承久記が軍記物語でありながら史料価値を認められているのはなぜでしょうか?
まず、承久記はいくつかの類系があるんだ。
だいたいは以下の四つになる。
慈光寺本承久記
前田本承久記
古活字本承久記
承久軍物語
史料として評価されているのは、慈光寺本だ。
何故、慈光寺本が史料として評価されているのか。
それは野口実氏の『慈光寺本『承久記』の史料的評価に関する一考察』という論文が、承久の乱あたりの中世史研究者に高く評価されたからだ。
なので読んでみればこの質問の答えは全て書かれているワケだが……ざっくりと説明してみるぞ!
慈光寺本の成立年