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JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY

まだ続けるのでしょうか・・「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY

はい始まりましたこのシリーズ。2016年に始まって今年で5回目ですが、どんな意味があるのかなぁ・・と思ったり思わなかったりします。だって3歳春に米国遠征とかしないでしょ。しかもケンタッキーに行くという事は米国三冠に挑戦するって事と同義ですよね・・・一ヶ月少々で3戦する日程に、年3~4戦しか走れない日本馬が参戦して勝負になるとでも?仮に、ケンタッキーダービーとベルモントSの2戦だとしても、馬場や馬の作りが違うので、なかなか難しいと思いますよ。

そうなると誰得なんだこのシリーズは?となるわけです。ここでこのシリーズの概要をおさらいしますと、シリーズ1位の馬がケンタッキーダービーの優先出走権を得るというもので、1位が辞退した場合は4位まで順次繰り上がります。なお、2019~20年シリーズはケンタッキーダービーの延期に伴い、対象レースが2R(ユニコーンS、ジャパンDD)追加されています。

そんな同シリーズの過去の結果を見てみると、

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こんな感じですね。この中でケンタッキーダービーに挑戦できたのは、2018~19年度4位のマスターフェンサーのみです。2016~17年度1位のエピカリスはUAEダービー2着からベルモントSに挑戦し、出走取消で帰国していますし、他は軒並み辞退しているんですよ。そんなシリーズを未だ継続するなんて一体全体どうなってんだ!?と思うのは当然ではないでしょうか。ちなみに、あの有名なラニは、このシリーズが創設された年の春に挑戦しているのでシリーズの対象ではありません。

もちろん、JRAが海外馬券を売れるようになったので、海外の主催者からすれば自分のトコのGⅠに日本馬が参戦してくれたら勝手に馬券を売ってくれて、その内の一部を還元して貰えるわけですから、一頭でも来てくれたら万々歳という背景もあります。だから止めたくても止められないという状況なのかもしれません。ただ、そうであれば理事長が『あくまでダービーを中心とした番組編成をする』という発言は優先出走権を付与する米国側に失礼な発言ですよね。せめて『ダービーを中心としつつ、各路線の競走馬の魅力が発揮できる番組編成を心掛ける』くらいは言えないもんでしょうか。

まぁ何にせよ中身のないシリーズをいつまでも続けるのは好ましくないですよね。サマーシリーズだって辛うじて続けていますけど、創設当初より話題感が薄れてきていますし、競走馬にも関係者にも相応のメリットがないと形骸化してしまうと思いますよJRAさん。


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