BtoBライティングに向いているのは、こんな人(たぶん)
BtoBライティングって、向き不向きが結構あるんじゃないかと思います。
私自身は、割と向いているほうだと自覚しています。というか、残念ながら他のジャンルにはあまり適性がなさそうな気配で、自分に合ったジャンルを探してBtoBに辿りついた感じです。
じゃあ一体、BtoBライティングってどんな人に向いているんだろう。今回はそのあたりについて、書いてみたいと思います。
以下は、これまでの経験に基づいた個人的な考察です。割と当てはまっているんじゃないかなぁ...とは思いつつも、そうでない人も当然いらっしゃるので、話半分なゆるい感じでお読みください。
会社勤め経験者
企業のロジックや慣習が分かっている人は、強いです。
クライアント企業とライターの間に入って仕事を発注する側の気持ちになれば、分かると思います。BtoBの取材では、ビジネスマナーの基礎が身についているライターに、仕事回したくなりますよね。メールの書き方、取材時の服装、名刺交換、立ち居振る舞い、言葉遣い、などなど。
「ちぃ~っす」とか会議室入られたら、イヤだもん。
(もちろん、そんなライターいないとは思いますが)
ちゃんとしてる人
時間を守る、メールに返信する、やりとりが丁寧で分かりやすい…といった、ある意味当たり前のことを当たり前にできる人であることが大切です(これはBtoBに限らずですが)。
あと、「ちゃんとしてるように見える」という部分も大切です。これは、服装であったり髪型であったり。
ベンチャーやアパレルとかなら自由な社風のところも多いですが、大企業や歴史のある企業への取材には、やはりそれなりの格好で伺いたいものです。
子どものころ、工場見学が好きだった人
いきなりなんだ?と思われるかもしれませんが、「遠足よりも工場見学のほうが好きだった人は、BtoBライターに向いているんじゃないか」と勝手に思っています。
「うわぁ、鉛筆ってこうやって作られるんだ~」と製造工程に興味津々。工場の人が語る開発秘話を、目をキラキラさせて聞いていた。
そんなタイプだったとしたら、きっと、BtoBの取材、めっちゃ楽しめると思います。
「なんで?」がログセな人
子どもの頃、「なんで?」「どうして?」を連発する時期があったと思います。その好奇心を大人になっても持ち続けている人は、BtoBライティングに向いていると思います(っていうか、そもそもライターに向いていると思います)。
取材のときは、事前の打合せで決めた「質問リスト」が存在することがほとんどです。でも、正直、事前に用意できる質問なんて、つまらないんですよ。そのリストから一歩もはみ出ない取材だと、当たり障りのない原稿しか書けません。
このとき、「なんで?」の持ち主は、質問に対する返答に「え、それって、どういうことですか?」と、すぐ深掘りしたくなるんです。取材時に湧き出た疑問を掘り下げていくことで、思いがけないエピソードやドラマが聞き出せた...という経験は、私も結構あります。
(ただ、無駄に脱線しやすくもあるので、タイムマネジメントも忘れずに)
感性よりも論理、共感より解決の人
悩みを打ち明けられたとき、「わかる~」「それは大変だったね」という共感をせずに、つい、解決策を提示してしまう。そんな人は、友人や恋人としては問題ありですが、BtoBライターとしては適性が高そうです。
BtoCの場合、読み手の感情を揺さぶることで購買につなげることも可能です。しかし、BtoBだと、そうはいかない。問題を解決できる商品であることが論理的に説明されていなければ、購買に至ることはありません。
普段からロジカルシンキングな人は、BtoBライティングが得意なんじゃないかなぁ...と思います。
問題意識、課題意識が強い人
「顧客の課題を解決する」が、BtoBの大きな目的です。BtoCの場合、課題解決以外にも、楽しませるとか、癒すとか、多様な目的が存在しますが、BtoBは課題解決ほぼ一択です。
なので、問題意識・課題意識の高い人は、プロダクトやサービスの本質に気づきやすく、的を射た原稿を書けるのでは...と。
あと、ベンダー側の課題にも注意が向くため、「痒い所に手が届く」原稿が書けるのではないかと。そんなふうに感じています。
平日昼間に時間を作れる人
平日昼間に時間を作れる人は、企業への取材記事を依頼される可能性が高まります。
BtoBライティングには、取材を伴わない案件も多いのですが、取材OKなライターは重宝されますし、仕事の幅がグッと広がります。
また、取材から担当できると、原稿料も上がりやすくなります。(とはいえ、原稿料を最も左右するのはクライアントの予算なので、絶対上がるとは言い切れませんが)
固めの文章が書ける人、真面目な人
文章を書くと、なんか固くてかしこまった感じになってしまう。友人とラインしても、どこまでくだけた感じにしていいかよく分からなくて、なんか困る。「怒ってる?」とか聞かれてしまったりして。
本人としては困っているかもしれませんが、その文章の固さ、一つの才能です。
くだけた文章なら楽に書けるけど、きっちりした文書は苦手...という人のほうが圧倒的に多いらしいです(知り合いの編集者さんに聞いた話)。
BtoBで求められるのは、きちんとした文章です。もちろん、時には多少くだけた感じの表現で緩急つけることもありますが、基本的には、社内で参考資料としてシェアできる程度のきっちり感が求められます。
つい文章が固くなってしまう人、性格的に真面目な人は、BtoBライターに向いていると思います。
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今回はかなり主観の強い内容になってしまいましたが、そこまで的外れでもないんじゃないかと思っています。
これまでライターをやってきて感じた「肌感覚」みたいな部分です。ご参考になれば嬉しいです。