馬券には夢がある?

1/24に大井競馬場で地方競馬史上最高配当となる3連単が飛び出しました。券種はやはり3連単で配当は28,481,550円でした。ここまで高いとカンマ付けないと分かりにくいですよね。ちなみに学生時代、カンマとコンマの呼称でクラスが二分になる大喧嘩がありました。若い時はどうでもいい事で争えるもんですね。

さて、馬券の高額配当といえばWINS5が有名ですが、せっかくなので他の券種の払戻金ランキングも合わせて調べてみました。まず、WINS5は2019年2月24日に飛び出した471,809,030円です。4億超えは2度目だって言うからWINS5には夢がありますね。

続いて3連単は2012年8月4日に29,832,950円が出ています。上位5つの全てが2千万円を超えているんですが、3千万円の壁は超えそう超えないんですよね。面白いのが、これだけの高配当にも関わらず二桁人気のみの決着は10位までに3つしかない点で、他は一桁台の人気が絡んでいます。これって、二桁人気の2頭軸で一桁人気に流せば取れますよね?膨大な資金が必要ですが。

3連複は2006年9月9日に出た6,952,600円です。勝った田村太雅騎手はこの年にデビューしています。3着の赤木高太郎騎手の名前もあり懐かしく感じますね。3連複は2位が5,508,830円、3位が3,345,390円で、それ以下は300万円を下回る金額となっています。点数を押さえて買う人が多いからでしょうか。

馬単は3連複と同じレースで飛び出し、配当は1,498,660円でした。13番人気⇒12番人気の決着とはいえ、馬単で100万円を超えるケースなんてまず見ません。ただ、3位の1,025,570円は17番人気⇒16番人気で決着しているんですよ。前者が馬単225番人気なのに対し、後者は303番人気なのに配当は2/3程度に低いわけですから、コレ買ってた人は嬉しいやら悔しいやら複雑では…

馬連も3連複と同じレースでした。配当は502,590円。田村太雅騎手、しばらく記録に残りそうな大仕事ですね。近年は馬連万馬券が少なくなった印象を受けますが、トップ10に2017年以降のレースが3つ入っています。まだまだ代表的な馬券として人気は高そうです。

ワイドは2017年12月3日の129,000円です。キリが良いのか悪いのか。ワイドでも10万円は超えるんですね。でもトップ10は98,940円と10万円を割り込んでいます。複勝と同じくオッズが他馬に影響されるので、これは仕方ないか。

枠連は1970年2月22日の123,410円です。えぇ…いきなり1970年代って…これの何がすげぇって36通り中27番人気でこの金額という点です。しかも8頭立て。昔ってスゴイ時代だったんですね。ちなみに10位は1966年2月6日の78,780円です。半世紀以上前の記録ですよ?キヨヒダカでも随分前に感じるんですが、それよりさらに20年近く遡るって…言葉が出ないです。

複勝は2010年6月26日の16,110円です。最低の16番人気ですか…相手が2,5番人気なのに良くつきましたね。複勝のトップ10は全て二桁人気ですが、意外にも2番人気など本命サイドが馬券に絡んだ上での結果なのが面白いところ。なお、9位の記録は1957年3月17日の11,670円(単勝19番人気、複勝21番人気)でした。上には上が居るんですね。朝鮮戦争特需で高度経済成長期が始まった時代ですか…教科書の中の話ですね。近代史は苦手でした。

最後に単勝は2014年4月26日の56,940円です。意外と最近ですね。鞍上も西田、勝浦、二本柳と見たり聞いたりした名前が並びます。ただ、2位はスゴイですよ。1955年の10月22日に55,870円(8頭立て8番人気)が出ています。これが59年間単勝レコードを守り続けていました。鞍上は谷八郎、坪重兵衛、二分久男…聞いても全く分かりません。重兵衛ってアンタ…お侍さんかい?って印象しかありません。アラブのレースって所に時代を感じますね。


こんな感じで払戻金ランキングを見てるだけでも色々な事が分かりますね。単勝万馬券に一喜一憂した時代から、100万馬券で大騒ぎし、気がつけば億単位の金が手に入る時代となりました。今じゃ海外馬券も売り出していますし、これだけ変わるのであれば、馬券に対する課税の考え方も変わってもいいと思いますがね国税庁さん。

そういえば海外馬券といえば、対象となるレースが変更されたってニュースがありましたね。対象レースとかあったんですね。発売云々の際にチラッと聞いたような聞かなかったような…

変更点はというと、なんでも英国チャンピオンSや英国ダービー、エクリプスS、ムーラン・ド・ロンシャン賞など競馬ファンなら一度は聞いた事のあるレースが追加された一方で、昨年メールドグラースが勝利した豪州のコーフィールドCや、かつてデルタブルースが勝利した豪州最大のレース、メルボルンCなどが除外されたそうです。

何やってんだ…と言いたいですが、これはJRAではなくてお上が決めている事。一説によれば豪州のレースは、出走回避云々の取り扱いが面倒だからって話ですが…どうなの?日本馬が参戦して海外馬券を売ってくれれば一定の金額が当該国の懐に入りますので、それを考えると豪州とか受け入れを強化しそうな雰囲気があると思うんですが、それが今回の変更で下方修正されなければいいんですね。

まぁ海外馬券はともかく、行く陣営は何があっても行きますからね。こんな時代でも名誉を求めて海外に参戦する陣営は居ますから、今後も海外遠征に期待して待ちます。



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