといった様である。
セトリだけ見返しても思い出せないかもしれないため、MachicoのMCについてもきちんと書き残しておきたい。あの限られた時間のMCで伊吹翼を担当できてよかったという趣旨の発言をしてくれるMachicoには随分泣かされてしまった。ミリオンメンバーの中でも屈指の忙しさにもかかわらず1stの頃から10年間、出られるライブは規模によらずすべて出るくらいの出演率であり、しかも毎度その時最高のパフォーマンスを見せてくれる彼女には1翼Pとして頭が上がらない。これからも体を壊さない範囲で伊吹翼を表現し続けてほしいという思いである。
DAY1は『Rat A Tat!!!』について書いて〆ようと思う。すべての人間が待ちに待ったミリオンライブのアニメの主題歌として世に出され、最高のアニメを形作る最高のオープニングとしてAct-3、異次元フェスと1曲目で披露されてきたが、今回は初めてその日のラストナンバーとしての役回りであった。ミリオンライブのラストナンバーは基本的に『Thank You!』が務めることが多く、ここではわちゃわちゃタイムもなければならないためフリーダムなステージであることを求められるが、『Rat A Tat!!!』も『Thank You!』に並んでその役割を果たせていたと感じた。特に今回の席ではミリラジでも報告されていたぴょんさんの2話静香再現を間近で見ることができ、これも忘れられない思い出となった。この時だけ全身に目を生やしたいと日頃から願っている。
既にDAY1で普段のライブを超える満足感を得ていたが、今回はなんと10周年なのでDAY2も控えているらしい。そんなこともあり終演後はあまりに現実感がなくふわふわした気持ちに包まれていた。

B. DAY2

 「いよいよこの日が来てしまったか」というのが2024年2月25日の正直な心情である。私はミリシタ以降に参入したプロデューサーであるため4thライブはリアルタイムで追っていなかったのだが、おそらく当時のプロデューサー達もこのような感情であったことは想像に難くない。ミリオンスターズ39人全員が揃う初めてのチャンスであり、同時にこの先いつそんな機会が訪れるかわからない。そんな理由で日頃プロデュースをしている我々のみならず演者側のプレッシャーも大変なものであったという。特に1週間前頃にわれらがセンターであるぴょんさんが階段から転げ落ちたり生配信を欠席したりした時には本当に肝が冷える思いであった。運営サイドや演者方の献身によりそんな数々の困難を乗り越えてこの日にたどり着いたのだから、もうそれだけで満足という気持ちもあった。
 さて、この日は39人全員が揃ってやりたい放題できるということで、事前のセトリ予想も非常に困難なものであった。ミリオンライブは5ブランドで最多の曲数を抱えているため、オリメンに寄せてくるだろうことを踏まえてもまるで的中させられる気がしなかった。ちなみに個人的にはライブでのサプライズ感は勿論楽しみであるものの、十分な予習ができていなかったためにコールなどを楽しめないことが嫌いであるためできる限りセトリは予想していきたい派である。そんな中でもまずDAY2で披露されるであろうと予想していたのは全体曲以外では『Clover Days』、『わたしは花、あなたは太陽』、ミリアニ曲、そして少し確率は落ちて『Decided』、『VOY@GER』、『エンダーエンダー』などである。まずコミカライズ曲2つは披露されないことはないくらいの気持ちでいたため、開演前は漫画を読み返し万全の状態で臨めるように気持ちを整えていた。さらにミリアニ曲はDAY1で1つも披露されなかったためここに固めてくることは確実であった。担当がTeam1stと8thに固まっているため殊更この2チームの楽曲の披露は心待ちにしていた(Act-3でオリメンの揃っていなかったTeam1stは特に)。『Decided』、『VOY@GER』、『エンダーエンダー』はいずれもDAY2のみ参加の演者がオリメンにおり、どこにリソースを割くかというレベルでしかなかったので期待は少なめとしていた。とはいっても結果的にはどれも披露されず少し落ち込んだ部分もあるため、11th以降での披露を心待ちにしている。また、全体曲ではほぼ確実に『UNION‼』が披露されることが予想されたため、それも心の底から楽しみであった。この曲は自分がミリシタを始めてすぐに聴いた曲であり、『ミリオンは曲が強い』ということを実感したきっかけの1つである。「ひとりじゃ届かない ひとりも手放さない」を10年間実行し続けてきたのがミリオンライブであり、だからこそ39人が勢ぞろいするこのタイミングで披露されることには大きな意味がある。さらにDAY1を踏まえると残りのおよそ半分のメンバーもソロ曲を披露することは確実であり、DAY1が終わり宿に帰ってからすぐに予想を始めた記憶がある。記録のために当時の予想をまとめておくと、
未来:未来飛行 静香:PGかCmd 翼:恋のLesson 琴葉:SWS エレナ:ファンタジスタ 恵美:フローズン まつり:フェスタ 杏奈:ハピダリ 亜利沙:かく語りき 海美:美美美 朋花:鳥籠 歩:DSI 千鶴:恋心 このみ:DearかTo 美也:初恋 瑞希:SJ 可憐:last note 紬:瑠璃色金魚か折紙 歌織:ハミバかMJ
であった。DAY1でおよその傾向はつかめたためそれなりに予想は当たっていたが、MS2で確定と思っていた4人がそうでもなかったのが嬉しい誤算であった(詳しくは後述)。ミリオンライブは特に1人あたりのソロ曲の数が多く、必ずしも現地で自分の好きな曲が聴けるとは限らない。しかし、10thツアーを通してみれば各アイドルにつき大抵2,3曲は披露され、翼に至ってはこのツアーだけで持ち曲すべてを披露したという大盤振る舞いであった。この『ソロ曲ガシャ』を無理やり解決したのもこのツアーの優れた点であったと感じる。
前置きが長くなってしまったがここからがライブの感想である。当日の席はLEVEL5の着席指定席のすぐ後ろであり、アリーナ席ほどではないがなかなか悪くない場所であった。この日も勿論あの(みなさんご存じ)Overtureから始まったが、DAY1には参加していなかったキャラのシルエットが出てきた瞬間にもう涙腺がやられていた。そして演者が現れたのを見てまた泣いた。DAY2のみ参加の演者も当然個別衣装を身にまとっているためひとまず一瞬でどの衣装を着ているかの把握に努めていたが、やはり個人的に目を奪われたのは『ミスティックオーロラ』を着用したころあずである。この衣装のカードもミリシタ初期に手に入れたものであり、とりあえずこれを編成してプレイしていたあの日の思い出があるため、ずいぶんエモーショナルな気持ちにさせられた。
そんな一瞬の思考を終え、開幕一曲目はDAY1のラストから引き継ぐ形で『Rat A Tat!!!』である。これだけの人数が一堂に会して、ミリオンライブが好きな人間たちの夢が詰まった曲である『Rat A Tat!!!』を歌っているだけで100万点ということは言うまでもなかった。これがミリアニでPに見えていた100万の星の輝きなのだ!と直感させられる景色であった。個人的にライブで好きな瞬間の1つに、プロデューサーたちが全体曲の際に各々の担当カラーのペンライトを振ることで出来上がる色とりどりの景色があるのだが(後述)、今回は39人のステージということもあってかいつも以上にカラフルで美しい景色であるように感じられた。曲中、ぴょんさんの「プロデューサーさん!私たちがここまでやってきた集大成をミリオンスターズみんなで伝えますね!だから!伝説の千秋楽にしましょうね!!」という言葉でこの日のライブも大成功間違いなしと確信していた。
人数が多すぎるのでMCもほどほどに、2曲目はオリメンでの『サウンド・オブ・ビギニング』! MTSファイナルでは珍しい、ミリオンスターズだけでオリメンが構成されるユニットであるため、ライブコンセプトを知った今になると改めて納得させられる選曲である。歌詞の「ねえ なにが始まるだろう 予想できたことないね」が、まさにこのライブを表していた。
そして早くも3曲目で、待ち望んだあのイントロが聴こえてきて会場が爆発的に盛り上がった。ミリアニ曲一番槍の『Star Impression』だ。今でもミリアニ第二幕先行上映第6話、Team1stのメンバーが発表されてからラストのライブシーンまでの興奮は脳裏に焼き付いている。個人的には担当が2人もいるだけで十分なのだが、そこに志保と朋花というミリオン屈指のパワーキャラが加わることで、後に続く7チームを力強く照らすユニットに昇華されていたと感じる。リアルライブの話に戻り、この『Star Impression』はAct-3でも2人での披露がされていたが、やはりオリメン全員が揃った時のパワーたるや、まさに一番星というにふさわしいものがあった。特に、例のかっこいいポーズを4人でばっちりキメた後のリーダーぜっきーの笑顔にこちらも完全にやられてしまった。美奈子がリーダーって嬉しいんだなぁ。このユニットが生まれただけでもミリアニは大成功と言えるだろう(もちろんその他の要素込みで超成功であるが)。
そこからはDAY1に倣って『フェスタ・イルミネーション』、『ファンタジスタ・カーニバル』……と大人気のソロ曲が続いたが、やはりこのライブでは『ユニゾン☆ビート』への言及は欠かせないだろう。この曲を歌唱する舞浜歩役の戸田さんは6thを最後に周年ライブへの参加が叶っていなかったため、7thからリアルライブを追い始めた私にとってはこれが初めて『周年ライブの現地で』舞浜歩を演じる戸田さんを応援する機会であった。今回は前もって内容を制限しての出演ということが告知されていたため、残念だがダンスも抑えめなのかな……などと甘い考えでいたが、ふたを開けているとバキバキのダンスを嬉しそうに披露する姿があり、これが舞浜歩なのか、と一気に引き込まれた。さらに言えば、歩はMS2未披露組にもかかわらず既存シリーズの曲が選ばれたということも大きく、残る3人もどのソロ曲で来てもおかしくないという興奮が沸き上がってきた。とはいえそんなに曲数はこなせないだろうと考えていたため、この後歩に再び驚かされることになるとはまだ想像もしていなかった。
ブロック後半のミリアニ曲2つもやはりオリメンが揃っているというのが強すぎて感動しっぱなしであった。『海風とカスタネット』はAct-3からのメンバーにゆんこんとうえしゃまが加わり、アイドルたちが全力で夏を楽しんでいる姿がさらに鮮明に『視えた』。コール曲をコール有りでやれるって幸せだ。『オレンジノキオク』は今回が正真正銘初披露である。ミリアニでも12話の個人的一番良いシーン(美少女未来ちゃのシーン)で初披露されたのが非常に印象的で、本ライブでも会場が一面のオレンジに染まっており大変感動的な光景となっていた。お気に入り部分は、種ちゃんの「願いをひとつ込めて」でマイクをギュッと握るシーンである。あの一瞬におそらく様々な感情が込められており、思わず涙ぐんでしまった。
そしてなんとそこからの『ABSOLUTE RUN!!!』である。この曲はMTW最後発でありながらかなり披露機会に恵まれていたため、理屈の上では今回は全く期待していなかったが、現地でフルを聴けていない私としてはやはり諦めきれない思いがあった。そんな中幸運にも披露に立ち会えたため、全力でコールし、全力で供されるパフォーマンスを楽しむことができた。中でも2番初めのあのカメラパフォーマンスは、まるで自分がミリオンライブの世界のいちぽむファンになったような錯覚があった。
次のミリアニ2曲も申し分ない完成度であった。『catch my feeling』も今回が初のオリメン集合である。6人ユニットというアイマス史でも例のないユニットであるが、6人で手をつないで歩いていくスペシャルアピールをはじめ、一体感のあるパフォーマンスが魅力的であった。意外にも歌詞は直球で友情を表現したものであり、個人的にかなり好きな一曲である。続く『バトンタッチ』、これももちょが加わり完全体での披露。やはりこの曲はミリアニを体現した歌詞が素晴らしく、パフォーマンスとしてもバトンリレーの振りが非常に良い(語彙力不足)。
ここからまたソロ曲パートとなるのだが、ここで自分のための記録として残しておかなければならないのは何と言っても『恋愛ロードランナー』である。高坂海美役のうえしゃまを現地で見るのも、海美のソロ曲を現地で聴くのも今回が初めてであり、DAY1を踏まえてどれであろうとソロ曲を聴けるのがめーーーーーーーちゃくちゃ楽しみであった。海美のソロ曲の中でも『恋愛ロードランナー』が群を抜いてお気に入りであったため、あわよくばこれを聴けたら最高!という気持ちであった。他3曲が筋肉!筋肉!!筋肉!!!な曲である一方、全力で恋愛に走っていく海美の可愛さが詰まった曲であり、過去のライブ映像を見ていても、うえしゃまがまさに高坂海美!といったパフォーマンスを欠かさずしていることもあり、担当の曲でないながら個人的現地でこれが見れたら死ぬ曲リストに入っている一曲であった。そのためイントロが聴こえた瞬間は、まさかこのタイミングで聴けるとは思っていなかったため、何???という困惑の気持ちでいっぱいであった。そんな気持ちも吹き飛ばして現実に戻り、初めてのうえしゃまを目に焼き付けていたが、サビの「走れ!走れ!勇気振り絞ってGO!!」の後のわずかな隙間にアドリブで「ありがとー!!」を挟むうえしゃまには驚愕させられた。彼女はどうやって息継ぎをしているのだろう?ソロ曲、ユニット曲ともにまだまだ高坂海美の曲をリアルで浴びたいという思いがここでまた確固たるものとなった。
初披露の『Sing a Wing Song』にも触れておかなければならない。これも琴葉のソロ曲の中で一番好きな曲であり、今回のライブで最も聴きたい曲の1つであった。なんならコンセプトとはあっていないAct-1の時からすでに期待していた。個人的過去ライブ名曲リストの1つに5thDAY2の『シルエット』があるのだが、今回の『Sing a Wing Song』もショートバージョンとはいえ、それに匹敵する『美しさ』を感じた。琴葉が他人へエールを送る曲を楽しげに歌っているのがオタク的には感動ものなのである。「完璧にこなせない日も(大丈夫!)」←泣いてまう! 種ちゃんはライブ後にも自身のラジオである『Salon de Tanedaへようこそ♪』でAct-4について熱く語っており、「39人揃って良かったな・・・」の限界オタク感情がまた昂ってしまった。(ギリギリアーカイブ聴けます)
次のミリアニ曲の『Unknown Boxの開き方』、こちらも完全初披露。同時視聴コメの千手観音であったり徳川四天王に記憶が侵食されているが、これも王道可愛いお姫様ソングといった感じで最高の一曲である。第三幕でいきなりこれが流れ始めた時の衝撃も蘇るというものである。周り含めてコールの完成度が足りなかったことはかなり反省点となったが。
(ソロ曲パート) 欲を言えば『To…』が聴きたかったが、まだまだ周年ライブは続くので、これからの楽しみが増えたと言えなくもない。
そして『トワラー』、戸田さん2回目の登場。のびやかに、そして楽しげに歌う4人の姿がとても印象的であった。ミリアニではステージでの歌唱は描かれなかったため、ついに!という思いが強かった。自分はあまりバラードにハマることはないが、ワイワイ歌う姿が目立っていたこともあり、ミリアニ曲の中でも好みの一曲である。
ついに来た、『わたしは花、あなたは太陽』。今回初披露が待ち望まれていたコミカライズ曲の1つである。この曲が生まれたBrand New Song(通称BNS)は、自分が初めてリアルタイムで完結まで追っていたミリオンライブのコミカライズであったため、思い入れもひとしおである。BNSは百合子、このみさん、桃子のユニットFleurSを中心としたストーリーであり、ima先生のかわいらしい絵、イキイキしたアイドルたちの姿を描いた話などが非常に素晴らしい作品である。そんなFleurS初のユニット曲であるわたしは花、あなたは太陽も、穏やかながら疾走感のある曲と3人の関係性を表した歌詞が最高の一曲であり、現地で聴いたら泣くことは予想できていたが、やはりイントロの時点で涙があふれてしまった。今更3人のパフォーマンスの良さに触れる必要もないかと思われるが、ライブ特有の演出として「咲き誇れ!『FleurS』!」を間奏に入れてくれたことには感謝しかない。コミック内で描写されたFleurSの目標を考えても、これから先さらに広い会場で披露してほしいばかりである。
バカの考えたブロックその1の開幕曲、『Dance in the Light』。この曲は何と言っても曲初めの歩の「Let's Get Down」がイケメンすぎる!結局戸田さんはソロ曲、ミリアニ曲、『Thank You!』を除けばここだけの参加であったことからも、舞浜歩としてのダンスパフォーマンスへのこだわり、そして意地がありありと伝わってきた。勿論それ以外のメンバーもこの難曲をバキバキに歌い、踊りこなしており、改めてミリオンライブのポテンシャルの高さを見せつけられた。今回初披露の曲ではあったが、いわゆるフロア熱狂の曲調がばっちりハマっており、このブロックの開幕としても最高の選曲であったのではないかと感じた。
(ソロ曲パート)ぜ~んぶすごい‼
まず『鳥籠スクリプチュア』はショートバージョンであろうと聖母天空橋朋花のカッコよさが存分に詰まっていた。声出し初の『Maria Trap』で会場がまるで宗教団体の会合のような一体感となっていたことを思い出し、この独特の空気感の面白さを出せるのはやはり彼女しかいないと再認識させられた。七の誓いは復習していたのにテンパって1つ間違えたので反省。
瑠璃色金魚と花菖蒲』はAct-3からの連投であったが、今回は個別衣装であるラピスラズリ・ノスタルジアを纏っての歌唱ということでまた別の味わいがあり、この曲に惹かれて紬Pとなった身としては感無量という他なかった。この衣装が39人の中で一番経費がかかっているというお話もどこかで聞いたが、それも納得の作りこみ具合で、まさにゲームから飛び出してきたという表現がふさわしいものであった。南早紀さんと白石紬をこれからもすこっていこうと決意を新たにさせられた。
そこからの『Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!』では一段と会場が沸いたのを肌でひしひしと感じていた。9thから現地参加し始めたため、りえしょんと亜利沙の曲を生で浴びるのは初めてのことであったが、これまで円盤で見ていたものとは全く別次元の高揚感を感じられるステージであった。りえしょんの盛り上げ方があまりに卓越していたせいで、最終ブロックが控えていることも忘れて全力のコールを届けてしまった。亜利沙の曲もまだまだ現地で聴きたいので、これからもどしどしライブに参加してほしいという気持ちでしかない。
Happy Darling』って最高の曲!!という記憶だけ残しておけばよいのだが、申し訳程度に記録にも残しておく。まず『ダイスキ♡ダーリン』を纏った(*>△<)が可愛すぎる。ゲームで杏奈が着用しているものよりは少し露出が抑えられているが、それにしても似合いすぎている。これ自体が『Happy Darling』の衣装ということもあり、1日目に(*>△<)を見ていた時点で何を歌うかは覚悟できていたが、杏奈Pとしてはイントロ0.0000001秒くらいで脳内から大量の快楽物質が分泌されたのを確かに感じた。完全ソロでの歌唱は6th仙台以来で、これも現地で聴けていない曲の1つであったため、その分喜びもひとしおであった。ようやく現地でパーフェクトなコールができて成仏に一歩近づけたという感じである。
会場のテンションを最高まで高めておいての『Clover Days』、別の角度からオタクをボコボコにしてくるセトリだ。こちらも披露が待ち望まれていたコミカライズ曲の1つで、数あるアイマスコミックの中でも名作と名高いBlooming Cloverに登場するCloverのユニット曲である。今回のライブでは志保(天さん)のセリフパートから始まったが、発狂したオタクの叫び声で微妙に聴き取りづらかったのも今ではギリギリ良い思い出である。会場にもクローバーの緑色が大変目立っており、この曲が如何に待ち望まれていたかというのを感じられる美しい光景であった。落ちサビ前の「信じてよ Clover Days」からは当然号泣していたのだが、振りを見ても、サビ前の顔を合わせるところなど、まさにCloverというユニットを表した要素が散りばめられており、『良い』しかないステージであった。涙で顔がぐしゃぐしゃになったこちらとは対照的に、4人は一貫して非常に楽しそうな笑顔で歌ってるのも『らしい』ポイントでめ~ちゃくちゃgood。新曲の『Believe Clover』も発売されたということで15周年くらいまでには披露してほしいな~〜〜。
そしてミリアニ曲のトリ『REFRAIN REL@TION』。今回はAct-3のミリアニ再現とはうって変わって最後まであくまで『Team8th』としての歌唱だった。良いか悪いかはさておき、この曲は5人の曲として扱われることが他に比べ少ないため、完全に5人だけで披露してくれたことだけで個人的には大変嬉しく感じた。ラスサビ前で珍しくMachicoが言葉に詰まったのも、それだけこの曲やミリアニ、ひいてはミリオンライブに熱い思いを感じてくれているということで1プロデューサー的にはかなりグッときた。
バカの考えたブロックその2。
BORN ON DREAM!~HANABI☆NIGHT~』を予想していた人はほぼいなかったのではないか。固定曲以外にうえしゃまが入るならまあ『VOY@GER』かミラソニかな~と高を括っていた?ところにこれだったので「うおおおお!!(なんだっけこれ!!!)」という感じ。認知症になってもミリオンの曲のコールだけはできそう。Act-2のMTGユニットでもそう感じたが、比較的披露機会は多いのに自分は現地で見ることができていなかったユニット曲を回収できると、やはりミリオンライブの歴史に触れられたという実感があり非常に心地良かった。曲自体も、まさに祭りの終わりに一花咲かせようといった心意気が感じられるものであり、季節こそ正反対ではあったがあの場にばっちりハマった選曲であった。『全力!チアガール』は良いぞ。
次の『深層マーメイド』も予想していた人はほぼいなかったであろう。そして歌唱メンバーもある程度ミリオンライブを追ってきた人ならピンとくるあのコンビ。ライブを見ていると演者がアイドルと重なる瞬間があると思っているのだが、まさに今回の『深層マーメイド』のMachicoはそれだった。歌い始めるまでの顔つきからすでに、純粋にステージを楽しむ無邪気な翼の笑顔と重なっており、10周年の〆のライブにしてまた新たな興奮を得られた。
スペード全体曲からは『ESPADA』。こちらも有観客では初披露だったが、期待を上回るクールで熱いパフォーマンスだった。特に落ちサビのすーじーはこれまで見てきた中でもトップクラスにキマっていたのではないか?『RED ZONE』や『深紅のパシオン』など、意外にもカッコいい適性のある風花さんだが、王道カッコいいアイドルの揃ったスペードメンバーの中でこの曲のセンターを張っているだけあると感心させられた。
侠気乱舞』も言うまでもないアゲアゲ曲で、残り少ないこちらの体力を容赦なく奪っていく盛り上げ具合であった。直近では異次元フェスでも披露されていたりと、歌唱回数自体は多いが、意外にも愛美とけーしゃま以外はかなり久々の披露だったらしい。劇中設定を踏まえた極道な振りも素晴らしく、当時投票に参加していたPは一層感無量だろうなぁなどと勝手に思いながらペンライトをブンブンしていた。
イントロのどよめきが忘れられない『Shooting Stars』は10年やってきて初のオリメン集結であった。7thReでこちらではなく『Flooding』が披露されたときに一定数お気持ち表明があったことも記憶に新しいが、それだけ思い入れのある人の多いクレシェンドブルーという最高のユニットがこの節目で揃ってくれたことは、1ファンとしても言葉にならない嬉しさがあった。特にAct-1からAct-4でほぼ被り曲はないセトリであったにもかかわらず、Act-1で披露済みのこの曲を再度歌唱してくれたのは演者からの希望もあったのではないか、と良い意味で邪してしまう。「試されている迷路の中」からのソロパート、腕で目を覆う例の振り、「遠い輝きが~」のスーパーころあずタイムなど、個人的大好きポイントを現地で見ることができたのは大きな財産である。これからもどしどしフルメン揃えて!
前日の『Harmony 4 You』があるなら当然今日はこれでしょと言わんばかりの『夢にかけるRainbow』。初めて現地参加したのが9thDAY1であり、さらには自分が紬Pということもありこの曲にはかなり思い入れがあるのだが、途中加入の紬と南さんが立派にセンターを務めあげている姿はやはり胸に来るものがあった。普段のおちゃらけた姿も好きであるが、人が違うように真剣な南さんを見ていると、この人が紬の声優で良かったなと毎度実感させられる(根が真面目な人というのは漏れ出ているのだが)。また、普段は少なくとも10人以上で披露している全体曲を5人という少人数で披露することにより、逆に『個』のカラーがよく表れており、『夢にかけるRainbow』のコンセプトとも噛み合っているように感じられた。別件ではあるが、今回はあくまで『ミリオンライブ』の10周年であるため、南さんが以前インタビューで楽しみにしていると語っていた『ミリシタ』の10周年も待ち遠しい想いでいっぱいである。
最後のソロパート、この3人ならトップバッターは彼女しかいないということで満を持して『恋のLesson初級編!』これも4thぶりという事実に驚きを隠しえない。普段からステージ上では伊吹翼であろうと人一倍努力しているMachicoであるが、曲最初の「L・O・V・E ラブリー翼!」コールで、彼女の翼への愛をダイレクトに受けてしまい少し笑ってしまった。Machico派を許さない演者の鑑である。なお、翼は今回のツアーで唯一これまでのソロ曲をコンプリートしたアイドルであり(かおつむ除く)、彼女の魅力を1年かけてP以外にも広く浸透させられたのではないか?可愛く、カッコよく、奔放で、へこたれない、4つのソロ曲はどれも間違いなく翼の魅力の詰まった名曲であると確信させられた1年であった。
静香だけはLTPかLTHのどちらで来るか読めなかったが、今回は原点回帰の『Precious Grain』。毎週ミリラジでぴょんもちに振り回され、自身もありがサンキューをはじめポンコツ要素の多い愛されキャラのころあずであるが、今回もステージに立つと一変し、10年かけてさらに成長した圧倒的な歌唱力で最初のソロ曲を見事に歌いこなしていた。今回は久しぶりにロングヘアーでの出演で、視覚で初期ミリオンを感じられて素晴らしかった。楽しそうに歌っているころあずと静香、最高~~~!ころターンも見れたので文句なし。
ころあずの曲終わりから会場中がペンライトを赤に切り替えていたのが思い出深いね、10周年最後でこの衣装なら『未来飛行』以外ありえない!「いくよ~~!!」で涙腺ボロボロである。後で色々事情があったことが判明したが、今回は普段と異なりとても優しい歌い方だったのが印象的である。ここまで応援してきてくれてありがとう、という気持ちがひしひし伝わってくるものであった。今回の『未来飛行』は、ぴょんさんの「10年間どこかで出会ってくれて本当にありがとう」という言葉抜きでは語れないだろう。10年間大所帯のミリオンライブをまとめ上げ、『UNION!!』の精神でここまで来れたのはこの人がセンターだったからと確信させられる言葉であった。リリイベの時は「期待を背負っても折れたりなんかしない」の歌詞に耐えられなかったこともどこかのオーコメで語っていたが、もう間違いなくこの人が春日未来であり、ミリオンライブの最高のセンターである。
誰もがセトリ予想に入れていたであろう、『39人全員出演』ライブにふさわしいあの曲が当然トリであった。『UNION!!』は歌詞すべてが泣き所ということで有名であるが、イチオシ歌詞はやはり「旅路は果てしない 夢路に終わりはない」しかない。10周年を迎えてもミリオンライブは止まらないという意志を如実に示しているようで、年月を経るほど加速度的に味わいが増す名曲である。アーカイブで見たときにまた感動したのが、上空から色とりどりのペンライトを映しているカメラである。ライブで好きな瞬間の1つが全体曲でプロデューサーやファン1人1人が自分の担当、推しのキャラカラーのペンライトを振っている光景である自分からすると、あの瞬間がライブで最高の一時だったのかもしれない。
アンコール明けは、10thツアーで歌い続けてきた『Crossing! 』何度聴いても色あせない超絶最高の一曲だが、ツアーを通じてこちらのコールの練度も目に見えて上達したこともあり、このAct-4DAY2ではこれまでのミリオンライブのライブの中でも、客席含めて屈指のパフォーマンスだったのではないだろうか?プロデューサーとファンもライブを作っているのだということが改めて意識させられた一曲である。この曲の中に、「新しい時代が幕を開ける 絶対色褪せない思い出引き連れて」という歌詞があるが、10周年開始前とAct-4を終えた今では、この歌詞の見え方も随分異なるように思える。9周年までの思い出を引き連れて10thツアーに臨んだあの頃と、Act-4までの思い出を引き連れて11周年以降の未知の世界に臨んでいる今、どちらも最高に楽しい経験をしているという確信がある。充実しすぎていた10周年を終えて、1年間を共にしたこの曲ともしばらくお別れと思うと悲しいが、またどこかの節目で披露してほしいものである。叶うならASの13人も一緒に。
最後のMCではころあずの涙に涙腺を破壊されたのも忘れることはないだろう。ミリオンライブを追いかけていると、演者が担当しているキャラを大変愛しているのだと伝わってくる瞬間が数多く存在するが、涙腺がガバガバの自分はそんな瞬間を目にするたびに涙ぐんでしまう。10年を経て、昔よりはMCで演者が泣いてしまうことも少なくなったが、そんな今、思わずこぼす涙にはオタクも耐えられない。
正真正銘最後の曲は、『39人』の『Thank You!』というファンならだれもが夢見たものであった。ブランドとして最初の曲が相手に「ありがとう」を伝えるこの曲で、ライブ中に必ずこちらから演者に感謝を伝える機会をくれることが個人的には大好きなのだが、10周年最後ということもあり、ぴょんさんからプロデューサーへの感謝の言葉が贈られた途端涙が止まらなくなり、まともに前も見えなくなってしまったのは苦い思い出である。何ならそれまでに泣きすぎて、すでに片方のコンタクトも外れていたらしい。満身創痍過ぎる。普段ふわふわしているもちょが感極まっている姿にも涙がボロボロ。もちょ好き。

5. まとめ

 終わってみるとこれを超えるライブは想像できなくなるほど最高の2日間であった。すべてのライブを過去にしたといっても過言ではないだろう。この日までにミリオンライブにハマっていた自分、そして無事このステージを作ってくれた39人のアイドルと関係者各位には感謝する他ない。
 さて、当時Twitterでも見かけたが、自由行動しすぎて『Thank You!』の「胸の奥に響く~」に間に合わなくなりかけたり、いちぽむのポーズでころあずだけ不憫だったり、公式ラジオは12年目と思えないグダグダっぷりだったり、10周年になってもそんな風に良い意味でグダっているミリオンライブが自分は大好きである。この緩い雰囲気で11年仲良くやっているのって最高!
 少し嫌なことがあっても家にあるライブ円盤を見返せばいいし、次のライブやコラボを楽しみにすることもできる。ここまでどっぷり幸せな沼に浸からせてくれるコンテンツはこれまでもこれからも考えられない。
(無理のない範囲で)今後も「心ひとつMILLION LIVE!!!!!!!!!!」の精神で楽しんでいこうと思う。
11thでミリアニ2期発表されないかな~~~~

源P、ハングリータイガーだよ……














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