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マンガ森の彷徨いかた

2024年8月15日に2時間30分で読み切ってしまった。

普段は1週間くらい時間をかけて1冊の本を読むのが普通の私にとって例外的な本(並行して5~10冊くらいは読むので)。

小池陽滋先生が出される本は内容を問わず全部購入することにしているので、事前に本の内容をチェックしてから購入することはなく、タイトルから内容をイメージする。

なので、勝手に漫画のレビュー本みたいなものだろうと思っていた。

最近は意識的に漫画を読むようにしているので過去の本と比較するとその期待度はかなり高かった。

が、しかし

ページをめくって目次を見ると

  1. 言葉の働き

  2. 差異の体系

  3. 言語相対論

  4. 記号ーシニフィアン/シニフィエ

  5. コード

  6. コンテクスト

  7. デノテーション/コノテーション

  8. テクスト

といったものが書かれてある。

この時点で自分が思っていた内容と全く違うものだと認識し、最初のページを読む。

すぐにソシュールが頭にイメージされた。

小池先生が面白いと思っている本のレビューが読めると思って楽しみにしていたのに

やっぱり想像とは全く違う内容…。

頭を使わずにササっと読めると思って読み始めた本なのに

ソシュールの本を読んだときに「シニフィアン/シニフィエ」がそもそも何を意味するものなのか理解するのに苦労したことが思い起こされることになるとは読み始める前は思いもしなかった。

あ~

そういう本なのね

と気持ちを入れ替えて読み始めると

もうとまらない

面白いのなんの

特にテクストについての10~13項は印象に残る。

葬送のフリーレンを引用してテクストについて書いてあるのだが、あれを読んで涙を流す人はそこそこいるんじゃないだろうか。


受験参考書を除いた小池先生の本の中で個人的にこれが一番。

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