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ドバイミーティング結果

今年もドバイミーティングが終了しました。日本馬が参戦した6レースを見て行きましょう。

第2R ゴドルフィンマイル(GⅡ)14頭立て

バスラットレオン  4着
ウインカーネリアン 6着
ラウダシオン    11着

まずはGⅡゴドルフィンマイルですが、ポンと好スタートを決めたのはディフェンディングチャンピオンの坂井瑠星鞍上バスラットレオンではなく、ウインカーネリアンでした。初海外遠征で積極的な競馬を見せようとしたものの2Fを過ぎる頃には4番手まで下がり、変わって前に出たのがバスラットレオンでしたが、さらに前に出たのがアイソレート。3角に入る頃には再びウインカーネリアンが前に取りつき、逃げるアイソレートを日本馬2頭が見る形で直線を向きます。

しかし、その直線ではダビスタのようにアイソレートが突き放し、日本馬2頭は抵抗することもできず、後方から来た3頭に交わされバスラットレオンが4着、ウインカーネリアンが6着に敗れました。ラウダシオン?いました?


第5R UAEダービー(GⅡ)13頭立て

デルマソトカゲ  1着
ドゥラエレーデ  2着
コンティノアール 3着
ペリエール    4着
ゴライコウ    12着

続いてUAEダービーですが、こちらは日本馬の独擅場になりました。競馬的には行った行ったの競馬なんですが、最内のデルマソトガケがスタートから先手を奪い、外からドゥラエレーデが並びかけ、向こう正面でコンティノアールが3番手に上がると、あとはその3頭の三つ巴・・かと思いきや、直線に入ったところで前の2頭の一騎打ちとなります。ところが、あまりにもデルマソトガケの手応えが良すぎて、ドゥラエレーデがガシガシ追うところを持ったままで突き放し、数馬身、1秒以上の差を付ける圧勝劇を見せました。ちょっと強すぎですね。

でも、私はうわぁぁぁすげぇぇぇという感情より、松若が可哀相だなと思ってしまいました。新馬から乗り続けて全日本2歳優駿勝たせたのに、初遠征のサウジで3着となったら用済みとばかりにルメールに交代、その後に米国遠征に行く予定と話していたのでそれ込みでルメールに交代だったのでしょうが、定年間近の師匠が弟子にすることでしょうか。まだルメールだから我慢できますが、これがレーンとかだったら猛抗議もんです。グリチャの大澤氏が「松若騎手も喜んでいるでしょう」的なことを言っていましたが、悔しくて仕方ないの間違いでしょう。降ろされて勝たれた騎手なんだから。

それとデルマソトガケが勝った全日本2歳優駿を国際GⅠでしっかりとした実績があるとか言ってましたけど、全日本2歳優駿はリステッドですからね。INTERNATIONAL CATALOGUING STANDARDSで過去5年分を確認しましたが、全てリステッドと記載されていました。国際競走のJpnⅠだから国際GⅠと言っているなら事実誤認の恐れがありますので、直ちに訂正してもらいたいくらいですよ。


第6R ゴールデンシャヒーン(GⅠ)14頭立て

リメイク   5着
レッドルゼル 6着
レモンポップ 10着
ジャスティン 12着

短距離では結果が出ない日本馬、4頭が出走した今年も勝利に手が届くことはありませんでした。期待を一身に背負った坂井瑠星鞍上レモンポップは、ゲートでチャカついていたところでスタートを切られ、若干出負け気味のスタートとなります。そのまま中団前目に付けたものの3~4角で手応えが怪しくなり、直線に向いた頃には余力無く下がっていきました。

また、リメイクは飛び上がるようなスタートで出遅れましたが、直線向いてからは手応え良くグイグイと伸びてきたものの届かずという競馬だったので、五分に出ていたらどうなったかなぁと残念に思いますね。逆にスタートを五分に出たレッドルゼルはいつも通り後方からの競馬で、最内ピッタリに進んで、直線も最内の経済コースを通りましたが前に届かず6着。リメイクに負けたのは意外でしたね。


第7R ドバイターフ(GⅠ)14頭立て

ダノンベルーガ  2着
セリフォス    5着
ヴァンドギャルド 14着

ドウデュースが回避したドバイターフですが、セリフォスが人気かと思っていましたがダノンベルーガが1番人気に押されていたのは意外でしたね。個人的に、この馬は全く強いと思えないので。もちろん、力はあると思いますが、力があるだけではサリオスみたいなもんですからね。結果を出してナンボなんです。そういう意味では今回もダメでしたね。

後方からの競馬を選択して末脚に賭ける競馬でしたが、それは正解でした。後方2番手から直線だけで2着に来る脚を見せたのはいいですが、追い込み馬の宿命である進路が空くかという問題にブチ当たったらかなり痛いです。それがこのタイミングで来るとは運が無かったですね。ホントに直線ではフラフラしていて、最後の1Fというか残り100mだけでグンッと伸びた脚は大変素晴らしいとは思いますが・・・結果が伴いません。

レーン鞍上のセリフォスは、出るには出たというスタートで中団に待機し、少しづつ外に出して進路を確保すると、直線を向いて仕掛けた途端、スパッと切れる脚で一気に先頭か?!と思ったものの、残り1Fでピタッと止まりましたね。最後、4着のシャールズスパイトにも交わされたことから、やはり1600mしか走っていない分、少し長かったのかなと思います。


第8R ドバイシーマクラシック(GⅠ)10頭立て

イクイノックス 1着
シャフリヤール 5着
ウインマリリン 6着

このレースについては何も言うことないでしょう。イクイノックスが化け物過ぎた。それだけです。逃げ馬不在の中で、先手を取れる位置に居たウインマリリンがどうしようかなぁと周りを見ていたらイクイノックスがスルスルと先頭に立って逃げる展開に。ファンの誰もが、はぁ???と思ったことでしょう。私はレイデオロみたいだなぁと思ってました。あの時もルメールが先手を奪ったものの6着に敗れており、今回もそうなるかと焦りましたね。

ただ、直線を向いてからは持ったままちょっと気合を付けただけで加速して行き、追い出したら突き放す芸当を見せます。その間、ルメールは4度内のターフビジョンか何かを見て、その後に後ろを確認していましたから相当余裕があったのでしょう。それでいてレコード勝ちですから、現地実況がモンスターだと言うのも分かります。

同馬は天皇賞・秋の時に非常にお世話になったので、今回も同じようにお世話になる予定だったんですがね。お財布の影響で・・残念です。ただ、それは日曜のレースの方が自信があるということでもあります笑 今後のイクイノックスを楽しみにしています。


第9R ドバイワールドカップ(GⅠ)10頭立て

ウシュバテソーロ  1着
テーオーケインズ  4着
クラウンプライド  5着
パンサラッサ    10着
ジオグリフ     11着
カフェファラオ   12着
ヴェラアズール   13着
ジュンライトボルト 15着

まさかまさかのウシュバテソーロでしたね。スタートで出負けをしたというより、行き脚がつかずに遅れたような感じで最後方からの競馬になりましたが、最内に潜り込んで脚を溜めます。3角から外に出すと徐々に進出し、4角では大外をグイグイと上がると、直線に向く頃にはパンサラッサを交わして8番手に浮上。そこから一気に1Fで3番手まで来ると、逃げるアルジールスをあっさり捕らえて約3馬身の差を付けての勝利。まさに快勝という競馬でした。前回ヴィクトワールピサが勝った時はAWでしたが、今回はガチのダートでの勝利です。日本馬が文句無く到達した頂上の景色は素晴らしいものでしょう。それを見ている私たちも感動を覚えますもの。

それに、なんたってオーナーがテソーロの了德寺健二氏という個人馬主ってのが良いですよね。某大手馬主グループが届かない頂きに、中堅と呼べるか迷う個人馬主が立ったわけですから笑いが止まりませんよ。了德寺オーナーは馬主活動を開始したのは2015年で、いきなりリエノテソーロで全日本2歳優駿を制しただけでなくハルクンノテソーロなどコンスタントに活躍馬を所有し、2018年にはリョーケンファームを立ち上げオーナーブリーダーを始めたとのことです。その頃、馬主名をホールディングスに変え、それを機に馬主リーディングもジリジリと上昇させているので、しっかりとしたオーナーなんでしょうね。

ただ一方で所有馬全部を転厩させたり、トラブルで騎手を干したりと昭和の馬主のようなこともしています。昔ならそういうタイプなんだなぁという感じでしたが、現代ではネット上で炎上する要因になりますからねぇ。あまり良い印象を持っていないファンもいるのではないでしょうか。まぁそれも含めて昭和の懐かしい馬主という感じで、私は嫌いじゃありません。

それから注目のパンサラッサは大外からの逃げとなりましたが、やはり厳しかったです。単独の逃げじゃありませんでしたし、1~2角までに脚を使った分、4角では余力はありませんでしたからこれは仕方ない。

あとはですね、今回日本馬が勝ったことは嬉しいのですが、その反面、出走した15頭の内8頭が日本馬というのが不可解で、逆に考えれば大挙して参戦した日本馬以上の招待馬が居なかったとも考えられます。特に日本馬5頭が二桁着順だったことを考えると見事な勝利という感じではないですね。それも競馬と言えばそうなんですが、やはり誰もが認める強い馬が強い競馬で海外制覇をする事が一番見たいシチュエーションですから。今回のように半分以上の枠を奪って、買って、制圧して、日本のレースのようにすれば勝てる確率上がるんじゃね?という素人考えで勝っても満面の笑みにはなれないのですよ。

ついでに、勝ったウシュバテソーロの父は某大手馬主グループが見捨てたオルフェーヴルですよね。シーマクラシックを勝ったイクイノックスの父もプロテクトから外れたであろうキタサンブラックです。単純に考えれば某大手馬主グループって先見の明の欠片もねぇの?と思ったりもします。一言で言うなら、ざまぁwwww、でしょうか。

ともかく、ウシュバテソーロのオーナーや関係者の皆様には、本当におめでとうという言葉を贈りたいですね。川田も良くやった。嫌いだけど良くやった笑


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