スカイウォーカー

路上で一人ギターを弾いた 聴く人など居ない 死にたいと歌った唄
嘘なんかじゃない それは本当さ 心を裂いて書いた唄

それだけじゃダメだ 本当の事だけじゃ
巧く嘘に幸せを紛れ込ませなきゃ
昔から得意な方じゃないんだ それは凶器になり得るから

嘲笑が響く世界を愛せと 通り過ぎてく人達は言う
ならどうしてあの時 人の上手な殺し方を教えてくれなかったの?

褒められたくて 撫でて欲しくて 唄を歌ってた、あの頃も今も
変われないのは 僕だけみたいだ だから嫌いだ大人の僕なんて

メトロポリスの屋上で煙にまかれ
腐って、歌って、腐って、歌って
自己嫌悪と恒常的景観に酔い潰れ
空をも歩ける様な気がしたんだ

どいつもこいつも薄笑みを浮かべて
隙をみせりゃナイフで刺し殺すんだろう?
生きて行く為に 殺される前に

彼奴は立派だとか 此奴は駄目だとか 何も知らない人達が言う
止めろよ そんな眼で僕を見るなよ あの時のままだ

僕は、僕はただ
認められたくて 意味が欲しくて唄を歌ってる 唇を噛み締めて
お前じゃ無理だとか 金にならねぇだとか 同じ言葉ばかりだ
うるせぇよ、もう沢山だ

あれから幾日が過ぎてまだ一人きり
死にたいと歌ってた僕の唄は空を歩いて どこか遠く

望んで生きたくて ただそれだけで
歌う事を選んだよ 間違いじゃないんだ
低くなった声で 変わらぬ言葉で偽りのない事 これからは今迄を

心の青痣が まだ酷く痛むけど でもただ懸命に 誰かを愛そうと
都会風に揺れて 排ガスに霞んでく 夢を見た少年の、灯火よ

燃えろ。

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