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困難に直面した起業家たちの再起をかけた情熱を体感!「TOKYO Re:STARTER」2023年度の再挑戦プログラム 成果報告会を開催しました!【前編】

こんにちは!広報の古橋です。
毎年3月になると、オフィスはいつも以上に活気に満ちあふれ、成果報告会に向けての期待と熱気が高まります。この成果報告会は、挑戦者の半年間の成果を発表する舞台です。挑戦者の方々は自身の成長を振り返り、その過程を多くの人々と共有することで自信とモチベーションをさらに高めることを目指し、私たちは、その挑戦がまた新たな挑戦を生むような循環の形成を目指しています。
そして、この成果報告会は当社メンバーが1年間に渡り突き進んできた集大成の場でもあります。3月は、最高の成果を収めるために、挑戦者も当社メンバーも特に情熱を傾ける時期なのです。
今年度も多数の成果報告会を実施しましたが、今回はその中でも「TOKYO Re:STARTER」成果報告会のレポートをシェアします。


TOKYO Re:STARTER

TOKYO Re:STARTERができた背景

失われた30年を解消すべく、政府は「スタートアップ5ヵ年計画」をはじめ、日本経済を牽引する新たなプレイヤーの創出に政策の重点を置いています。東京都においても同様ですが、都はスタートアップのような潜在的起業家だけでなく、一度失敗した起業家にも光を当てています。しかしながら、日本の経済活動現場において倒産・破産歴などがある起業家にとって、借入のハードルの高さや、代表者の個人保証問題、煩雑な倒産手続きなど、再起を遂げるにも課題が山積しており、再挑戦を後押しする風潮や土壌が整っていないのが実情です。そこに一石を投じるために、再起をめざす起業家支援プログラム「TOKYO Re:STARTER」は生まれました。日本を再起させるためには、「起業を志す人を増やす」アプローチと同時に「挑戦を受け入れる社会づくり」のアプローチが必要だと私たちは考え、本事業に取り組んでいます。本事業は、東京都主催で2023年度まで4期連続で当社が受託、運営をいたしました。

「TOKYO Re:STARTER」の取組み

本事業は、一度困難に直面しても何度でも立ち上がるタフな起業家、「リスターター」の再スタートを支援します。そのため、一般的なスタートアップ向けアクセラレーションプログラムとは異なり、事業の分野は関係なく、倒産や破産など一度失敗を経験している人を対象としております。彼らは、再度、挑戦することに対して不安を抱えていました。しかし、再度挑戦したい、自分の事業で世界を変えたいという強い想いで本事業に参加をしています。
一度挫折したからこそ、自身の弱点を見つけることができ、とことん自身と向き合うことで過去を乗り越え、再起を遂げることができます。成長した彼らこそ今後社会を変えていく一手を担うことができると私たちは確信しています。

プライドを捨て、本当の自信をつけるには~再起の原動力~

第一部では、先輩起業家として株式会社和僑ホールディングス 代表取締役の坂田敦宏さんに、再起を遂げるための原動力について講演を行っていただきました。坂田さんは、自信の経験を細やかに共有することで、自己の過去を振り返り、そこから得た教訓をすべての挑戦者たちと共有しようとします。この姿勢は、失敗を単なるネガティブな出来事としてではなく、学びや成長の機会と捉えることの大切さを教えてくれたのです。

七転び八起きって本当にあり得る

坂田さんは、東京都東村山のごく普通の家庭に生まれました。サラリーマンのお家で育ったのに、幼少期から独立心が強くあったそうで、中学を卒業後、早々に建設の世界で社会に飛び出します。
転機は、19歳で出会ったとある本でした。マンガしか読んだことなかったけど、初めて自分で買った本。これが坂田さんの中で何かが熱くなる感覚を呼び起こしたそうです。これに触発され、20歳で起業するという決意を固めます。
そして翌年21歳で清掃業にて起業し、その初めは清掃の経験が全くない状態からスタート。その後、20代を通じてビルメンテナンス事業を中心に様々な事業に手を広げ、11社まで会社を拡大させます。30代では上場を目指し、経済団体に参加するなどして多方面で活躍しましたが、坂田さんの成功も長くは続かないものでした。
36歳の時、坂田さんの人生は180度変わります。築き上げてきたすべてが、事故をきっかけに失われるのです。会社は信頼を失い、資産や人々が離れていってしまいます。結果、40歳の時には会社は倒産し、自己破産を選ぶことに。
さらに追い打ちを掛けるように、再起しようとした彼の前に再び困難が立ちはだかります。43歳で脳幹出血により左半身不随となり、言葉もままならない状態に。
夢がいっぱいあったはずなのに全部なくなってしまった。そしてはじめて“普通になりたい、立ちたい、歩きたい、ごはんを食べたい。”と思うように。そうして坂田さんはリハビリに臨みます。
そして2年後、見事に社会復帰を果たすのです。今度は自分のためじゃなくて、人のために働きたいと思うようになったと坂田さんは話します。
45歳で訪問看護事業としてRecovery International株式会社を起業。その後、IPOに成功し、飲食事業にも足を踏み入れます。そして今日、株式会社和僑ホールディングスとして、多くの飲食店を運営するまでに至りました。

日本中の失敗起業家に伝えたいこと~再起の原動力~

坂田さんは、信じられないようなご経験と数々の挑戦から見出した再起のための原動力について教えてくれました。

目標を決めること
やりたいことリストを作って、自分の欲望を全部アウトプットするんです。 “夢が決まったら人生が決まったようなもの”だと坂田さんは力強く言います。

次に人生を変えるために決めた行動指針について。
・怒ることをやめる
感情のままに怒ることはとても簡単なこと。でも坂田さんは、怒ることよりも建設的な対話を通じて、より良いものを創造することを優先することを決意したといいます。怒りを手放すことで、心が穏やかになり、自己の成長に繋がる。これによって人生における小さな不快を乗り越えられるようになったと教えてくれます。
・とことん信じる
「やる」と言ったら、自分を信じ抜くこと。さらに、チームメンバーや仲間をも信じ続けることが重要だと坂田さんは言います。もし騙されたとしても、それは経験として受け入れ、自分が決めた道を最後まで追求する勇気を持つことが大事。
・赦す
生きていれば避けることができない挫折や人からの裏切りって必ずあるもの。でも坂田さんはこれら全てを自分自身の成長のための試練として受け入れることを学んだといいます。過去に囚われず、誰かのせいにするのではなく、自身の責任であると認め、全てを赦すこと。この心構えを持つことで、人生の困難が成長の機会へと変わると教えてくれました。

最後にReStartするあなたへ。
まず、何事も一度決めたら動き続けることが大事。坂田さんの飲食業への挑戦は全くの未経験から始まりましたが、“決めたらやる”、この原則がコロナ禍における店舗数の増加にも貢献したことを証明しています。次に、失敗を恐れないこと。失敗は成功への道であり、経験と学びの源だと坂田さんはいいます。そして最後に、いかなる状況でも決して諦めないこと。この強い意志こそが、坂田さんを今日の成功に導いたといいます。言語障害からの復帰、ビジネスの再構築など、坂田さんの再起の道のりは決して簡単なものではありませんでしたが、諦めない心が彼を支え、今もなお彼を前進させていることがとてもよく理解できるのです。


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株式会社ボーンレックス 広報担当
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