ここが変だよエンジニア転職

最近なろう系(エンジニアに)の話題を見ることが多くなってきましたね。
自分がエンジニアになった頃、こんな時代が来るとは思ってもいませんでした。

エンジニアになって10年、転職を5回してきた半老害のてらすまです。
この転職回数が多いのか少ないのかわかりませんが、まぁそれなりに歴は積んできているのかなと思います。
エンジニアの採用なんかにも関わってきました。

その中で自分がエンジニア採用でこれおかしくない?って感じてきたものをつらつらと上げてみたいと思います。

その前に自分の履歴を雑に上げておきます。

大学(理学部数学系)
->ニート
->テクニカルコールセンタオペレータ
->社内エンジニア(情シス的な感じ)
->SIer
->正社員スタートアップ
->フリーランスでスタートアップ
->正社員スタートアップ
->正社員bosyu
という感じです。
副業もちょいちょいやってます。

エンジニア35歳定年説

これは最近は聞かなくなりましたね。
しかし自分がエンジニアになったときにはまだ言われていました。

自分はHTMLとかLinuxコマンドなど全く知らない白紙の状態からエンジニアになったのですが、その時イロハを教えてくれたのは40歳のベテランエンジニアの方でした。
その人は本当になんでも出来る方だったので、特に年齢による偏見を持たなかったですね。

特にSIerの業界にいると、プログラマーはいかに上流工程をするようになって、マネージャポジションに上がるか、みたいなところがありました。
ExcelやWordでいかに設計書を書くかが大事で、コードを書くのは若者の仕事だと。

SIerで現場の面接をしたときにしたやりとりの一部です。

自分「3人くらい良い人いますけどどうしましょう?」
リーダ「んーこの人は40だからやめよう」
自分「(こ、これが噂の35歳定年説……)でも経験凄いしスキル的にもマッチしているかと」
リーダ「んーでも年齢がなぁ」
自分「年齢が上だとどうなんです?」
リーダ「んー扱いづらいんだよね」

一緒に仕事をしたこともないのに年齢で扱いづらいとのことです。
流石にこういうところはもう無いと信じたいですが……

あ、自分今年で35歳でした。扱いづらいらしいですが、引退はしません!


GitHubアカウントないからアウト

とあるスタートアップにいたときのお話。
エンジニア採用をどうやって進めていくかのMTGしていました。その時の会話です。

エンジニアA「とりあえずGitHubアカウントない人、あってもコードほとんど上げてない人はダメですよね」
自分「……すみません、GitHubのアカウントはありますが仕事で書いた以外のコードが何一つ上がってないので、これはクビになりますかね?」
エンジニアA「え、嘘……」
エンジニアB「自分もです……」

彼にとってはそういう人種と一緒に働いていることがありえない、という感じでしたね。あの時の彼の顔は忘れられません。

自分もですと言ったエンジニアBさんはとても優秀で、バリバリに現場では活躍している方でした。
そこに限らず色んなところでコードをアウトプットしていなくても優秀な人はたくさんいましたね。

アウトプットとしてコードを上げている人もいれば、特に外に出すわけでもなく個人のPCでカタカタやる人もたくさんいるでしょう。
目に見えるアウトプットのみだけでエンジニアの力量は計れません。エンジニアに限らずだと思いますが。

もちろんアウトプットがあることはとてもいいことだと思います。
けど全く無いからアウト、はどうなんでしょうね。

あ、ちなみに自分がコード上げてないのを正当化しているわけではないですよ!アウトプットある人は凄いし偉い!自分は全く無いので尊敬します!


弊社の理念と合わないから

自分が転職活動中のときの、社長とエンジニアリーダー二人の面接。
エンジニアの方とはとても技術話で盛り上がり、一緒に働きたいですねと言ってくれてたのですが、社長と話すとどうも会社の理念的なものと合わない的なことを遠回しに言われて、遠回しにお断りされました。
エンジニアの人は最後にポツリ、「自分はとても入って欲しかったです」と。

現場はこの人めっちゃ来てほすぃ〜〜〜〜となっていても、会社の理念や文化に合わないからという理由でことごとく落とすところもありました。現場は人足りなくて困ってるのに。

まぁ理念とかそういうものが大事じゃないと言うつもりもありませんし、会社を作った側の人からすればそういうところに重きを置きたいのもわかるんですが、そんなに考え方が一致している人がたくさんいるか?と思います。
何かすごくもったいない感じがするんですよね。

特にエンジニアは経営陣とは結構離れたところで仕事をすることが多いと思います。
でも一緒に仕事をする人は現場にいます。
なのにエンジニアにそういうことを求め過ぎてもなと。

あ、別にそういうので落とされたから逆恨みしているわけではないですよ!


本で学ばないやつはダメ

とある面接で、普段どうやって技術の勉強してますかと聴かれたことがあります。というかよく聞かれてました。
自分の学び方はWebで調べてとにかく何かを作る、が一番性分に合っているのでそう答えたのですが、面接のエンジニアの方は難色を示しました。

エンジニア「本とかで勉強しないの?」
自分「しませんねー写経は頭に入ってこないし、つまらなくて止めちゃうので」
エンジニア「へーそれだとちゃんと理解できてなさそうだね」

ちゃんと理解とは?
学生のときもそうでしたけど、学ぶ方法って千差万別で合う合わないがあると思うんです。
自分の勉強法と合わないからその人は理解できていないってどうなんですかね。
ってかそもそも技術の公式のドキュメントってあんまり本にならんし、Webで学んで何が悪いのか。

エンジニアだけではなく社会全体に「本を読まないやつは云々」とか、会社から「この本を読め!」とかあると思うんですが、読みたい人が読めばいいと思うし、その本を読んだからってその人にとっての学びになるとは限らないと思うんですけどね。

あ、ちなみに自分は技術書以外の本は読みますよ!本を読むこと自体はすごく良いことだと思います。

まとめ

この他にも色々とありましたが、止まらないのでやめておきます。

採用する側も痛い目見て、その時の反省から作られた判断基準なんだろうなというのは察します。
けど何回かの失敗で、すべての人が当てはまるとは限らないのではないかと。

これは自分も気をつけなきゃいけないことだなと思いました。

そんな偏見を少しでも減らした採用を出来たら良いなという願いを込めて、bosyu Jobs作ったとか作ってないとか……
是非使ってみてください!


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