見出し画像

データと直感の融合 京王杯2歳S&ファンタジーS

・今週の気になる競馬ニュース

熊沢の御大が引退するとのことです。JRAの発表によるち、熊沢重文騎手は11月11日付による騎手免許の取消申請が申請されたとのことです。以前から傷めていた頸椎の状態が思わしくなく、医師から騎乗を止められたことで決断したそうですが、ついに来ましたねぇ・・・

御大のコメント
以前、けがをした頸椎が元通りにくっつかず、いくつかの病院で検査してもらったところ『普段の生活で転んでも、次は危ない』とのドクターストップを受けたため引退を決断しました。そのためトレセン内の仕事には残りません。今後についてはまだ何も考えていません。長年の応援、ありがとうございました

御大は、競馬学校2期生として1986年にデビューし、3年目にコスモドリームでオークスを制覇。当時の最年少GⅠ勝利(20歳3ヵ月)、減量騎手として3人目のオークス制覇などの記録を達成しました。そして6年目の1991年には、後世に残る大激走を見せます。暮れの有馬記念で後の顕彰馬となる最強馬メジロマックイーンを14番人気のダイユウサクでブッコ抜いたのです。さらにその時のレコードは、ボリクリ先輩に破られるまで中山2500mのレコードを守り続け、今現在でも有馬記念の歴代5位の数字を記録しています。その少し後に出たダビスタでもレコードとして載っていたため、有馬記念レコードとして覚えている方も多いのではないでしょうか。

また、御大は顕彰馬になれるほどの繁殖成績を残した希代のシルバー&ブロンズコレクター、ステイゴールドの主戦でもありました。同馬が本格化するまでの37戦中33戦に騎乗し、その間、重賞で掲示板が18回、うち2着7回、3着7回、GⅠの2・3着は5回と、シルバー&ブロンズコレクターと呼ぶにふさわしい数字を残します。一方、同馬は御大から乗り替わった後は重賞4勝、海外GⅠ制覇といった活躍を見せ、御大の立場が・・・という成績となりますが、代名詞である2・3着は一度もなく、掲示板も4回のみと勝つか負けるかという競馬になってしまったのは寂しい限りです。

さらに御大は平地と合わせて障害にも積極的に参戦している数少ない騎手であり、常々「最も取りたいレースは日本ダービーと中山大障害」と言って憚らない人でした。2012年に念願かなって中山大障害を制し、平地と障害でそれぞれでGⅠ制覇を達成しましたし、1999年~2004年までの間に4度の最多勝利障害騎手を獲得し、2015年にはJRA史上初となる平地・障害ともに200勝という大記録を達成するなど、現代のJRA騎手としては稀有な存在でした。

現在、障害競走の歴代最多勝記録となる257勝を挙げていますが、あと2週で最大4Rに騎乗できます。260勝に手が届くかどうか。届いたら、同期の松永幹夫調教師が引退した際の阪急杯→最終Rの連勝で1400勝達成という有終の美に並ぶ物語の完成ですね。

最終日となる11日には引退式が執り行われますので、どうぞ皆様、ご覧頂けたらと思います。



・先週の結果

まずは土曜のアルテミスSとスワンSから。先に始まったスワンSの事前予想は複勝の8・10・11番人気でした。隠し要素込みの複勝もありませんでしたし、荒れるレースでもありますし、出現率がそこそこ良く、回収率が高いココを選択しました。ワイドにも手を伸ばしたかったのですが、ちょっと点数が多くなるので直感的にスルーします。

レースはある程度揃ったスタートから、トウシンマカオと10番人気ウイングレイテストがゆっくりと先頭争いを始めます。そこまで縦長にならなかったためか中団でちょっとごちゃごちゃしてましたが、最初の3Fを34.1で通過するとウイングレイテストが進路を確保しつつトウシンマカオに迫ります。直線入口で先頭に並ぶとトウシンマカオをあっさりパスして独走に入ります。後方からはララクリスティーヌやロータスランドが突っ込んで来るものの、セーフティリードを覆すのは容易ではなく、クビ差迫るのが精一杯で人気薄の激走となりました。

イッッヤッッホゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥwwwwww見た?見たました?鈴木君wwwwwwwww君がバッサリ切った人気薄が飛び込んできましたよっとぉぉぉぉぉぉぉwwwww君の・・アヴェラーレ?グレナディアガーズ?大外ぶん回しで勝てるとでもぉぉぉぉぉ???wwwwwwwwwwwwwwww

まぁそう言われても仕方ないですよねぇ。大外行った馬は悉く沈んでいますし、勝ったウイングレイテストは内枠から内をピッタリ回ってロスの無い競馬でしたし、2着ララクリスティーヌも3着ロータスランドも内を回って伸びてきましたから。

頭を買おうとは思えませんでしたが、複勝でも520円付いたので十分ですよね。ただ、最終オッズを見ると3着のロータスランドが11番人気になっているんですよねぇ・・・2分前だと12番人気で、単勝は1.2倍差、複勝は1.4倍差でしたから入れ替わるとは思わなかったんですが・・残念というか悔しいです。なお、事前予想通りにワイドに手を伸ばしたらもっと付いたとか言わんで下さい。自分が一番ヘコでますから・・・


続いてアルテミスSですが、こちらは8・9・10番という外枠から3頭をチョイスしました。過去の例から見ても外枠3頭は11年間で7勝と圧倒的ですし、多頭数でも少頭数でもそれは変わらないのが不思議なんですが、そうなんだから仕方ありません。

レースはスタートでショウナンマヌエラがポンッと出た一方、エリカリーシャンが出遅れる展開から始まります。外枠3頭は先団後方、中団、後方と見事に分かれて3~4角を通過すると馬群がギュッと詰まります。直線入口でスティールブルーが持ったままで坂を上がって来たを見て、行ったか?!と思いましたが、坂を登り切った所で断然人気のチェルヴィニアがすぐ後ろからスパッと切れてジ・エンド。

サフィラも来てましたが全くブロックできませんでしたねぇ。松山君・・・君はいつもそうじゃない?あそこはガッツリブロックしないとこうなるのは容易に想像つくでしょうに、軽く触れただけで進路を確保されるのは頂けませんな。しっかりブロックできていれば、スティールブルーがヨレるまで進路は空かなかったので、負けたとしてももっと接戦になっていたと思いますよ。そうした事ができなければ上位騎手には手が届かず、数乗って数を稼ぐだけの騎手になりますが、いいんですか松山君?


そして肝心の日曜の天皇賞・秋です。事前予想は隠し要素込みの複勝が6番と7番、1番人気の単複でした。圧倒的な人気のイクイノックスが隠し要素込みの複勝に該当したので、記事のとおり定期を下ろす勢いで突っ込む予定でした。

ところが、午後になってドウデュースに騎乗予定だった武豊が清水先生んところの新馬に蹴られて右足を負傷し、乗り替わりと発表されたことで事態は急変します。乗り替わりの戸崎を嫌ったのか、ドウデュースの単勝が3倍台から4倍に落ち、ますますイクイノに人気が偏重しているのが分かります。

イクイノはずっと複勝1.1倍で我慢していたのですが、締め切り3分前に我慢しきれず、ついに元返しとなりました。私はこれを見て買うのを止めました。1.1倍とはいえ、イクイノが故障する可能性、当たっても利益が出ない可能性を考慮すれば、競馬の基本である利益を出すという確率が低くなった時点で、大金を賭けるにはリスクが大き過ぎますからね。

レース自体は、周りからやんややんやと言われていたジャックドール藤岡兄が「コレでいいんだろ」とばかりにビュンビュン飛ばし、前半1000mを57.7秒で通過する流れをイクイノは離れた3番手で追走。4角でも競りかけて来る馬も居ないため、直線は悠々と進路を確保し、持ったままで坂を上がると最後は気合を付けたらハイ完勝。強かったです。

後ろは最後方から我慢して、坂下から大外一気でぶっ飛んできたジャスティンパレスがプログノーシス、ダノンベルーガを抑えて2着を確保し、隠し要素込みの複勝は的中。いやぁ良かった良かった・・・と思っていたら、最終オッズでイクイノの複勝は1.1倍だと・・orz

まぁ仕方ないですよね。スターズオンアースの回避や、武豊の騎手変更などを考えたら、複勝に突っ込み、わずかな回収率で大金をせしめようとする輩が多くて当然です。私のその一人でしたから。ただ、JRAプラス10でも賄えないだけ投入されたらどうしようもないですし、突っ込む金額が多ければ多いほどリスクは上がりますからねぇ・・・悔しいですが仕方ないと納得するしかありません。でも、隠し要素込みの複勝が340円だったので、回収率は340%です。これで満足しましょう。

そうそう、例の鈴木君は、複勝1.1倍はおろか単勝1.3倍も嫌ってワイド買ってました。ん?相手は誰かって?そりゃ鈴木君ですから、ドウデュース、ダノンベルーガ、ジャックドールですよ笑  神かよ!!!!!!!!



京王杯2歳S

出現数上位(馬番) 対象2000~2022年(2002年を除く)22R
1・3・4・8番(7回)、6・7番(6回)、2番(4回)
1~6番(34回)、7~12番(23回)、13~18番(9回)
出現数上位(人気)
1人(12回)、4人(10回)、2・3・5人(8回)、6・8人(4回)
1~3番人気(28回)、4~6番人気(22回)、7~10番人気(10回)

ここから先は

1,042字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?