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禁止薬物再び!!!

11日に行われた記者会見で、JRAは11/7の東京4Rに勝利したソーヴァリアント(美浦・大竹正博厩舎)から禁止薬物のカフェインが検出されたと発表しました。これは、競馬法第31条第2号に該当しているおそれがあるため、府中警察署に届出を済ませたとの事です。

また、禁止薬物ですか・・地方では結構あるので慣れた部分が無いわけじゃないのですが、中央ではそんなに多くなく、1着馬から禁止薬物が検出されるのは2014年12月のピンクブーケ以来という珍しい事件となりました。
あの時は、飼料添加物の製造過程で混入したものでしたね。当該飼料は同一ロットとしてされていた物が、実際は製造途中で製造番号の異なる原材料を追加したために、追加前の分のみの検査でそのロットは検査済とした事で起きた事件でした。

今回もそうなるような気もしますが、JRAは昨年2019年も禁止薬物混入事件を引き起こし、156頭もの競走除外馬を出していますよね。その時、後藤理事長は『今後、このような事案を二度と起こさないよう、再発防止に向けた取組みを徹底することが、競馬主催者としてのJRAの役割、使命であると考えております。』と発表していますが、それは失敗したって事ですよね

美浦トレセンで行われた会見で菊田淳審判部部長は『所轄の府中警察署に届け出を行い、これから警察の指示を仰ぎながら協力しながら調査をしていく予定でございます。(今週以降の開催については)万全の態勢をとった上で、通常通り開催できると考えております。関係者の皆様にご心配ご迷惑をお掛けしますことを心よりおわび申し上げます』とコメントし、

さらにJRA審判担当の福田正二理事が『このたび、JRA所属の競走馬の検体から禁止薬物が検出されました。これを受け、府中警察署に届出をし、発生原因の調査を依頼しております。お客様並びに関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。今後は早期の原因究明と再発防止に万全を尽くし、競馬の公正確保に努めて参ります』とのコメントを出しました。

これらの言葉を信用できるとは普通は思いません。JRAは被害者のように思うかもしれませんが、しっかりと再発防止をすると言っているのに、翌年に再び同じような事を起こしているのですから。もっとも、大竹先生を初めとした誰かが意図的に混入させた可能性は否定できませんが、それは今後の捜査から判明することでしょう。

大竹先生はブラストワンピースやルージュバックを管理しており、開業12年目で268勝、重賞13勝を挙げていますが、痛い出来事となりました。成績的には波がある方ですし、この事件を機に管理馬の減少などが無ければ良いのですが・・・

同馬は施行規定第128条第1項に該当するため失格となり、2着のセルジュ以下の着順が繰り上がり、さらに進上金を含めた賞金は没収されますが、規定に基づいて馬券の払い戻し変更はありません。さらに11/7~16までは出走停止となります。大竹厩舎に所属する他の馬は、問題が無ければ今週末の出馬投票を受け付けるとの事ですが、甘いような気もしなくはありません。原因究明が済まなければ再び同じ事が起きる可能性もありますしね。まぁたぶん大竹先生が自粛するでしょうけど。しなきゃ対外的にマズイですもんね。

ともあれ、今後の展開はしっかりと追って行かなければいけません。ホント現理事長になってから問題ばかりだな。






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