定年89日前　新年の抱負に PXW-Z90 をポチったけど…

2021 年の 9 月、SONY から ZV-E10 という小型のミラーレスカメラが登場した。
スペックもコスパも悪くなく、スマホの次のカメラとしてはこれが妥当かもと思った。

ところが、不思議な現象が起きた。
ZV-E10 の発売と同時に、ZV-1 のコマーシャルが youtube にやたらと入るようになった。

新製品が出たのに、なぜひとつ古い型のモデルを？
とても違和感を覚えたが、その後 SONY は注文受付停止のニュースを発表しはじめ、いくつかのカメラが手に入らなくなった。

ZV-E10 も発売からわずか 3 カ月で注文受付停止になった。
理由は「世界的な半導体不足などの影響」によるもの。
コマーシャルの謎はそんなところにあったのかもしれなかった。

数ヶ月悩んだ結果、機種を決めた。
PXW-Z90 という業務用ビデオカメラ。

価格は 32 万円。業務用の機材のためかどこも値引きはなく、多少の周辺機器がおまけに付いてくる程度だった。
ヨドバシカメラやビックカメラでは、他の商品と同様に 10 %のポイントがついていたので、こちらで買う方がかなりお得だった。

で、今年の新年の抱負として元日に PXW-Z90 をビックカメラでポチった。

ただし在庫はなく 2 カ月ほど待たなくてはいけないようだった。
他の専門店には在庫があったようだが、本格的に使い始めるのは 4 月からになるし、3 万円相当のポイントも魅力で、焦ることはないと思った。

ビックカメラからは定期的に受注状況を報告するメールが届いた。いずれもまだ入荷の見込みが立たないというものだった。
ネットでも情報をチェックしていたが、いつの間にか「 2 カ月」という文字がなくなってしまっていた。

絶対的な自信があって PXW-Z90 を選んだわけではないので、待っている間に、また気持ちが揺らいでしまった。

4 月から本格的な動画制作に取り組もうと思っているので、その時までには新しいカメラが欲しかった。やはりミラーレス一眼系のカメラでいくかと、ZV-E10 や α7C を確認すると、すでに受注停止状態になっていた。

とりあえず、PXW-Z90 はキャンセルしてしまった。その後このカメラも受注停止と発表があったので、結局待っていても届かなかったのかもしれない。

カメラに限ったことではないようだけど、本来売れるものが作れない状態が至る所で起きていて、企業と日本経済のダメージを心配してしまった。

2022/1/1