2021凱旋門賞/超極限分析 30000字の世界1の情報量で解説&分析
※レースラップの表記注意点。
・日本のラップ表記に近づけるため小数点第2位は8捨9入という形を取ります。
・各国タイムの計測の仕方が違います。
日本ではゲート後数m走ってから時計の計測が始まります。この時計の計測地点までの距離を助走区間といいます。
欧州はゲートが開く前から時計の計測が始まることが常です。
ペースにだけはなるべく日本式と表記して、日本の時計計測と同じにしています。(時計の計測が1秒以上違うのでペースバランスに大きく寄与してしまうので)
走破時計は補正しません。
・海外競馬は日本と時計の表記も違い、小数点第二位以下のラップが表記されます。
見やすくするために小数点第二位以下は8捨9入というスタイルを取ってこちらでは表記しています。
なのでラップの合算と走破時計が合わないことがあるので注意してください。
凱旋門賞 速報ラップ(ロンシャン施行のみ)
【12年】
1400m通過 1.31.9
1.31.9-26.4-13.6-12.3-13.4=2.37.6
【13年】
1400m通過 1.31.5
1.31.5-25.8-11.8-11.0-11.9=2.32.0
【14年】
1400m通過 1.28.0
1.28.0-23.6-11.8-10.9-11.7=2.26.0
【15年】
1400m通過 1.28.8
1.28.8-24.2-11.9-10.7-11.5=2.27.2
【18年】
1400m通過 1.29.3
1.29.3-23.1-12.4-11.8-12.5=2.29.2
【19年】
1400m通過 1.27.8
1.27.8-24.8-13.5-12.5-13.3=2.31.9
【20年】
1400m通過
1.36.1-25.7-13.0-11.9-12.5=2.39.3
20年より、フルラップが、アフターラップとして公開されるようになったので参考に。
【20年凱旋門賞】アフターフルラップ
15.3-12.3-13.3-13.8-14.0-13.5-13.2-13.4-13.3-12.6-11.9-12.3=2.39.3
67.2-63.5(日本式)
※日本より時計の計測地点が1.5秒速いので、日本式としてペースバランスにだけ補正をかける。
21年凱旋門賞前哨戦アークトライアルデー
すべてロンシャン2400mで同日施行レース
フォワ賞
15.2‐12.1‐12.8‐13.3‐13.4‐13.2‐13.3‐12.8‐11.6‐11.2‐11.0‐11.5=2.31.8
ニエル賞
16.0-12.8-13.0-13.2-13.4-13.1-12.7-12.9-12.5-11.9-11.1-11.5=2.34.6
ヴェルメイユ賞
15.3-12.1-12.4-12.9-13.3-13.2-12.7-12.7-12.2-11.8-11.2-11.5=2.31.9
64.8-59.7(日本式)
例年のアークトライアルデーとの違い
今年は馬場の保護と言う観点で昨年と条件が違った。
昨年は凱旋門賞ウイークは降雨が多く、当日の馬場状態がひどかったために、今年は馬場の保護を目的として、7/13のパリ大賞開催以降は仮柵が設置されていた。
昨年のアークトライアルデー(ニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞の日)は本番と同様仮柵なしだったが、今年は仮冊を設けての施行。
この仮柵は7/14のパリ大賞開催以降、コース全体(周回コース)の内側から6mまでの帯状区域が保護されている。
さらに最後の直線600mは内柵をさらに6m動かして12m地点まで馬場をカバーしている。
この状態で今年はアークトライアルが施行されたことになる。
凱旋門賞ウイークエンド開催は土曜が直線内から17mの地点に仮柵を設け、凱旋門賞当日は仮柵はすべて外されるということになる。
またロンシャンの馬場整備チームは夏のシーズンオフの7月末(7/14パリ大賞デーを最後)に、コース全体の芝の密度を高めるためにオーバーシードを行った。
最後の直線の内側12mの帯状区域ではバーチドレイン、エアレーション作業を行っていて、大雨の際に排水を促すことを目的としている。
また土曜の夕方から日曜の朝にかけて、天気予報に応じて、芝の高さが10Cmになるように刈るとのこと。
つまり今年の凱旋門賞は内6mが7/14以降、凱旋門賞当日まで全く使用されていないきれいな馬場になるということだ。
降雨次第ではあるのだが、当日はアークトライアルデーよりも高速状態も一応頭の片隅に入れておかないといけないことになる。
アークトライアルデー、ディープボンドの勝ったフォワ賞は本当に馬場が重かったのか?
【アークトライアルデー馬場レベル】
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