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溜まる競馬ニュース

気が付けば今週末で第1回中山、中京が終了します。早っっっっ!!!歳を取ると時間が経つのが早いと申しますが、この早さは予想外ですね。あまり週末の記憶が無いのは負け続けているからでしょう。

手前味噌ですが、これでも◎を打った馬の3着内率は毎年50~60%で、2回に1回は馬券に絡んでくれていました。しかし、今年はここまで6日間の◎の3着内率は30.8%であり、4着だった割合は23.1%、4,5着だった割合は30.7%でした。見てのとおり、紙一重で外し続けているのですよ。年初からこんな体たらくでは、そりゃ記憶も飛びますって。

一応ね、書こうと思った内容はまとめてあるんですよ。順不同ですがこんな感じです。

・野中君、早々に今年初勝利
・有馬記念は長距離?
・水口優也騎手が調教中の落馬で胸椎骨折
・ダノンザキッドは弥生賞か若葉Sで始動
・JRA本部ビル閉鎖、緊急事態宣言踏まえ
・マテラスカイが2年連続でサウジに遠征
・クロノジェネシス海外遠征も視野
・日経新春杯 ショウリュウイクゾ団野大成
・サートゥルナーリア引退
・武幸四郎 結婚していた
・【地方競馬】カツゲキキトキトの重賞20勝目はスマートファルコンを超える平地重賞の日本最多記録!


野中君については、昨年一喜一憂しすぎて疲れた部分もありますし、少し離れてのんびり応援していこうと思います。重賞でも勝ってくれたら狂喜乱舞ですが、私が大々的に応援し続けているとまた大連敗するかもしれませんし。

それから緊急事態宣言で再び無観客競馬に逆戻りした件も華麗にスルーします。だってはやり病関連ってもう聞き飽きましたよね?毎日毎日、新規感染者がどうたらこうたらと国民の不安を煽るような報道ばかりで、日曜日としては過去最高!とかいります?その情報誰得よ?と思わずにはいられませんし、正しく恐れるとか話していたのはどうなったのでしょうか。

あとは昨年からちょいちょい名前を挙げていた団野大成が、デビュー丸3年目を前に重賞初制覇を果たしました。去年の斎藤新のように軽ハンデの人気薄を持ってくるというチャンスを掴んだ結果は、飛躍のきっかけになるかもしれませんね。

それからサートゥルナーリアの引退はそこそこ驚きでした。引退の報を聞いて思ったのが、使いたい場所にしっかりと使えなかった事がこの馬の評価が上がらない理由だなぁとしみじみ思うのですよ。ルメールの動向やはやり病に振り回された感はありますが、2020年春の目標が大阪杯or香港であったにも関わらず、その前哨戦に金鯱賞を選択したのは不可解です。使い込む事が難しいタイプなのに、本番までの間隔が短くなる所を使えば調整は難しくなりますよね。しかも、金鯱賞は調教かよってくらい楽勝だったのに、3週後の大阪杯、1ヵ月半後の香港に使えなかったわけですから、ローテの選択ミスと考えた方がしっくりきます。

まぁ私の中ではダノンプレミアムとサートゥルナーリアはどっこいどっこいの評価なんですよ。強いかどうかは分からない、あるいは過大評価だったという形で終わりそうなのは残念ですが、国内にしろ、海外にしろ、しっかりと目標を立てて、そこにどんな強い馬が出てこようとも万全の状態で挑むという精神が競走馬の評価を上げる近道だと理解してほしいところです。


それから有馬記念は長距離?ってやつは、コントレイルについてハマの番長と矢作先生が対談していたニュースの中で、矢作先生から『福永から「有馬記念はやめてほしい。有馬記念だと自信はない」と言われた。理由を聞くと、中山の2500というのは東京の2400と100メートルしか距離が変わらないのに、急に長距離レースになるとの事で、僕もあまり適性はないと思っていたので有馬記念は使わなかった』という話がありました。矢作先生はコントレイルについて1800~2000mがベストだと思っているそうで、菊花賞でフラフラだった以上、2500も使いたくないみたいです。

ただですね、私の考えは逆なんですよ。有馬記念は中距離馬の方が向くと思いますし、むしろ重要なのは距離ではなくて馬場適性だと思うのです。2000年以降、長距離で結果を残した多くの馬が有馬記念を勝っていますが、中距離馬もバンバン馬券に絡んでいるのですよ。

2001年トゥザヴィクトリー
2006年ダイワメジャー
2007年マツリダゴッホ、ダイワスカーレット、ダイワメジャー
2008年ダイワスカーレット、エアシェイディ
2009年ブエナビスタ、エアシェイディ
2010年ヴィクトワールピサ、ブエナビスタ 
2011年エイシンフラッシュ
2012年ルーラーシップ
2014年ジェンティルドンナ
   トゥザワールド
2017年クイーンズリング  
2019年リスグラシュー
   サートゥルナーリア
 
こんな感じですね。中山2500はコーナーを6つ回るため、息が入りやすく、ペースも落ち着きやすいので、2000前後を主戦場に走っていた馬でも十分に対応できますし、枠順に恵まれれば勝つ事もできます。福永が騎乗していた馬にもジャスタウェイという中距離で天下獲った馬が、福永の騎乗ミスでも僅差の4着となっていますからね。

一方、東京競馬場の2400というのは、広い馬場と長い直線、クッションの利いた馬場で行われます。走りやすく、余裕を持つことが容易で、じっくり構えて自分の競馬ができる、つまり強い馬が自分の能力をそのまま出せるコースと言えます。そのため、距離適性はそこまで影響せず、豊かなスピードやキレを持った競走馬が有利となります。


では、なぜ中山2500が東京2400より長距離のレースと思われるのか。それは単に騎手の腕に自信が無いからだと私は思います。

東京競馬場は広いコースなので前後の有利不利はあっても、左右はそこまで大きな差はありません。そのため、1~2角までにポジションがほぼ決まり、そのまま向こう上面、3角あたりまで進んで、そこから直線入口までに進路の確保がされ、あとは直線でどこまで伸びるかという競馬になりやすいです。騎手の駆け引きは最初と最後に重きが置かれ、道中は折り合いに専念する形が一般的でしょう。

翻って中山競馬場は東京に比べてコーナーもきつく、直線も短いですし、2500のコースは6つのコーナーを回るので、思った以上にペースが落ち着きやすくなり、それらが出入りの激しい競馬を生む要因となります。すると必要なのは騎手の腕です。ポジション取り、折り合い、進路確保などがスタートからゴールまで絶え間なく襲ってきて、全く気を緩める暇がありません。

こう書くと語弊があるかもしれませんが、私は馬が強けりゃ掴まってるだけ勝てる競馬場が東京で、馬が強くても掴まってるだけじゃ勝てないのが中山という認識なんですよ。


ただでさえ私は、福永は抜けた馬でなければ勝てない騎手と思っているので、今回の発言は『単に中山が苦手なだけじゃね?』と思ってしまいます。福永の乗った皐月賞や有馬記念を振り返ってみれば良く分かりますよ。ワグネリアン、カデナ、ベルキャニオン、ワールドエース、ジャスタウェイなど、後方から進んだり、大外をぶん回したりして負けていますからね。逆に、トゥザグローリーでは直線まで馬群の中でジッとして、直線では空いた所を突いて鋭く伸び馬券に絡むという上手い乗り方もできるので、そこまで悲観するもんでもないと思うのですがねぇ。

つまりですね、福永は圧倒的な人気の三冠馬で下手な騎乗はしたくないという思いに加え、乗りやすく、負けてもそう非難されない強い一頭がいる方を選んだ、という風に捉える事ができ、私はそれが福永の本音じゃないかなぁと思うわけです。

そうでなければ、矢作先生が今秋は海外へ向かわず、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念で引退するとは言わないでしょう。今年、有馬記念に参戦する理由も『日本人の競馬ファンは有馬に特別な感情を持っている』という納得できそうでできない理由ですからね。

まぁ私の福永嫌いって側面もある話ですが、ともかく天皇賞・春は除くとしても、無敗の三冠馬には王道のローテを進んで、力の違いを見せて欲しいですね。できればGⅠ9勝にチャレンジしてほしいですが、牡馬ですし、後継の一番手ですから、来年も現役続行というのは難しいとは思います。それでもね、ファンはいつまでも夢を見たいのですよ。




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