男とカツ丼
男には、カツ丼を食べねばならぬ時があるものなのです。映画「幸せの黄色いハンカチ」の高倉健が出所後にカツ丼を貪り食うていたのも、そのいい例ですね。
というわけで、わたしはカツ丼を食いました。時計の電池交換に来たついでに何かを食おうとしたら、だて、の看板が目に入りましたので、ああ、そうゆうことね、、。となり、入店。
実をいうと、先日の東京ワンマンより体調を崩していた我は、ここ数日寝たきりの状態だったのですが、幾分良くなってきたので外出。ずっと出そうと思っていた時計の電池交換の任務を遂行したのでした。
そして、その待ち時間のあいだにカツ丼を食うたのです。病み上がりの我に ´男´を取り戻さんが為に。
でも病み上がりなので、半麺半カツ丼のセットにしました。
美味かったね。完食だよバカヤロウ。おれが食い始めたときに会計をしてた男が、「ぼく62歳なんですけど、久しぶりにコッチ帰ってきて、10代の頃に通ってたこの店にやっと来れて、いやあああ、懐かしいなあ…」とか言ってるのを、知らねえよバカヤロウ、と思いながら食べました。久しぶりに食うた、だてそばと、だてカツは美味かったです。これでおれも男を取り戻すことが出来ました。
この文章を、勝新太郎に捧ぐ。
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