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ルーズリーフ


「一つちょうだい」
人生で誰もが悩まされる悪魔の言葉。

僕の価値観でいうと、雪見だいふくの場合は渡さないが、ティッシュのような消耗品は、喜んで渡す。



現代の学生の中には、ルーズリーフを利用する人が多いだろう。
僕の周りでも中学入学以降、歳を重ねるごとに利用者が増えていった。
僕が本格的に利用し始めたのは、高校二年生になってからだ。
ルーズリーフも「一つちょうだい」使用される良い例だ。当選ルーズリーフ使用者の僕も、言う側、言われる側、両方を経験している。僕のルーズリーフへの認識は、冒頭で述べた二例に当てはめると「ティッシュ」の方だ。消耗品と認識していたので、もらって返さないし、渡して返ってこないのは当然だと思っていたが、半年前に出会った女子は僕とは違う価値観を持っていた。


「しんとう君、ルーズリーフ…」そう言われた。僕はルーズリーフを忘れたので
一枚ほどもらえないかと言っているのだろうと思い、即座に持っていたものを手渡した。
ルーズリーフユーザーにとってはこんな事はよくある話なので、気にもとめていなかったが、その翌日、またその女子に話しかけられた。
なんと、ルーズリーフを一枚手渡されたのである。
ティッシュと同様に消耗品だと思っていたルーズリーフ。あげた物だと思っていたが、その女子はたった一枚のルーズリーフでもしっかりと返す誠実な人間だった。
「借りたものは必ずかえす」当然の事だが、勝手に線引きをして気にも止めなくなっていたが、ルーズリーフ1枚に対する考え方にさえ、人の価値観が表れるのは、面白いと思った。

価値観が違う人物に出会うことは、自分の考えに影響を与える、良い刺激になるので、これからも積極的に人と出会っていきたい。




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