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夜更かしノート「あれから二年」

負けてからちょうど今日で2年になる。

現役として、勝ち上がる最後の可能性を託されたチームであった。

準備も重ねていた。追い込みも入念にした。運も味方をしてくれていた。

けど、負けた。

確かに僕は日本一を取るべき人材ではなかった。自分と向き合うことにさじを投げたし、お笑いに真摯でなかったし、ここでなければならないという使命感を抱いたのも遅すぎた。1年の頃からそれを圧倒的に抱いてきた先輩達でさえ日本一には届かなかったのだから、僕は日本一になるべき人材ではなかったのだと思う。

けど、日本一にならなければならなかった。

それは、誰もが日本一を目指す権利があることを証明するため。
悩み抜いてきた時間が人を幸せにするためであったことの証明をするため。

諦めていい理由などなかった。


実は、チームを組むにあたって僕は、結構迷惑をかけていた。

コントにメーベリックギター、そしていなくなったカーテンを誘い、チームを組もうとしていた。


1年の時、NOROSHIに対して、なぜそれほどに先輩達や同期が熱意をもてるのか理解できなかった。NOROSHIを経験したら、落研にハマるからと言われてそれまで続けてみたけど、全くと言っていいほど何の手ごたえも無かった。

むしろ、それが得られないことにより、さらに自分の立ち位置が見えなくなったりもした。

僕は、お笑いに触れずに育ってきたせいか、面白いということが別に何のステータスにもならないと思っていた。(むしろマイナスとさえ思っていた)

確かに勝負事出し、最後にチャンスだというのはわかるが、日本一面白いことを証明してどうなる?そうなりたいんやったら目指せばええやん?と思っていた。

ただ、自分なりに悩んで活動する中でそれでも続けようと思った。その中で、落研に対しての誓いが生まれた。

それが僕がNOROSHIを戦う理由、
「誰一人として落研を後悔する人間を作りたくない。」


だから2年時は、「チーム素直」を組んだ。

2年時のNOROSHIでは、この思いが間違いないということを確信することが出来た。

そして3年時、否が応でも勝利を求められた。先輩のため、そしてこれからの落研のため。

さらに、そのうえで日本一を目指すことができるメンツだと思ったのがマベギとカーテンだった。

いろんな人に相談して、ほぼ全員に反対されたけど、それでもこれが正しいって思っていた。ただ、それは実現することはなかった。


そんなやつに、ボトルドとベリーベリーエンジェルは声をかけてくれていた。
組むかどうかの話をしているのに、本命の話をしたりする。失礼な話だ。

けど、彼らはそのうえで僕を誘ってくれた。なんの実績もない。

全く誠実でもない。口だけの人間に、彼らは一緒に戦ってほしいと言ってくれた。

同期として苦汁をなめている姿を見ていたボトルド。
強烈な個性がひしめき合う8期の中で、もがいていたベリエン。

僕らだからこそ、証明できる戦いをしようと決めた。

NOROSHIで、最後で初めてネタに真摯に向き合う事ができた。
全く恥ずかしい話だが、それでも全身全霊を注いだ。
青組全員が、自分たちが積み重ねてきたものを捨ててでも、貪欲に勝てるネタを生み出そうとした。





「弱かったら誰も救えない」


代田橋に向かう道。さんぽうの肩を借りて歩いていた。
ほとんど記憶がない。

無力感と、そうだよなという現実。

今も思い出そうとするだけで、苦しくなる。



尊敬できる人がいない。学んでもしょうがないと思っていた。そんな落研で最後に得ることが出来たこと。




強くあろう。



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え~あの~大変うれしいです。自分が大好きだった部活の後輩の活躍ってこんなにも嬉しいものなんですね。まじでみんなが苦労していたのをOBとしてとか、50周年ライブ期間にすこし関わったりして、見てたから、本当に頑張ったんだなって思って嬉しい。



けどね、いっぱしにちょっと悔しいって思ってる僕もいるの。
お前なんやねんって自分に言い聞かせてる。


これからまだまだ長いけど、頑張ってね!

あと、これを書こうと思ったのは、前デスコくんのノートで2年時の NOROSHIの時の気持ちについては、ボラに聞いて欲しいというのを書いてたなと思って、けど伝える機会なんてほとんどなかったから、今更だけど書いてみようかなって思って書きました。


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