2月3日(金)UBER日記
UBER4件配達。UBER15件クエスト達成。menu2件配達。
こんなんで一日の売り上げをナンボ取れるの?
俺の中で絶賛、謎の業務形態トップに君臨する餃子無人販売所。都内では、まだまだ増加傾向にあるように思う。
近年、俺は店が潰れると、ここも餃子無人販売所になるのかと、まず疑う。大型商業施設内のガチャポン売り場みたいなものだ。そこでは、テナントが潰れると、ガチャポン売り場になる。池袋サンシャインシティのALTAなんか、半分ガチャポン売り場だ。フロアを歩くと墓地をお参りしているみたい。ガチャポンが墓石に見える。
100年後、日本が滅んだ時に、訪れた調査団は目にするのだろう。人が消えた廃墟に餃子無人販売所が立ち並ぶ様を。そして中に入ると、今度はガチャポンだ。ずらりと列をなし、いつかハンドルが回されることを永遠に待ち続ける。
そんな俺の未来予想図が、崩れ始めた。
俺が地蔵するマクドナルド環七豊玉店のほど近く、丸山陸橋交差点の無人餃子販売所が、本日2月3日付けで、ラーメンの冷凍販売を開始したようだ。
正しい。店内あるショーケース全てに一種類の餃子を置く必要はないのだよ。
しかし、と俺は思う。ラーメンを置くのは理に適っているようでいて、その実、危険な一歩なのではないか。餃子無人販売所が、餃子の他にラーメンを、その次にはチャーハンを、と置き始めれば、そのショーケースはそのままスーパーの冷凍食品コーナーに近づいて行きはしまいか。扱う品数が増え、理に適ってくればくるほど、謎の業務形態という、自身にかけた魔法が解けていく。
餃子無人販売所は、日本よりも先に滅んでいく運命なのかもしれない。
***
この写真を撮ろうと、スマホのカメラを起動した瞬間、出前館の着信が入って注文を取り損ねた。
しまった。
冒頭の写真はそんな思いがこもった一枚。
この文章で上がった収益は、全てボス村松の演劇活動と植毛に充てられます。砂漠に水を。セイブ ザ ボース。