データと直感の融合 スプリングＳ＆阪神大賞典

若手の原優介騎手と山田敬士騎手の所属変更が発表されました。両騎手ともに小桧山悟先生のところに所属していましたが、小桧山先生は来年定年ですから一足早く野に放つということなんでしょうか。原君は今年４年目で２月のリーディング59位、山田君は６年目で２月のリーディング132位であり、両者とも通算50勝もまだですので、これが良い方向に向くと良いのですが。

それはそうと例のレーンがまた短期免許で来るんですって。もういい加減にしてほしいですよね。初来日時からドンドンと成績を下げていますし、人気馬に乗らないと馬券にならない騎手じゃないですか。レーンに騎乗馬を融通するなら日本人騎手の有望株にチャンスやったら良いんですよ。レーンは、今春２ヵ月来日するため母国のリーディングでは短期免許要件を満たせる可能性はまずありませんし、指定外国競走も未勝利なのでＧⅠ要件も満たせません。つまり、短期免許で来れるのは今春が最後なんですよ？レーンに騎乗馬回したって目先の勝利と賞金しか得られないじゃないですか。

一方、日本人騎手なら芽が出る可能性はあるじゃないですか。吉田豊だってパンサラッサで結果を出したんですよ？坂井瑠星だって２年連続海外重賞勝ちをしています。チャンスを与えれば、それが巡り巡って自分たちに還ってくることも十分にあるのですよ。情けは人のためならずというでしょう。広い視野で物事を判断した方がよろしいのではないでしょうかねぇ。

それからスト関連については、佐野健吉競走理事の「通常通り（開催）できるのではないかと思っている」との言葉とおり18日は開催にはこぎつけました。調教師や非組合員、補充員（定年退職、途中退職した経験者）などが開催業務に携わりました。高木先生はパドックで馬引いてるの写真に撮られてましたね。

ところが同日に行われたJRAの会見で、佐野理事は「同日12時15分に関東労からスト通告を解除するという連絡があった」ことを発表しました。大々的に発表したストは、まさかの同日昼に打ち切りという残念な結果に終わり、胴元というか雇用者の強さをまざまざと見せつけられた感じがしますねぇ。

このスト破りとも言える強行開催は労使関係にヒビが入るかもしれない大きな問題を孕んでいます。なぜなら、佐野理事は「調教師会は競馬を開催していこうという意志が強く、ＪＲＡもそれに協力する形で行います」と明言しており、開催業務についてはJRAの職員が補助的な手伝いは可能という認識を示したからです。中立な立場であろうJRAが調教師（雇用者側）に立ったことは、ストという労働者側の伝家の宝刀を抜かせない、抜いてもなまくらにしてしまうことを意味します。

関東労の小倉書記長は「昨日交渉が決裂したが、4団体一丸となってやろうとしていたところで、全馬労の離脱が痛かった。仕切り直す必要があり、今回のストを解除する。今後は、今回の新賃金体系を含めて引き続き交渉していく。中身、スケジュール等は未定。今回のストライキは競馬の世界だけなく、労働問題として世間の注目を集めていたので頓挫して残念」とコメントせざるを得ない状況に追い込まれてしまい、まるでJRAが色々手を回して全馬労だけ離脱させ、労組全体を瓦解させた感すらありましたね。

まぁストを決行しているのに組合員が装鞍や誘導を行っていたという情報もありますし、組合員も一枚岩ではないということでしょう。相手の日本調教師会の会長、手塚先生は「無事に開催できたのは良かった。自分も厩務員として来ているので、この後は馬運車に乗っていかないといけない。まだストが行われているので、詳細についてはお話しできません。今後についてもまだ決まっていません。」とコメントしてましたが、どこか余裕がある感じがしますよ。

ただ、未だに妥結したわけではなく、今後の情勢は不透明であることは間違いありません。場合によっては来週のＧⅠ開催に再びストをぶつけてくる可能性も否定できませんし、18日はストの影響で中山1Ｒカントリーマダム（牝3歳、美浦・天間）、中山1Ｒダフニス（牡4歳、美浦・蛯名利）の2頭が出走取消となっていますので、効果はあると判断するかもしれませんからね。ともかく、労使間で納得のいく妥結点を見出してほしいところです。

あと、ストの詳細について18日の午前9時にJRAのHPで発表するとのことでしたが、正確には「開催情報について」発表するという意味だったようです。紛らわしいなぁ。

スプリングＳ

出現数上位（馬番）　対象2000～2022年（2011年を除く）　22R
10番（8回）、3番（7回）、1番（6回）、2・5番（5回）
1～5番（27回）、6～10番（23回）、11～16番（16回）
出現数上位（人気）
1人（18回）、2人（9回）、6人（8回）、3・5人（7回）
1～3番人気（34回）、4～6番人気（19回）、7～10番人気（10回）