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JBCはこのままで良いのか

11/3にJBC4競走が行われました。もう20回にもなるんですね。設立当初はクラシックとスプリントの2レースのみだったのに、今や倍の4レースです。JBCの基というか参考になった本場のBCは現在14レースですから、そこまでとは言いませんが、今後も数レースは増加してほしいところです。

そのBCは7レースで創設され、穴の空いていたカテゴリーを埋めていったらなぜか倍の14レースになっていますが、これも結構な話ですよね。

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2歳だけで芝とダートが牡馬・牝馬で1レースづつ、スプリントの計5レースあり、3歳以上は芝がスプリントとマイル、クラシックディスタンスのターフと牝馬が1レースの計4レース、ダートもスプリントとマイル、クラシックの3レースに牝馬のスプリントとディスタフの計5レースです。埋めも埋めたり、という印象しかありません。やっぱり1200、1600、2000という根幹距離でGⅠするとメンバーは分かれますからね。もうちょい絞ったらどうかと思いますが、お祭り好きのアメリカ人なら仕方ないのかもしれません。

では、JBCはどうかと言えば、芝が無い分、そこまで多くする必要はありませんが、2歳はもう一つ欲しいところですね。本場に倣って牝馬が欲しいとこですが、現状は距離が長い分、短い距離を作る方が現実的でしょう。3歳以上は牝馬の分散を避けるためにはこれ以上作れないし、可能性があるのはマイルか長距離かって話だが、長距離はメンバーが集まらないだろうな。となればマイルしかないが、施行競馬場の関係でスプリントは1200mか1400mとなる。そうするとマイルと被ってしまうのが痛い。さらにそもそも1600mが取れないという問題もあるので、マイルは非常に厳しい。

あれ?マイルが無理ってなるとこれ以上増えなくない?そうです。私個人は増加してほしいと言いましたが、増える可能性は皆無に等しいのです。そうなると、現状の4レースが精一杯という事になりますが、これを解決するためには地方競馬場の改修が必要となるわけで、なんぼ現状の売上が右肩上がりであっても無理な話ですよ。なんだか非常に残念な話に辿り着いちゃいましたね。すいません。


さて、本日のJBCの結果を見ておきましょう。まず、新設された2歳優駿ですが、門別のD1800mで行われるJpnⅢは、初めてなもんでみんな手探りの状態のように見えました。しかも、レース直前に小雪が舞う状況がそれに拍車を掛けましたね。人気だったJRA勢は軒並み沈んで、4番人気のレイニーデイが3着に入るのやっとの状況に。それ以外のJRA勢は10、12、13、14着と大惨敗でした。というか、勝ったラッキードリームを初めとして、レイニーデイ以外の1~8着を全て地元の北海道勢が占めるという独壇場となり、いかに地元有利な状況だったかが分かります。来年もこうなら、ちょっとJRA側は考えなきゃいけませんね。

続いてレディスクラシックですが、勝ったのは2年連続で同レース3着だったファッショニスタでした。掲示板を外した事が1度しかない安定した地力が、最後の最後でマドラスチェックを競り落とした感じがします。まぁこの辺は堅く決まったといったところでしょうか。

それからスプリントは、注目されたコパノキッキングはジャスティンの猛追により2番人気に。しかし、スタートが悪く後方からの競馬になり、直線でも一瞬だけ反応したもののそれ以上の脚は見られず6着。女性初の平地JpnⅠはお預けとなりました。そのコパノから1番人気を奪ったジャスティンも中団からレースを進めたものの、4角で躓いてジ・エンド。初ダートの高松宮記念馬のモズスーパーフレアは、ダートでも変わらず先手を奪って逃走しましたが、少しペースが速かったのか、最後の最後で沈んで4着。逆に番手から進めたマテラスカイは好位抜け出しを図りますが、モズが粘った上に、やっと交わせるかと思った瞬間にサブノジュニアの強襲に合い2着。出遅れた去年の勝ち馬ブルドックボスは豪快な追い込みで3着。JRA勢の独壇場にならないスプリントは見ていて楽しいですね。

最後にクラシックですが、これはつまらないレースでしたね。勝ったのは当然のようにクリソベリルでしたが、勝ち方が当たり前のように好位抜け出しで突き放すという王者のお手本のような勝ち方でしたからね。面白味もクソもなかったです。2着のオメガパフュームも勝ち馬をマークしたものの、直線の突き放され方が段違いでしたから。雪辱どころの話じゃなかったですね。3着のチュウワウィザードも早めに前を捕まえに行って後続を押さえようとしましたが、こちらも勝ち馬の脚が一枚違いましたから勝負にならなかったですね。ここまで違うと来月のチャンピオンズCは銀行レースになりそうです。



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