走る本屋さん高久書店
記事一覧
田舎で~本屋開業日記⑪
令和元年のうちに済ませたいことは、何としても!ということで、なんとか12月28日本屋大賞に一次投票することができた。
走る本屋さん高久書店としては初の投票となった。
小さな本屋作りの話しの続き・・・。
書店キャリアは適当にあるので、本の仕入れなどは出来るとしても、一から本屋を作るのはなかなかに骨が折れると実感する日々が続いている。
実感しながらも、ハードルを一つ一つ越えていくことに、とてもやり
田舎で~本屋開業日記⑩
店舗に棚が入り、続いて外観が完成すると、早く開店すればいいのに?何をやっているの?という話しになるのだが、前日記でも書いた通り1冊1冊、そして1社1社、本を注文することに明け暮れていた。
常備や長期、延勘(業界用語で、支払い条件を数ヶ月から1年先にする取引方法)をお願いする出版社を除けば、Excelで作った表に書名や出版社、ISBN、必要冊数などの順で一覧化していく作業をする。なんしろ手入力で(或
田舎で~本屋開業日記⑨
12月中旬、高久書店の新店舗に看板が付けられると、ようやく本屋らしい佇まいが街に表現できるところまで来た。
開店まで1ヶ月半も手前の段階で、ほぼ外観や本棚、システムなどのインフラが整いつつあった。
企業的な書店であれば、本棚が入れば人数をかけて棚詰めをし、1週間後にはオープンなんていうケースが普通であろう。
実際、取次さんからも一気に人数をかけてやることを提案された。
とても有難い提案だと思っ
田舎で~本屋開業日記⑧
新店のオープン予定日を2月上旬(2月7日目標)と決めた。
オープンまでは2カ月以上もあるので、会社員時代に出来なかった(半ば諦めていた)あれやこれやをやりたいと思っていた。
しかし、実際に会社を辞めてみると、いつも通り早起きをし、朝から営業もしていない新店に向かう自分がいた。
習いや貧乏性と言ってしまえばそれまでだが、何より子どもたちに父ちゃんの生活の変化を気取られるのが嫌だったし、ダラダラして
田舎で~本屋開業日記⑦
11月30日、長年勤めてきた書店を辞めた。その日の空は、今までに見たことがないような紺碧がどこまでも広がっていた。
愛し、耕し、育み続けた書店だった。
地方に本屋を植え、そして増やしたいという夢のために、還暦まで残り干支一回りでの決断だった。
我ながら、思い上がりも甚だしい本屋バカの戯れ言なのかもしれないと思う。
ただ然し、一度きりの人生において、やらなかった後悔を残さないためにも気力体力が充実
田舎で~本屋開業日記⑥
10月下旬、重要事項説明を終え、ようやく物件の契約にたどり着くことが出来た。
ここまで3ヶ月を要していた。
鍵を受け取ると、沸々と実感が湧きあがる一方で、もう、後戻りは出来ないんだなという多少のセンチメンタルが入り乱れた。
本屋を作る上で、立地とともにハード面で大切なのは、やはり本棚ではないだろうか。どんな材質の、どんな形状のものを、どのように配置していくのか・・・?
これが本屋のイメージをほぼ