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開催日割りはコレで良かったのか?

あっという間に夏競馬の前半が終了しました。宝塚記念後に本格的に夏競馬がスタートしてから3週間ですからね。気がついたら終わっていたという感じでしょうか。悪天候で3週とも馬場が非常に悪かったイメージしかありません。特に阪神は連続開催が続いていたため、直線での伸びは全く感じられず、昔のダビスタのような走り方の馬が多かった印象を受けます。

だから7月は阪神じゃなくて、中京開催で良かったんだよ。ただでさえ雨季で、元々重い馬場なのに連続開催にしちゃ馬場が悪化するリスクがエグいって分からんもんですかね。9月に阪神、10月に京都、11~12月に阪神で、1~2月は中京に割り振ったら良かったんです・・というか、来年の日割りっていつ発表ですかね。秋ぐらいでしたっけ?1~2月の京都の代替をどこにするのかで、今冬の割り振りだって決まるハズなんですが。

という事で、他の競馬場の改修工事時の代替競馬場はどこだったか調べてみました。

東京競馬場

東京競馬場の大きな改修工事と言えば、2002年から2003年にかけて行われたスタンド工事と併せて馬場改修工事です。当時は春の東京競馬の開催日数が少なく、6月2週目で東京開催が終了していた関係で、2002年は春競馬まで開催し、秋は他場に割り振られる事となりました。

その2002年秋は9月の中山開催が新潟に代替となり、10月からの東京開催は中山に代替となりました。これにより、2002年10月から翌2003年4月まで約7ヶ月もの間、中山競馬を実施する異例の事態となります。

ちなみに、この連続開催のラストに行われた皐月賞のタイムは2.01.2でしたが、2000年以降の20年間で良馬場で2分1秒台をマークしたのはこの時と、2008年のキャプテントゥーレだけです。前後の年度では1分58秒台が出ていますので、馬場の影響はないとは言い難く、連続開催の過酷さを物語っています。

新潟競馬場

新潟競馬場は、2000年に全面改修工事が行われています。これに伴い周回コースが右回りから左回りに変更されており、さらに日本初の直線競馬用のコースが新設されました。この時はローカル競馬場ということもあって、6月途中で終了していた東京開催を一月延ばし、その分、福島開催をスライドさせて、8月の開催は中山で代替を行っています。

京都競馬場

京都競馬場は、90年2月の2角ポケットを延伸する工事、94年1~2月のスタンドの一部と馬場改造工事を行うために阪神で代替を行った以外は、大規模な工事は行われていません。その代わり、他の競馬場の代替をよく行っています。例えば、90年の阪神競馬場の全面改修時には同年秋から2ヶ月開催の間に中京を1ヶ月開催という形を取っており、90年10月から91年6月までの間に、実に7ヶ月近くも開催を行っています。

阪神競馬場

阪神競馬場は、1990年6月の開催後にスタンド、馬場の全面改修を行い、翌91年11月に完成しました。その時は、90年9月および12月、翌91年3月の開催を中京に代替し、91年3~4月および6月の開催を京都に代替しています。

1995年に阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受け、同年の第1~4回の開催は他場に振り返られています。第1,2回は京都に、5月中旬から行われていた第3回は中京に、9月の第4回は京都にそれぞれ代替となりました。また、宝塚記念は春の京都開催終了後、中2週を空けて再度京都で行うという変則日程でしたね。


こうして見ていくと、見返せば見返すほど、わけが分かりません。ホントに当時競馬をやっていたハズなのに、四半世紀前の日程が変わり過ぎていてかなり混乱しますね。連続開催は中央四場の改修工事がある場合は半年以上続く事もあり、今秋の京都競馬改修工事の影響は来年以降もしばらく続きそうです。

確かJRAの発表では京都競馬の再開は3年後といった内容だったと記憶していますが、それなら来年全ての京都開催は代替となるわけで、そうなると1,2月の京都競馬は阪神、4,5月は阪神または中京になるのでしょうか。1月を中京、2月を阪神の可能性もありますね。それなら来年の1月ローカルを今年同様に小倉にすれば対応できます。

ふ~む・・そう考えて行くのは面白いですね。ちょっと調べてみます。90年以降の開催日程の変遷と、各競馬場の改修工事による代替競馬の歴史、あと今秋以降の開催日割の予想。どれも面白そうです。ただ、時間が掛かりそうだなぁ。JRA理事長の功罪をやりたかったんですが、思った以上に時間が掛かりましたし、7月期の騎手の成績もやりたいし、若手騎手をボロクソに分析したいし・・・まぁ日々なんらかの記事をアップしていきますので、のんびりお待ち下さい。



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