中、長距離でHペースなのに人気の差し、追い込み馬が、全く伸びず後方のまま沈んでしまうというシーンをよくみかけませんか?/ファーストファクター『追走ペース好走レンジ理論』初披露


中、長距離でHペースなのに人気の差し、追い込み馬が、全く伸びず後方のまま沈んでしまうというシーンをよくみかけませんか?


ハイペースで展開が向いているはずなのに有力馬が全く伸びない。


『仕掛けがおせーよ』

『なんでそんな位置取りなんだよ』


という声をよく聞きます。


気持ちはわかりますが、これに関しては騎手の騎乗が正しいことがほとんどです。

実際に仕掛けが早かったら届いているような伸びをしているか?は見てわかります。

個別にラップを計測して加速ラップの場合は明確な仕掛け遅れですが…


こういった中、長距離レースで人気の差し追い込み馬が自分のペース内でしっかり走っているにもかかわらず、全く伸びず、後方で沈んでしまう理由について数字を使ってわかりやすく解説していきます。




先日表題のようなレースがあり、馬券を外してしまいました。

私の失敗談としてリアルに記していきます。


19年6/9(日)

阪神9R 三田特別(2勝クラス)


反面教師というわけではないが、題材としては面白いので記事にしました。


恥ずかしながらこのレースの私の本命は1番人気アロマドゥルセでした。

ブログでも推奨しました。


1000万に昇級してからの6戦は(0.4.2.0)

と抜群の安定感。



19年6/9(日)

阪神9R 三田特別(2勝クラス)

12.8-11.4-12.2-12.3-12.1-12.0-12.2-12.2-12.2-11.5-12.1-13.2=2.26.2

60.8-61.2(前傾0.4秒)


近5年 3歳上 2勝クラス 平均ラップ

12.8-11.3-12.7-12.5-12.4-12.3-12.5-12.4-12.0-11.5-11.6-12.2=2.26.5

61.9-59.8(後傾2.1秒)



平均ペースと比較してもペースが早いことがわかる。

ペースバランスだけみても2.5秒も早いことになる。


アロマドゥルセはハイペースということもあり、後方4番手辺りでのレース運びとなりました。


ペースが速いということは後方から進めたアロマドゥルセは展開的に有利だったということになります。


ところがアロマドゥルセは直線伸びを欠き5着。


ここで勘の鋭い方は、アロマドゥルセは後方からだけど追走ペースオーバーなんではないか?


と考えるかもしれません。


目の付けどころは良いですが残念ながら敗因は違います。


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