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今週の野中君2020-28

我らが野中君は今週9鞍に騎乗します。なかなか騎乗数が改善しませんね。主戦場の未勝利の依頼が少ない事が根本の問題だと思いますが、ノーチャンスの二桁人気ばかり依頼されるよりはマシかもしれません。また、少ない騎乗数で馬券に絡んでいる点も少しは評価してほしいところです。

さて、今週の注目はなんと言ってもオセアグレイトの七夕賞でしょう。確勝級の前々走で見せた大ポカで、春の目標となっていた目黒記念ではルメールに鞍上を譲ることとなりましたが、そのルメールでも勝てず、再び野中君の手に戻ってきた今回は間違いなく勝負の一戦です。

目黒記念では平均的なペースから直線坂下で先頭に立ちましたが、後続に飲み込まれて6着に終わりました。タイムは2.30.2、上がりは36.0なので、平均ペースを平均の脚で上がってきた感じでしょうか。思った以上に切れる脚は使えないのかもしれません。確かに1000m62.5、2000m2.03.7のドスローで進んだメトロポリンタンSでは上がり33.3の脚が使えていますが、同じく1000m63.4、1600m1.39.9で進んだ迎春Sの上がりは34.5となっていますし、昨夏の信夫山特別は1000m61.0、2000m2.03.8のペースで上がりは35.3でした。

これを見ると東京では速い脚が使えるように見えますが、東京競馬場という特殊な馬場を考えれば当然の事だと思います。逆に中山や福島などでは同じスローでも速い脚は使えず、先手を奪って好位から抜け出す競馬で勝ってきました。不良馬場だった東京の稲城特別では持ったまま先頭に並ぶ強い競馬でしたが、追い出してからは思った以上に伸びませんでしたし、オセアグレイトは速い脚を使えるのは一瞬で、後は粘りこむ形が勝ちパターンじゃないかと思うのです。そう考えると小回りの福島2000でやる競馬は一つです。幸いメンバーには先手を取るタイプは少ないですし、天候からして馬場も悪化しそうなので、やってやんよ!!とばかりに外枠から一気に先手を奪って、圧勝してほしいですね。

昨今では、若手が育ててきた馬がOP競走以上に挑戦する際、リーディング上位騎手や短期免許の外国人に乗り替わりとなり、それで結果が出なかった場合でも他の騎手に回され、いつの間にか成績がボロボロになってから若手に返されるなんて事もある時代です。そんな時代に重賞でルメールが失敗した直後に、再び手綱を任されるわけですから、野中君も陣営やオーナーの期待に応えたいでしょう。7/6の以下の記事で、次の重賞初勝利は野中君か?という話をしましたが、意外と可能性はありそうなので私も全力で行きます!

『明暗分かれた若手騎手』
https://note.com/boost_quinty/n/n9a2b522978a9?magazine_key=me7d36146972a

その他の注目馬は、日曜9Rのセイウンヴィーナスでしょうか。前走は不良馬場の一戦となったためか、直線でのスピードの乗りが悪かったですね。勢いがついてからは良い走りで2着に食い込みましたが、不良適性があった勝ち馬に3馬身半も離された完敗でした。今回は前走同様52キロですし、人気を背負いそうなので、しっかりと勝って次に繋げて欲しいところです。



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