安いほうで買ってそれを高いほうで売ること。たとえばパチンコ玉は1玉4円が原則だったが、ギャンブル性を下げるために1玉1円にしたため、1玉1円で買った玉を1玉4円コーナーに持ち込んで現金に交換する人が多く現れた。しかし実際には監視の目をかいくぐって玉を大量に運んで換金するという手間(取引コスト)が大きかったためにあまり問題にはならなかった。また、江戸時代が終わり開国をさせられた時期の日本は金貨と銀貨が「金1グラムに対して銀5グラム」という交換比率レートがあった。しかし海外では「金1グラムに対し銀15グラム」というレートだったため、海外で金を銀15グラムに変えた外国商人が日本に来てから日本の交換レートで銀を金に換えて(金3グラムに)持ち帰るという事態が発生した。これにより日本から金がなくなり日本は物価高騰し暮らしは悪化。金はいまだに資産としての価値が認められており、アメリカのドルが戦後からドルと金の交換を保障してきたため(ブレトンウッズ体制…35ドルにつき金1トロイオンス 1トロイオンスだいたい30グラムぐらい)。しかしベトナム戦争の泥沼化などでアメリカの経済がやや衰退するとその保証に疑問を持つ人も増えた。その結果、国際市場(金市場)では金1トロイオンス40ドルで交換できるようになったため、ここでも裁定ができるようになったためアメリカからは大量の金が流出し、ブレトンウッズ体制は停止された。

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