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URAGAWA「メンハン」
まえがき
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元祖メンズハンター。
メンズハンターなおから、メンズハンターまひまひ。最近聞いたところによると、メンズハンターゆめゆめも居るだとか、、、
彼女のことについては知っているようで知っていなかったりして、色々文章の内容を作り直した。
人を知るのには、まず自分がそれに対して興味や熱意を持たないと良いところを見つけることさえできない。
観点のレベル・ベクトルが合わないと、ただの情報と化して記憶にさえ残らない。
だから、ちょっと文書を作り終えてから色んな人に聞いたりして再度その中で僕の思うメンズハンターなおのURAGAWAを書くことになった。
そしたら、めんちゃんの事を知らなかった自分を恥じたり、知っている自分が嬉しくなったりした。
今回はそんな内容になります。
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彼女がいなければ、
僕らの落研は潰れていた。
7期は、落研にモチベーションを持てるようになるまで、時間のかかる人が多かった。
だから、誰かが最初に一人立つ必要があった。
7期は、人数が例年に比べて少なかった。
だから、誰かが手回しをする必要があった。
7期は、辛いことが多かった。
だから、誰かが孤独を感じなければならなかった。
その全てを補ったのが、
彼女だった。
そんなお話。
第一章「最初の一人」
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47期の中で一番最初に、全体のことを考え始めたのがメンちゃんとデスコだった。
7期でもそういう人が多い。
一年の夏、夏合宿。
大体これが、一年生にとっては初めての期ミとなる。
この時に仕切ったのが、
めんちゃんだった。
僕はまだ落研に対してなんの思い入れもなかったのだけれど、その時の話し合いは何となくだけど覚えていて、
「7期を1番仲の良い代にしたい」という風なことをめんちゃんが言っていたのは覚えている。
その時の7期は、まだ個人のことばかりを考えている人が多く、
落研に居ると楽しいから。笑うのが好きだから。特に辞める理由がないから。
だから続けている。という人ばかりだった。
だから、その時のめんちゃんの話は少し理想論に感じたし、正しいよな〜と上辺で同意しているような感じだった。
けど、彼女の軸はブレなかった。
創大祭では、一年生ながら色んなキャップを任され、四苦八苦しながらも、成果を出し人一倍頑張っていた。丹木町セブンで僕がバイトしてる時、めんちゃんがイートインで作業してた記憶がある。
また、一年生ライブでも、裏方長を務めた。総括戦にも立候補し、裏方ならメンズハンターというような雰囲気もその時感じていた。
それは、彼女の考えは
「7期を一番仲の良い代にしたい。」
と一貫していたからだ。
7期の中でも、最初期にめんちゃんは入部したし、先輩の姿をより見ていたのだろうと思う。
だから、5期さんを理想の姿とし、ビジョンを明確に持って一人立ち、行動を変革していっていた。
先輩の姿を見て、落研をどのように変えていきたいのか?これをめんちゃんが7期の中で最初に考え初めていた。
第二章「見えない一人」
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しかしながら、それとは裏腹に、
解散するコンビ、落研と距離を置いていく人、理念の伴わない行動、最悪と思われるライブ。など、様々な問題が発生することとなった。
2年の夏合宿。
初顔、エールと散々な結果となったライブが続いていた。
そんな中での、夏合宿の期ミ。
「初顔、エール、失敗したのは、全て二役の責任。」デスコくんにそう言わせてしまった。
それはもちろんめんちゃんの言葉でもあった。
夏学では、「死ぬ気」という裏テーマがあった。
その時初めて、僕らが頑張らないといけないんだ。めっちゃ遅いけど、そういうのを理解した。
けど、理解したといえ、現実では、7期の人数、個々の能力を鑑みるととても並みの努力では現状を打開できない状況にあった。
創大祭では、一つだけでも手一杯になるような責任のある立場を最低でも一人3つは何かしら抱える必要があった。
自分のことで精一杯になり、周りは全く見えていなかった。
だから、創大祭期間は常に7期は随所に問題を抱えることになるはずだった。
しかし、その中で彼女は各班、責任者に対して「あれ、本当に大丈夫??」と声をかけて回った。広報とかもそれで喝が入ったと言っていた。(これって結構すごいことで、指摘されると人は嫌な気分になったりするのだけどなんだかめんちゃんに言われると嫌な気持ちにはならない。それは多分、めんちゃんの愛嬌の良さからなのだろう。)
二役として、創大祭12ライブの全てに対して目を通す必要があるし、映像や制作班、ご招待状、展示、グッズ、各役職などなど、20程度の少数組織が存在し、それを一手に管理する必要があった。
それにも関わらず、後輩へのメッセージやマスカルポーネは彼女が管理を一手に引き受けていた。
また、部会では使用教室を確保するために誰よりも早く教室に行く必要がある。
誰よりも早く動き、誰よりも遅くまで沢山の仕事を彼女はしていた。
結局、引退するまでメッセージやプレゼント、炊き出しの管理は彼女がまとめ切っていた。
もちろん二役の仕事の一環であるかもしれない。けど、彼女の仕事はいつも人の目に付かない裏の裏を支えるものだった。だから、どれだけ動いても人に認められにくかったりもする。仕事の大変さに対してのリターンがあまりに少ない。並大抵の覚悟では出来ないと思う。
少しくらい認めて欲しいと言いたくもなるようなものだ。
なのに彼女はそんなことを一切言わなかった。陰に徹し続けていた。
特に、2年の冬に一緒にした合宿責の時には、それを実感した。
その時初めてめんちゃんの仕事を間近で見ることになった。
ぶっちゃけ同期として、2年間やってきたというのに、僕は彼女の二役としての仕事を全然知らなかった。
しかし、近くで見ためんちゃんの姿は圧巻だった。
冬合宿責は、ボラ、カーテン、大森、出来心、まきょ、めんちゃんの6人だった。
冬の芸会が、準決で終わり、落研の中でも全体としてのまとまりを無くしていたり。正直、予選が終わり演者達はエネルギーを注げずにいた。
そんな中、めんちゃんは毅然としていた。
合宿まで毎日のように朝から夕方まで打ち合わせをしたり、アイデアを企画したりするのだけれど。演者が朝に弱くてみんな遅刻してきたりするし、人が集まらないという状況だった。
しかし、めんちゃんはバイトがあるのに間を見つけて予定を空け、冬で朝起きるのがきついし、女の子だからより時間がかかったりするのに朝イチで教室を取り、予定を組み、必要なものを管理してくれていた。責をやったことがある人は分かると思うけど、合宿先との連絡、日程調整、直前にならない決まらないことがあり、思うように作業を進めることが出来ないなど、色んなことをする必要がある。それら全てを彼女は管理していた、
また、合宿前日まで中々しおりが完成しておらず、中の絵柄やキャラクターの構成、それのコピーなど作業は深夜まで及んだ。前日もほとんど寝ていないのに朝まで活動していた。僕たちも手伝っていたけど途中で睡魔で寝てしまったのだけれど、彼女は仕事を成し遂げるまで寝なかった。
周りが頼りにならないけど、締め切りは近づいてくる。そんなストレスを抱えていたはずだし、それに合わせて中途半端に関わる方が楽に決まっている。
しかし、そういう時に彼女は意思を持って最後まで責任を全うする。
そういうことを2年の終わりになって初めて気がつくことができた。
身近で関わるようになってようやく彼女のことが少し見えてきて嬉しかった記憶がある。けど、それとは逆にそれまで全然彼女の努力に気づけていなかったことを恥ずかしいとも思った。
※まきょもめちゃくちゃ働いてくれていました。事務的な内容はほぼ二人がやってくれていました。
第三章「孤独な一人」
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三年の夏。7期は崩壊の一歩手前まで来ていた。
同期の離脱と、数々の不信感。
後輩たちは、1番頼りにしたい存在を頼れなくなっていた。
そして、僕らも心の支えを無くしていた。
そんな状況下、特にダメージの大きかったのは二役だった。その時の心境はデスコくんのノートを見て欲しい。
ただ、それとは別に落研としての活動は進行せざるを得なった。
そこで
二役と他の7期との間に亀裂が生まれた。
なぜ部会に来ないんだ?
なぜこの状況を話し合わないんだ?
後輩はどうするんだ?
二役は何をしているんだ?
各々の不安がフラストレーションへと変わり、7期は崩壊していた。
これまでも二役との亀裂が生まれそうになった時、その橋渡しとなっていたのがめんちゃんだった。
そして、夏休み後半、その問題に対して話し合う機会がようやく設けられた時、二役としてめんちゃんが一人期ミに参加した。
これまでのフラストレーションが噴出した。
「二役に選んだことを後悔している」
それが一人、期ミに参加しためんちゃんに言い放たれた。
これまで、先頭に立ち理想の落研像、副部長としての姿を実現しようとしてきた彼女にとってその言葉がどれほど重くのしかかったたのか、想像すらできない。
みんなを信じて、支えるために行動し、認められなくても、どう見られようとも7期を最高の期にするために行動してきた。
その人達から向けられる凶器のような言葉。
抱える問題に対して、一人矢面に立たされる。味方は誰もいない。
しかし、逃げることさえ許されない。
恐ろしいほどの現実。
もう理想としていた落研を作ることは出来ないかもしれない。先輩から託された落研を壊してしまうかもしれない。
ただ彼女は、落研を諦めなかった。
理想を捨てなかった。
最後まで副部長として、どんな辛い現実に対しても一人矢面に立ち続けた。
どんな風に思われようが、ライブを成功させるために最善を尽くし続けた。
同期を信じようとしてくれた。
何が正しいのかも分からないけど。
前に進み続けた。
創大祭でも、後輩の動きはどうか常に目を光らせ続けた。
先輩として、後輩のことを考え陰の仕事を全うし続けた。
少しでも落研のためになればと、学友会でも自分のやるべきことを見つけ続けた。
冬学。みんなが笑えて最後に写真を撮れたのは彼女がいつもそこにいたからだ。
最後に、同期を信じ、7期が仲良ったと思えるのは、彼女が同期を信じ、理想を掲げ続けたからだ。
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三年、現役として最後の決起。
2019年2月19日決起大会
去年決意したけど、中々上手くいかなかった。
こんな三年生にならないで欲しい。
彼女から後輩に向けられた言葉。
そんなわけあるはずがない!!!!!!!
めんちゃんが何と言おうと、
最高の同期だと思うし、
最高の副部長だと思うし、
誰にも変わることの出来ない大切な存在であるに決まっている。
それだけ、みんなはめんちゃんに感謝している。
必要に決まってる。
大切に決まってる。
幸せになって欲しいに決まってる。
誰だって、自信がないし、不安だし、
後輩に見せられない姿だってある。
逃げたい。
隠したい。
けど、彼女は矢面に立ち続けた。
それは、勇気が必要なこと。
自分がどうなってもいい、どう思われてもいい。
そんなの怖いに決まっている。
けど、彼女は理想を捨てなかった。
その姿が素敵でないはずがない。かっこよくないはずがない。誇らしくないはずがない。
後輩には、彼女のような勇気のある人になってもらいたい。
彼女をもっと笑わせてあげたかった。
彼女の努力をもっと、讃えてあげたかった。
日本一の副部長だったと思う。
あとがき
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第三章は書くべきなのかとても悩んだ。これを公表することは彼女にとって、もしかしたら辛いことかもしれないし、思い出したくないことかもしれないからだ。
しかし、彼女の本当の優しさや勇敢さを知ってもらうためには同期として欠かせないエピソードであった。
彼女がいなければ確実にあの夏、7期はそして落研はもう後戻りの出来ないくらいまでに崩壊していた。
落研が今も人々に笑顔を届けているのは彼女のおかげある、そういうことをどうしても形に残さないといけないと思った。
卒業して半年が経ち、そしてこれから何十年という時間が流れる。
僕らは苦しみながらも、確実に何かを掴んだ4年間だった。
それは、これからの時間も残り続ける。
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