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2024 BRM518日本橋400 新一万円発行記念に参加してきました

新一万円札発行記念で今回限りの開催とのことで、走らなければと思い参加した次第
渋沢栄一の足跡をたどるというコース設計で、凝りに凝った楽しいブルべでした

■走行計画と実績

25h24mで完走しました

走行計画と実績 ※クリックすると拡大します

■出走前

ヒルクライム嫌いのため、事前の走行シミュレーションで登坂区間に厚めの時間を割り当てたところ30分程度の貯金で何とかゴールできるが、途中でパンクしたらDNFの感触
出走前にビクビクしているところに事前の試走レポートがアップされたので読んでみると驚愕の記述が・・
なんと試走2人とも時間外でDNF
ヤバくね?完走できるの?と疑問符付きの出走でした

■スタート~PC1 深谷駅北口前の青淵広場まで

ルート

東京都江東区の木場公園からスタート
PC1までの区間は個人的には3つに分けられると思っている
①序盤は都心部を抜けるルートで信号峠がきつい
②志村坂上、高島平を経て埼玉県に入ると郊外に入り、ある程度交通量があるが、道幅が広く走りやすい
③川越すぎあたりから農道メインで交通量も少ない。信号も少なくスピードにのる
ルート全般的に起伏は少なく平坦です

スタート前

都心発着のブルベは2回目で経験が少ないので信号峠が不安だったですが、不安が見事に的中
事前想定で平均速度を13Km/hで見積もっていたのですが、実走では序盤1時間で11Km/hと想定を下回る
相当に低く見積もったつもりで「1時間くらいで田端駅に着くかな~」と思っていたところ、想定を大幅に下回ったので非常に焦りました・・想定を下回るのは心臓に悪いっすね

コース紹介では序盤に証券取引所など渋沢栄一ゆかりのポイントが多数あるのが紹介されていたのだが、あまりの信号峠の酷さにポイントをゆっくり眺める余裕もなく、焦りが募っていく展開
試走レポートでは「PC1に着く頃には18Km/hを回復するのでご安心を」的なことが書いてあったが「ホンマかいな?」とかなり疑っていた次第
ホント東京を出るまではヒヤヒヤものでした

埼玉県に入り和光市の水道道路までくると信号の少ない道となり、スピードも出せるようになってきて心理的にも落ち着いてきた
事前想定で、序盤で貯金を稼ぐことがポイントと思っていたので計画では45Km付近でコンビニ休憩をすることにしていたのだけど、体力的に行けそうだったので思い切ってノンストップに切り替えて少しでも時間を稼ぐ作戦に

国道16号あたりを過ぎると農道を中心とした狭い道を通るようになるけど、信号が少ないので進みやすい
飛び出しや対向車に注意を払いつつも、快適に進むことができ結果としてPC1につく頃には18.6Km/hまで回復できたです
疑ってすみませんでした

次回、都心発着のブルベに出るときは、信号峠を厳しめに見積もっておこうと心に誓った次第

■PC1~PC3 7-11上里長浜店まで

深谷駅からPC2渋沢栄一記念館を経てPC3まで至るルートで、平坦で特に難所もないルート

ルート

PC1は写真チェックで深谷駅駅前の公園にある栄一翁の銅像を撮影

栄一翁の銅像

駅前では新札発行を町ぐるみでお祝いしてました

駅前の発行記念の幟

PC2までの途上で渋沢栄一が設立に関わった旧日本煉瓦製造の前を通る
結構立派な窯跡の史跡があるのだが、改修中で囲いがされていて中がよく見えなかったのが残念
東京駅などで使っている煉瓦がここで作られたとのこと

旧日本煉瓦製造 ホフマン輪窯6号窯

その後も渋沢栄一の師である尾高惇忠の生家とか、栄一翁ゆかりの地があったのですが、制限時間が頭にちらついて立ち止まることなく進んでいく

ほどなくPC2の記念館に到着
ここも写真チェック

渋沢栄一記念館

その後、渋沢栄一の生家の中の家までいたる
前に出たランドヌ東京さんの首都圏400で中の家がチェックポイントなっていて、隣の煮ぼうとうの店に立ち寄ったことを思いだす
あれは美味しかったなぁ
今回は到着時間が遅く、お店が閉まっているので残念と思いつつあとにした

渋沢栄一の生家 写真ブレててすみません

PC3に向かう途中の本庄駅付近でこのブルべで最大の後悔をすることに・・
個人的に群馬通過のブルべではソウルフードたる登利平の鳥めし弁当を食べるのを楽しみにしてて、今回も予習でブルべルート上の登利平を探していたのだけどリサーチ不足で見つけられず。登利平への思いがくすぶっていたわけで
道の左側に登利平のお店があるのが一瞬目に入り「営業してる?」と判断する間もなく直線道路でスピードが乗っていたのもあり通り過ぎてしまった・・
後で調べたらお店はまだ営業時間中でした
ここで弁当を買って食べればで幸せな時間を過ごせたのに

ブルべでは「さっきのコンビニに寄っておけば・・」とか「あの自販機で止まって補給しておけば・・」といった後悔をいっぱいするじゃないですか
今回もお店が目に入った瞬間に止まればよかった
ブルべでの瞬間的な判断力がまだまだだと反省

と、悶々としつつPC3到着

■PC3~PC4 ローソン 松井田バイパス店まで

ここからは登り基調となり、40Kmで標高79mから358mまで緩やかに高度を上げていく

ルート

PC3を出るころに日が落ちて夕焼け
これから登っていく山々がシルエットで浮かび上がってキレイ

夕景

この区間も特に難所はなく淡々と登っていくのみ
PC4に到着するころにはすっかり夜

■PC4~PC5 7-11佐久野沢西店まで

ルート

PC4を出て坂本宿を通り過ぎるといよいよ碓氷峠超え
ブルべ的にはハイライト区間の一つなんだろうけど・・ただでさえ登りが苦手なわたくし、夜の登りとなるとテンションが全く上がらず
景色が見えないのがイヤなんだよね
碓氷峠で見どころの一つのメガネ橋も暗くてまったく見えないし
そんな状態なのでペースが全く上がらず無心でひたすらペダルを回して何とか峠頂上に到達

碓氷峠頂上

峠を登り切ってからも、信濃追分駅付近の最高点1003mまでゆるい登り基調
夜の静まり返った軽井沢の街中を駆け抜けていきます
道幅も広くて走りやすかった

信濃追分駅を過ぎたあたりに「標高1003m」の看板が出てきて、ここを過ぎると佐久までダウンヒルが続く
ペダル回さなくても進むので碓氷峠超えでたまった疲労を回復できるのが良かった。やったぜ

■PC5~内山峠~PC6 旧富岡製糸場まで

ルート

PC5が205Kmでほぼ折り返し地点
幸いなことに7-11にイートインがあったので座って休ませてもらう
このあたりで吐き気を催していて、正直食欲はあまりなかった
とはいえハンガーノックが怖いので、無理にでも補給食を口に押し込む

PCを出たらすぐに内山峠への登りが始まる
内山峠は渋沢栄一が若かりし日に商売で通ったとされる謂れで、そりゃまあブルべコースに組み込むわな
2週間前のスケキヨ600の復路で内山峠を走っていたのですが、そのときは内山峠手前の小諸市街の登りで脚をやられて、続く内山峠はヒイコラ言いながら登った記憶がよみがえってくる。あのときはツラかった

今回はダウンヒルとイートインで脚を休ませたフレッシュな状態で内山峠に挑めたので良かったのか、事前想定では10.9Km/hとしていたところ実走では14.9Km/hと想定より良いペースで走れた
試走レポートでは緩やかは登坂なので貯金を稼ぐポイント、とあったのですが実際に緩やかでした

内山峠を越えると30Km超のロングダウンヒル
勾配もあるので結構スピードが乗るけど時間はまだ深夜2時、暗いのでフロントライトを2灯とも点灯して視界確保
富岡市街まで何事もなく降りてPC6の旧富岡製糸場到着。1時間10分ほどだったけど、長いダウンヒルは飽きるね・・

■PC6~PC7 ローソン 小川町大塚店まで

アップダウンを繰り返しつつ小川町まで至るルート

ルート

富岡製糸場の門前で写真チェック
暗いから場内が良く見えず残念に思いながら出発

旧富岡製糸場 正門前

PC7への途上で見かけた看板がこちら

おまえだ

ブルべの名所(?)小前田駅ですが、今回はルートに組み込まれてなかったです。組み込んだら面白いけどコース設計のコンセプトがブレるからだよなぁと思いつつ通過

■PC7~PC8 顔振峠(平九郎茶屋)まで

ルート

ルート上の最大の難所、顔振峠
予習では「何で終盤に峠入れたしww」と思ってた
実際に登ってみると想定よりはるかにキツくて10%超の直坂がある坂道
泣きそう

登坂の途中で渋沢平九郎自決の地を通りかかる
渋沢栄一の見立ての養子とのこと

看板


石碑

峠の平九郎茶屋の名前が渋沢平九郎にちなんでいるの初めて知ったよ
これほどゆかりがあるなら顔振峠は「そりゃ入れるよね」に変わったよ

峠頂上から

■PC8~ゴール ナチュラルLAWSON虎ノ門巴町店まで

ルート

峠頂上の平九郎茶屋前の石碑で写真チェック

顔振峠の石碑

難所を超えた後なのであとは70Km先のゴールを目指すのみ
この時点で貯金が1:34あるので無理せずゆっくり行こうと決める

峠を下って国道299号に入って山間の道を飯能まで抜けるのだけど、ここが怖かった。
国道とはいえ、交通量が多く路肩が狭いので肩身が狭い
こちらも下り基調でスピードが乗るのだが、車の方が速いので車の邪魔にならないよう、車を先行させるよう気を使いながら慎重に走る

入間を抜けると都市部に入っていく
予習時は都市部を50Km程度走るので酷い信号峠を想定していたのだけど、実走は意外な結果で、飯能あたりからゴールの東京中心部までは緩やかだけど下り基調で走りやすくて意外とスピードが乗る
よくよく考えてみれば東京湾に川が注いでいるなら、そりゃ下り基調だわな

とはいえ湿度が高く蒸すので途中でダレてコンビニで30分ほど予定外の休憩
ガリガリ君を補給
暑いときのガリガリ君、おいしいよね

三宅坂までくると皇居のお堀越しに丸の内の高層ビル群が見えてくる
渋沢栄一が設立に携わった企業がある丸の内のビル群を眺めると走ってきた後はなおさら感慨深いものがある

東京駅 GWなので観光客が多かったです

東京駅で写真チェックののちゴール。25h24mでゴールしました

ゴール受付は少し離れた機械振興会館
地下3階の会議室が受付でスタッフの皆さんに迎え入れられる
やっぱり有人受付はいいよね
受付でコース設計者さんに受付してもらったのでコースのこと色々お話させてもらったのだけど、顔振峠ついては大河ドラマでも壮絶な最期を遂げた渋沢平九郎を大きく取り上げていたので組み込んだとのことでした

■振り返り

新一万円札記念ブルべ、良いコースでした
渋沢栄一の足跡をストーリー仕立てで辿るコースになっていることに後になって気づいたよ
序盤の都内で渋沢栄一の偉大さを示すゆかりの地を辿り、生誕の地である深谷を訪ね
若かりし日に商売で行き来した内山峠を通り、設立に尽力した富岡製糸場を経て、見立ての養子の渋沢平九郎の最期の地の顔振峠を通り
最後に東京に戻って皇居のお堀端から渋沢栄一が設立に携わった企業がある丸の内のビル群を眺める、てコースだったのかな

コース設計した方はすげーな、と感心したよ
開催してくださったAR日本橋の皆様、ありがとうございました
楽しかったです

■ウェア類

ウェア着用状況

今回はモンベルのメリノウールプラス サイクルジャージが優秀でした
1日目で気温が34℃まで上がったのですが、止まっていると流石に暑かったですが走り出すと生地が風を通すので何とかやり過ごすことができました
気温が10℃の内山峠の登坂ではちょうどよい保温具合でしたね
流石にロングダウンヒルでは寒いのでウィンドブレーカーを着込みましたが、これ1枚で幅広い温度帯に対応できたので持っていく荷物が少なくすみました


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