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データと直感の融合 葵S

・今週の気になる競馬ニュース

小牧太騎手がNAR (地方競馬全国協会)の騎手免許1次試験(筆記)に合格したそうです。同騎手はレジネッタやローズキングダムでGⅠを勝利し、JRA通算910勝を挙げるベテラン騎手ですが、ミルコとルメールの移籍後から徐々に乗鞍が減少し、昨年は全盛期の1割程度の60鞍と苦しい状況が続いていました。

しかし、3月に約2年弱ぶりに園田で騎乗し、兵庫では20年振りとなる重賞勝利を達成したことから「いい馬に乗れればまだまだ勝てる」と手応えをつかみ、関係者からの後押しもあって復帰を模索しており、受け入れ側の兵庫県調教師会、騎手会はともに肯定的な意見ということなので、2次試験に合格後、兵庫県競馬組合がゴーサインを出せば、8月1日付で地方競馬に復帰という形になります。

元居た場所ですし、目標としていた60歳まであと3年半ですから、自身の騎手生活を納得した形で終えられるように頑張って欲しいですね。


それから西村、山田の同期でもある服部寿希騎手が19日付で騎手免許を取り消し、引退しました。ずいぶん急な話ですねぇ。同騎手は2108年に第34期生としてデビューしたものの、初年度はわずかに2勝、その後なかなか勝ち星に恵まれず、JRA通算681戦6勝という成績で騎手生活を終えることなりました。今年はわずか1鞍しか騎乗していませんし、非常に苦しい現役生活だったと推測できます。

ただ、デビュー初年度の11月一杯で師匠の湯窪幸雄先生から離れ、数か月フリーとなった後、石坂正先生に拾われ、石坂先生引退後は今をときめく杉山晴紀先生の下にいたという経歴には当たり前ではない何かを感じますね。

競馬村は本人の努力ではどうにもならないケースが多々ありますし、本人の素行によって悪循環に落ちるケースもあります。彼の場合は、先に引退した義英真騎手と仲が良かったという話もありますし、成績が振るわない割には素行が問題視された可能性もあります。

仮に、そうではなかった場合、やはりJRAの若手騎手保護という面が疎かになっていると考えられます。騎手は強い馬に乗れなければ勝てる可能性は低い上に、現状の騎手界隈は、勝てなければ2着3着に入ったとしても簡単に降ろされますし、勝ってもエージェントの関係で降ろされることもしばしばあります。

若手騎手は減量特典があるものの、それだけでは騎乗数は確保は難しいですし、確保できたとしても有力馬+上位騎手との争いになるので、周りのサポートがなければ非常に苦しい騎手生活になります。

こうしたことから、JRAは若手騎手限定競走の増加や、平場において若手騎手が騎乗した場合の優先出走権に付与などで、若手騎手を起用する妥当な理由を用意した方が良いのではないでしょうか。特に平場において出走できるか否かは大きな問題ですし、出れば勝ち負け間違い無しの馬であっても出れなければ何ら結果を残せませんから、そうした時に若手騎手を乗せることで出走できるなら、乗せる馬主、調教師はそれなりにいるでしょう。

地方との交換留学制度とかあればなお良いんですけどねぇ~まぁJRAからしたら短期免許組が居れば、特別戦以上は回るから良いと考えているのかも分かりませんが、教員のように新卒1年目で担任を任されるようにOJTというような事もありませんからね。そりゃ10年未満でも辞めますわな。

これを是とするなら、競馬学校の入学枠を増やさないと先細りになると思いますよ。


あと、金曜日にJRAから「競馬場へ移動中の騎手に関するお願い」というものが出されまして、なんでも「JRAでは公正確保の観点から、騎手が騎乗予定の競馬場に移動する際は一般の方と接しないよう指導しております。
そのため、移動中の騎手に対し写真撮影やサイン等の申し出がございましてもお断りさせていただくこととなりますのでご承知おきください。ファンの皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
」とのことでした。

普通に考えたら分かりそうなもんですが、ウマ娘から競馬に入った超ライト層からしたら、街中で有名人を見かけた程度にしか考えていないのかもしれませんが、日本の競馬は競馬法で遵守する公正競馬という大原則により運営されています。

JRAは「疑われることさえあってはならない」というスタンスなのは特別な法律に基づいて厳しく不正を排除しているからなんですね。そのため調整ルームに入る前ならともかく、開催節における競馬場の移動時に一般の人と接触しないようにするのは当然ですし、だからこそJRAがわざわざ用意したタクシーに乗り、JRAに連絡を入れた上で公共交通機関を使用して速やかに移動するようにしているのです。

全ては公正競馬のためです。


たぶん、こういうお願いが出たということは、騎手会から要請があったんでしょうなぁ。最近、移動に声掛けや写真撮影を頼まれることが多くて困っている、なんて感じでね。もし、そうした要請が騎手会からではなく川田から出ていたら、ガチで川田とJRAの癒着がヤバイと思いますが、そうした点を取材するマスメディアは・・・いないか。誰が相手でも聞くことは聞くという姿勢を持った記者はもう出てこないのかもしれないと思うと、残念で仕方ない。


・先週の結果

先週はオークスのみでしたが、そのオークスも隠し要素込みの複勝のみなので、馬券的にはほぼ何もしていないのと同じです。事前予想は隠し要素込みの複勝で12番チェルヴィニア、13番スウィープフィート、14番ライトバックという人気サイド3頭であり、ここを攻めるのは辛かったですね。

1頭くれば御の字、2頭来れば万々歳という感じですが、複勝オッズを見ると1.4倍~2.5倍くらいであり、2頭来ないとガミる可能性が高いでしょうから、攻めるとするなら1頭削るか、ワイドで他を絡めるか。

まず、12番チェルヴィニアは2番人気でルメール、データをいくつか見てもどれも出現率がそこそこ高いので、ここは外せない。次に14番ライトバックは鞍上が推しの坂井瑠星で、隠し要素の出現率は3頭の中で最も高いのでここも買い。最後に13番スウィープフィートは鞍上は武豊ですが、勝つイメージまではなく、せいぜい3着までで隠し要素の出現率は3頭の中で最も悪く、買えるギリギリのレベル。しかも13番の4番人気は過去4回で全敗なのでココは買いたくありません。

ということで、買ったのは12番と14番の複勝をガツンと、それを組み合わせたワイドをちょこっと。ついでにさすがに戸崎でも3着には来るだろうという淡い期待を込めてステレンボッシュとのワイドも追加で買いました。

レースは、珍しく横一線のスタートを切ったものの、外枠はちょっとゴチャつき、外から行った2頭に寄られるように内も少し狭くなるなどポジション争いが面倒でしたね。そして前に行った2頭が徐々に後続を大きく離していき、1000mの通過が57.7秒とかなりのハイペースになります。3角手前で潰れたショウナンマヌエラが離れた2番手、さらに7~8馬身空いて3~4番手がいて、その後ろが一団となるかなりの縦長の展開に、末脚勝負になる予感しかありません。

となると、怖いのが進路を確保できなかった場合です。12番チェルヴィニアは中団外を確保しているので、まぁルメールなら何とかなる。13番スウィープフィートは武豊&最後方で不安でしかない。14番ライトバックはスウィープフィートの前でこちらも馬群がどう転ぶかで結果がガラッと変わる上に坂井瑠星の追い込みはいつもイチバチ。その答えは先頭が直線を迎える頃に分かります。

直線では、チェルヴィニアが大外に持って行き、スウィープフィートもそれに続いてチェルヴィニアの外に出し、ライトバックはその2頭を見ながらスペースを伺います。1番人気のステレンボッシュは4角から内で鈍い反応をしていたこともあり、この3頭は大いに期待したもんです坂までは。

ところが、坂までに最内がポッカリ空いて、ステレンボッシュの進路が空いてしまうとさぁ大変。大外に行った馬は馬場は良いものの距離ロスが痛い。坂でクイーンズウォークが抜け出しを図る中、ステレンボッシュが内から先頭を伺うと、呼応するかのように外からチェルヴィニアが末脚を伸ばし、残り1Fを切ってからは一騎打ち状態。最後は外からねじ伏せたチェルヴィニアが1着。1番人気のステレンボッシュは半馬身差の2着。3着は外に出せず、中の狭いところ狭いところを抜けてきたライトバックが入り、馬券は的中。

セェェェェェェェェェェフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!チェルヴィニア一頭ならトリガミ確定のところでしたが、坂井瑠星が突っ込んできたおかげで複勝は2点で310円、ワイドは1点で760円、おまけのワイドも2点で640円と少ない点数でしっかり回収できました。次週のこと考えて口座の中身まで突っ込めなかったんですが、これならもっと行っても良かったなぁ~

まぁとにかく、人気サイドの決着となったものの、久々に馬券は高い回収率となりホクホクです。今週は大好きな京都1200の葵Sとダービーです。オークスの儲け分も合わせて突っ込みます!!!!目指せ帯!!!


葵S

出現数上位(馬番) 対象2010~2023年(2021、22年を除く)12R
3番(7回)、1番(4回)、2・5・7・9・14番(3回)
1~6番(20回)、7~12番(11回)、13~18番(5回)
出現数上位(人気)
1・2人(6回)、6人(5回)、4人(4回)、9・10人(3回)
1~3番人気(13回)、4~6番人気(11回)、7~10番人気(7回)

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