2024〈GⅡ〉京都記念【全頭診断】

はい、ボルダー馬右衛門です。

 お久しぶりとなってしまいました。ここ最近は私情が重なって、なかなか全頭診断を行えていなかったのですが、今週からまた再開していきます。
 前回新年一発目に行った「日経新春杯」の全頭診断では、いきなりS評(ブローザホーン)→S評価(サヴォーナ)→A評価(サトノグランツ)決着となり、推奨馬だけで決着してしまいました。改めて、皆様に狙える馬を推奨していきたいと思いますので、今後も期待していてください。

2023年のボルダー馬右衛門の重賞の本命的中実績です。

2023「中山金杯」◎ラーグルフ(1人気)1着
2023「京都金杯」◎エアロロノア(3人気)2着
2023「愛知杯」◎アイコンテーラー(7人気)2着
2023「京成杯」◎セブンマジシャン(2人気)3着
2023「AJCC」◎ユーバーレーベン(3人気)3着
2023「フェブラリーS」◎レッドルゼル(3人気)2着
2023「中山記念」◎ラーグルフ(8人気)2着
2023「チューリップ賞」◎モズメイメイ(7人気)1着
2023「金鯱賞」◎フェーングロッテン(3人気)2着
2023「フィリーズS」◎ムーンプローブ(7人気)2着
2023「高松宮記念」◎トゥラヴェスーラ(13人気)3着
2023「阪神牝馬S」◎サウンドビバーチェ(6人気)1着
2023「アーリントンC」◎セッション(4人気)2着
2023「フローラS」◎ゴールデンハインド(7人気)1着
2023「新潟大賞典」◎セイウンハーデス(2人気)2着
2023「京王杯SC」◎ダディーズビビッド(6人気)3着
2023「エプソムC」◎ルージュエヴァイユ(7人気)2着
2023「函館2歳S」◎ナナオ(6人気)2着
2023「関屋記念」◎ラインベック(6人気)3着
2023「新潟2歳S」◎クリーンエア(4人気)3着
2023「紫苑S」◎モリアーナ(4人気)1着
2023「京成杯AH」◎ウイングレイテスト(5人気)2着
2023「オールカマー」◎ゼッフィ―ロ(7人気)3着
2023「京都大賞典」◎プラダリア(5人気)1着
2023「菊花賞」◎ドゥレッツァ(4人気)1着
2023「武蔵野S」◎タガノビューティー(6人気)2着
2023「中日新聞杯」◎ピンハイ(4人気)3着
2023「阪神C」◎ウインマーベル(4人気)1着

 ご覧の通り、私は基本的に、期待値重視で馬券に絡んできそうなファクターを持った穴馬から馬券を購入します。そんな穴馬で狙えそうな馬&本当に強い馬を皆様に推奨できればという思いで当記事を書いていますので、ぜひ自身の予想の参考にしてみて下さい。

※当記事は馬券の的中を保証するものでは一切ありませんので、馬券の購入は自己責任でよろしくお願いいたします。
※レース当日にはにて最終予想である印&買い目も公開しますので、ぜひそちらもご覧ください。

それではさっそく「京都記念」【全頭診断】を行っていきます。

【全頭診断】
S/A/B/Cの4段階評価であり、最高評価はS評価

◆アフリカンゴールド(6人気想定)[35.1倍(執筆時点)]A評価
・前走「ステイヤーズS」:11着
 2番手追走。落ち着いたペースで走ることができ、前有利の馬場と展開が向いたにも関わらず勝ち馬アイアンバローズと2.3秒差の11着は力負けだったため素直に評価し難い。
・前々走「アルゼンチン共和国杯」:8着
 先頭に立って逃げ。先行力を活かした競馬が得意なこの馬にとってスローからの瞬発力勝負の展開が向かず、さらに差し有利の馬場と展開も全く向かなかったものの、勝ち馬ゼッフィ―ロと0.4秒差の8着は評価を下げる内容ではなかった。
〈短評〉
 先行力を活かす競馬が得意なタイプ。前走は距離が長すぎたため、今回で7Fもの距離短縮となる点はプラスである。また、前々走「アルゼンチン共和国杯」では、後にG1「香港ヴァ―ズ」で2着と好走する勝ち馬ゼッフィ―ロと0.4秒差&3走前「京都大賞典」では、今回人気している勝ち馬プラダリアと0.2秒差と、ここ近走は強者相手に差のない競馬ができている点も評価できる。先行勢有利の展開が向きそうであるにも関わらず、この人気であるのならば馬券的妙味も加味して評価を上げたい。しかし、この馬のピークは年齢的にも過ぎていると感じるため、その点は割引となってしまう。

◆ジェットモーション(9人気想定)[86.4倍(執筆時点)]C評価
・前走「ステイヤーズS」:16着
 控えて後方を追走。前有利の馬場と展開が全く向かなかったとはいえ、勝ち馬アイアンバローズと3.6秒差のシンガリ負けは完全な力負けだったため素直に評価し難い。
・前々走「丹頂S」:7着
 中団を追走。勝負所の4コーナー付近で外から捲ってきた馬たちに蓋をされる形となり、外からの捲り差しが決まりやすい馬場と展開の中で、満足に加速ができなかったため見直しができる内容だった。
〈短評〉
 ポジショニングにやや課題がある点&メンバーレベルが上がる点を考慮すると、現段階では決め手に欠けてしまう。

◆シュヴァリエローズ(7人気想定)[41.7倍(執筆時点)]B評価
・前走「白富士S」:9着
 控えて後方を追走。直線では前が壁になってなかなか追い出しができなかった&この馬にとって上がりの速いレースは不向き&前有利の馬場と展開も向かなかったため見直しができる内容だった。
・前々走「中日新聞杯」:5着
 中団を追走。直線では内外から挟まれて窮屈になってしまう場面が見られた&外優勢の馬場の中で内目を走らされたにも関わらず、勝ち馬ヤマニンサルバムと0.3秒差の5着は着順以上に評価できる内容だった。
〈短評〉
 近走の内容はさほど悪くなく、展開がハマれば好走してもおかしくはない。しかし、先行勢有利になりそうな展開において、ポジショニングに課題があり、後方気味からの競馬となってしまう点は割引である。また、個人的には1800m・2000mがベストだと感じるため、1F延長の距離延長も割引である。さらに、上がりの速い素軽い馬場向きの馬であり、現状はタフで上がりの掛かる京都コースという点も割引である。ポジションを取りにいきやすい内枠を引ければ評価を上げたいが、現段階ではここまで。

◆ナイママ(11人気想定)[171.0倍(執筆時点)]C評価
・前走「日経新春杯」:7着
 中団を追走。終始折り合いが合っておらず、直線では前が壁となって進路が確保できていなかったとはいえ、好走馬には突き放され、勝ち馬と1.4秒差の7着は力負けだったため素直に評価し難い。
・前々走「師走S」:13着
 中団を追走していたものの、4コーナー手前で後続馬たちに捲られて厳しいポジションから。久々で慣れていないダートだった&前有利の馬場と展開が向かなかったとはいえ、勝ち馬と3.7秒差のブービーは完全な力負けだったため素直に評価し難い。
〈短評〉
 近走の内容&メンバーレベルが上がる点を考慮すると、現段階では決め手に欠けてしまう。

◆バビット(12人気想定)[173.0倍(執筆時点)]B評価
・前走「東海S」:16着
 前半は先頭に立って逃げていたが、3コーナー過ぎから大きく失速。内前有利の馬場と展開の中で、内をロスなく回ることができていたものの、勝ち馬と5.2秒差のシンガリ負けは完全な力負けだった。しかし、初のダート戦ということもあってか、厳しくなった終盤は騎手が無理に追わなかったため見直しができる内容でもあった。
・前々走「福島記念」:14着
 先行馬を見るポジション。直線に入ったところで捲ってきた馬群に外から蓋をされる形となり、進路が狭くなる不利があったため見直しができる内容だった。
〈短評〉
 先行力を活かす競馬が得意なタイプ。近走は全く自分のレースができていなかったとはいえ、勝ち馬には大差をつけられての負けが続いているため、今回のメンバーレベルを考慮しても厳しいレースになってしまうというのが正直なところ。しかし、長くいい脚を使えるこの馬にとって、好走経験もある得意な2200mへの距離延長はプラスである。さらに、先行勢有利の展開が向きそうな点もプラスである。スッと前のポジションを取りにいける内枠を引ければさらに評価を上げたいが、現段階ではここまで。

◆プラダリア(3人気想定)[5.7倍(執筆時点)]S評価
・前走「有馬記念」:14着
 先頭タイトルホルダーとは差がありながらも3番手追走。内をロスなく回ることができ、内前有利の馬場と展開こそは向いたものの、外枠から無理にポジションを取りにいって序盤で他馬よりも脚を使った&勝負所では内外から挟まれて窮屈な競馬となってしまったため見直しができる内容だった。
・前々走「京都大賞典」:1着
 先行馬を見ながら追走。内をロスなく回ることができ、内前有利の馬場と展開が向いたとはいえ、直線では内から寄られて接触を受ける不利があった。それでも1着と好走できたため評価できる内容だった。
〈短評〉
 先行力を活かして長くいい脚を使えるタイプ。好位を取りにいける位置取りのセンスも抜群で、先行勢有利の展開が向きそうな点はプラスである。さらに、タフで上がりの掛かる馬場も得意としているため、現状はタフで上がりの掛かる京都コースでも全く問題がないし、むしろ歓迎である。前走「有馬記念」の大敗で人気を落とすようであれば、馬券的妙味も加味して評価したい。

◆プラチナトレジャー(10人気想定)[109.3倍(執筆時点)]C評価
・前走「甲斐路S」:1着
 中段の前目を追走。外目の好位をスムーズに走ることができ、外差し有利の馬場と展開が向いての1着だったため素直に評価し難い。
・前々走「WASJ第2戦」:10着
 スタートの出脚は鈍く、中団を追走。外を回すロスがあり、内前有利の馬場と展開が向かなかったため見直しができる内容だった。
〈短評〉
 近走の内容&メンバーレベルが上がる点を考慮すると、現段階では決め手に欠けてしまう。

◆ブレイヴロッカー(5人気想定)[9.5倍(執筆時点)]S評価
・前走「オリオンS」:1着
 中団を追走。内目をロスなく走ることができ、内優勢の馬場&差し有利でスローからの瞬発力勝負の展開が向いたとはいえ、阪神で上がり2位の34.1秒という優秀な末脚を使っての差し切り勝ちだったため評価できる内容だった。
・前々走「鳴滝特別」:1着
 じっくり構えて後方のポジション。後方で脚を溜め、外差し有利の馬場と展開が向いたとはいえ、直線では大外に出されるロスがあった。さらに好走馬の中でも位置取りに差があり、タフで上がりの掛かる京都の馬場の中でも上がり最速の34.8秒という優秀な末脚を使っての差し切り勝ちだったため評価できる内容だった。
〈短評〉
 パワーがあって根気強く、堅実な脚を使うことができるタイプ。ポジショニングが後方になってしまうため、先行勢有利の展開となりそうな今回においては、やや不安が残る点は否めないが、今回と同コース&同距離であった3走前「清滝特別」では、タフな馬場の中でも33.8秒という優秀な末脚を使っての3着と好走できているため、今回も好走できるチャンスは十分にある。また、昨年の「アザレア賞」では、G1&G2で好走経験のある勝ち馬サヴォーナと0.1秒差の2着&昨年の「ゆきやなぎ賞」では、G2を2度制したサトノグランツと0.2秒差の3着と、強者相手にも差のない競馬ができる能力はある点も評価したい。さらに、斤量もトップハンデの58㎏よりも2㎏軽い56㎏である点も魅力的である。脚質的な多少の不安は残すものの、馬券的妙味も加味して評価したい。

◆べラジオオペラ(1人気想定)[2.3倍(執筆時点)]A評価
・前走「チャレンジC」:1着
 差し有利で瞬発力勝負の展開の中で、中団で脚を溜め、好位をスムーズに走ることができたにも関わらず、ロスのあった2着馬ボッケリーニにタイム差なしまで詰め寄られての1着だったため素直に評価し難い。
・前々走「東京優駿」:4着
 中団を追走。好走馬よりも後方からの競馬となって位置取りの差があったものの、直線では上がり最速の33.0秒という破格の末脚で伸びを見せており、勝ち馬タスティエーラ&2着馬ソールオリエンス相手にタイム差なしまで詰め寄ることができての4着だったため着順以上に評価できる内容だった。
〈短評〉
 パワーがあって根気強く、堅実な脚を使うことができるタイプ。さらに、好位を取れる位置取りのセンスにも優れており、先行勢有利の展開が向きそうな点もプラスである。上がりの速いレース&上がりの掛かるレースどちらでも好走できる万能タイプでもあるため、現状はタフで上がりの掛かる京都コースでも全く問題ない。今回のメンバーレベルを考慮しても勝ち負けできる能力は十分にあるため、評価せざるを得ない。しかし、馬券的妙味が薄くなってしまう点は割引であるため、現段階ではここまで。

◆マテンロウレオ(4人気想定)[9.0倍(執筆時点)]A評価
・前走「中山金杯」:7着
 控えて後方を追走。1コーナで馬群にモマれた際に手綱を引く不利&大外を回されるロスがあり、さらに前有利の馬場と展開が向かなかったにも関わらず、勝ち馬リカンカブールと0.4秒差の7着は着順以上に評価できる内容だった。
・前々走「中山金杯」:5着
 中団を追走。中団で脚を溜め、瞬発力勝負の展開が向いたとはいえ、直線では前にスペースがなく、窮屈な競馬となってしまった。それでも上がり3位の末脚で最後まで伸びを見せて、勝ち馬と0.3秒差の5着だったため評価を下げる内容ではなかった。
〈短評〉
 しぶとい脚を使って安定的な走りができるタイプ。近走は結果こそは出ていないものの、内容的には着順以上に評価できる内容であったため、今回のメンバーを見ても見劣りはせず、巻き返しがあってもおかしくない。昨年の同レースではコースは違えど2着と好走できていたため、もうひと距離足りなかったレースが続いていたこの馬にとって1Fの距離延長はプラスとなる。しかし、京都コースの現状は時計の出にくいタフな馬場となっているため、時計の速い素軽い馬場向きのこの馬にとってやや不安が残るところは否めない。近走の凡走によって人気を落とすようであれば馬券的妙味を加味しても評価を上げたい。

◆ラヴェル(8人気想定)[45.3倍(執筆時点)]B評価
・前走「秋華賞」:11着
 3番手追走。前有利の馬場と展開の中で前目の好位からスムーズな競馬ができていたとはいえ、やや外優勢の馬場の中で内を走らされ、さらに上がりの速いどスローからの瞬発力勝負の展開も不向きであったため見直しができる内容だった。
・前々走「ローズS」:14着
 控えて中団を追走。直線では前が壁となって追い出しに遅れるロス&馬群にモマれて手綱を引く不利があったため不完全燃焼となってしまった。さらに上がりの速い瞬発力勝負の展開も向かなかったため完全に度外視できる内容だった。
〈短評〉
 先行力を活かした競馬に持ち込めれば、先行勢有利の展開が向きそうであるため評価したい。しかし、ゲートにややムラがあるため、キレ勝負の競馬となってしまうようであれば厳しい印象も。斤量がトップハンデの58㎏よりも4㎏軽い最軽量ハンデがある点は魅力的である。さらに、長くいい脚を使えるこの馬にとって1Fの距離延長もプラスである。古馬となって心身ともに成長した上積みが期待できる点&人気を落とすようであれば馬券的妙味も加味して評価を上げたいが、近走の内容を考慮すると、現段階ではここまで。

◆ルージュエヴァイユ(2人気想定)[3.2倍(執筆時点)]A評価
・前走「エリザべス女王杯」:2着
 中団で脚をためてスムーズな競馬ができ、差し有利の馬場と展開こそは向いたものの、外優勢の馬場の中で荒れてタフな内を走らされていた。それでも上がり2位の脚を使って、より好位の外をスムーズに走れていた勝ち馬ブレイディヴェーグに0.1秒差まで詰め寄っての2着は、もう少し外目を走れていたら1着まであった内容だったため着順以上に評価できる。
・前々走「府中牝馬S」:2着
 スタートで進路が狭くなる不利があって後方からとなったが、道中押し上げていき直線では中団から。最も外を回されるロスもあって、さらに道中では他馬よりも脚を使っていながらも、上がり2位の32.7秒という破格の末脚を発揮して、前が全く止まらない馬場と展開が向いていた勝ち馬ディヴィ―ナにハナ差まで詰め寄っての2着は着順以上に評価できる内容だった。
〈短評〉
 高い持続力&瞬発力を兼ね備えているバランスの良いタイプ。前からでも後ろからでも競馬ができる柔軟な脚質である点はプラスである。前走「エリザベス女王杯」では距離&コース適性があることは証明済みであり、内容的にも勝ちに等しいものであったため、文句なしのG1級能力であることは間違いない。また、斤量もトップハンデの58㎏よりも3㎏軽い55㎏である点も魅力的である。しかし、馬券的妙味が薄くなってしまう点を考慮すると、やや割引であるためここまでの評価である。

【評価一覧】
S評価:プラダリア/ブレイヴロッカー

A評価:アフリカンゴールド/べラジオオペラ/マテンロウレオ/ルージュエヴァイユ

B評価:シュヴァリエローズ/バビット/ラヴェル

C評価:ジェットモーション/ナイママ/プラチナトレジャ―


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