八楽文庫とは何か?

私は八楽文庫という名前の私設文庫をとあるお宅に置かせて頂いている。
toiという名前で開放されているお宅だ。
会議やイベントに利用される人もあれば単純に家で遊んで帰る人もある。奈良県内の学生さんや地元で活動している方がよく出入りするフリースペースとも貸しスペースともつかないそう言う場所である。

平たく言うと知る人ぞ知る秘密基地といったところか。

私もその秘密基地に出入りしている1人である。

ある時出入りしている学生さんの1人に漫画を貸すことがあった。toiの人達と本の談義をすることもあり、本の貸し借りも行われている様子も目にしていた。なら自分はtoiに出入りしている人達向けに文庫を作ってみようかと思った。
幸い積読本や死蔵本は我が家に山ほどある。
本の虫干しがてら誰かの目に触れれば活きる機会もあるだろうと言うことで月1ペースで選書しては置かせて頂いている。
選書の基準は最初はテーマごとにまとめていたが、今は割と最近読んだ本や整理したら出てきたと言うような本を雑多に置いてるような感じなのでかなり大雑把だ。

おかげさまで置かせて頂いた作品は好評…らしい。「らしい」と言うのは実際に読んでる人を見てないから。
少なくともこのような返事を頂く程度には楽しんで頂けている様子。

https://twitter.com/c_chan1110/status/1305693602660495363?s=21

自分は割と硬派で個性の強烈な作品が好きだが、toiの人達には割と繊細で叙情的な作品が好まれているようだ。
そして漫画は割と読まれているが活字の人気はイマイチ芳しくない。

そもそもが自分の自己満足で置かせて頂いているのでこの際読まれなくても構わない。
こちらとしては好きなだけ置かせて頂いて、好きな時にまた文庫から引き上げるのみ。
その間好きな本を好きなだけ読んで下さるのならそれに越したことはない。
好評な作品ほど比較的長めに置いており中には常設に近い作品もある。
リクエストがあれば一度持ち帰った作品でも再度置かせて頂いている。

割と貴重な作品もあるので文庫内の作品は個人的に目録を作って管理している。
https://note.com/bookshelf8/n/ne5fc8dbcd121
目録はこのnoteやTwitter上で公開して、文庫の整理のたびに更新をしているので読みたい作品があればチェックを。
toiに訪れずとも個人的に購入するなり借りるなりして読むもよし。

本当は、本屋を開いたり図書館司書になったりして紹介出来る立場になりたいものだが、残念ながらそんな甲斐性も本の知恵も圧倒的に足りない。
そんな中自分の一方的な趣味に付き合って下さるtoiさんは誠に貴重な存在である。

最後に利用にあたって2つだけ約束事を

・文庫の作品は持ち出し禁止。
・汚損や紛失した際は弁償。

それだけ御理解頂けたらtoiで時間が許す限りゆっくり読書タイムを。

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