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売場レイアウトとか人事とか「手段」であって「目的」ではないんだよー

何でだろう〜、何でだろう〜、何でだ何でだろう〜♪
お店やってる人たち、小売業やってる人たち、いつもいつもいつの間にか自分でもよくわからないうちによく間違えてしまうところ。一言で言うと、「手段の目的化あるある」なんだけど。

eイヤホン秋葉原店だけじゃないけど、売場は時間が経つとやっぱりすぐに陳腐化していってしまうので、市場や社会の最新トレンドやら何やらをいろいろ研究して考えながら、品揃えだったりレイアウトを常にアップデートし続けないといけない。(商いは飽きない)

つまり、

「売上が悪いな」=現実
 ↓
「売上を上げよう」=目的(目標)

ここがアクションのスタート地点になる。←忘れやすいけど大事なとこ

(例)
・売上500万円→400万円(80%)になってきた=現実
 ↓
・売上500万円に上げたい(125%)=目的(目標)

「目的(目標)」が決まれば、あとは達成させるための「手段」を考える。めっちゃシンプルだけど、
【どうすれば目的を達成できるのか?】
この一点を考えるに尽きる。

(例)
・売上500万円に上げたい(125%)=目的(目標)
 ↓
・売場のレイアウトをどうすれば目的を達成できる?=手段
・人事配置(店長、社員、アルバイト)担当や役割をどうすれば目的を達成できる?=手段
・他に「何を、何に、どのように変えれば」目的を達成できる?=手段

そして考える。どうやったら達成できるか「そのための手段」を考える考える。そうすると手段はたくさん思いつくはず。そしてあの手この手、考えられる手法/手段はたくさんあるに越したことはない。手段がたくさんある中で選択肢が多くあれば、より達成に向けて可能性が高く、より総合的に最適な手段を選ぶことができる。(キッパリ)

なーんて、こうやってキチンと話を整理して順番に説明するとあっけなく、

「うんうん、なるほど、そうっすね!」
「レイアウトも人事も目的を達成させるための単なる手段なんですね〜」

と店長や売場担当たちはいともあっさりと簡単に言う(笑)
そうやって話を聞いた直後は簡単に返事するのに、それなのにいつの間にか忘れてしまう。そう、いつの間にか忘れてしまう問題が実は厄介なところで、大げさに言うなら底知れぬくらい根が深い。

・・・そしてしばらく月日が経つと、かなりの高確率で次の話が実際に起きる。(経験談)

■「あれ?、次はまた何でこのレイアウトにしたん?」
┗「このレイアウトにしたかった」
┗「このレイアウトが(なんとなく)イイと思った」
┗「かっこいいでしょ?」
┗「周りのお店がやってたから」

■「ん?、担当変わったん?」
┗「(違う担当者が)やりたいって言うから」
┗「そろそろ交代させるのがイイかな〜って」
┗「なんとなく。。」

・・・あちゃ〜、起きちゃうんですよね!!!(経験談)

マジでもう、「ところで本来の目的って何だっけ?」状態。
手段たちが全部一人歩きして手段の暴走が始まります。大暴走・・・。

こうなると止まりません。止まるどころか突っ走り進化します(間違った方向に・・・)

■手段の1つのはずの「レイアウト作成」自体を目的にしてしまう
┗もっと手を加えてこだわってかっこよくしてみよう
┗なんか飽きたからとにかく変えてみよう
┗暇だったからレイアウト変えちゃいました
┗自分たち(店員)の「業務」が一番楽になるレイアウトにしよう
┗自分たち(店員)の「業務」の効率を一番に考えたレイアウトにしよう
 ※お客さま<自分たち、な考えに・・・。

「目的」の無い「手段」ほど怖いもの知らずなものはありません。

さらにそのうちすること(ネタ)がなくなって来ると、「手段」を競い合ったり、「手段」をマニュアル化(ルール化)したり、「手段」を自慢したり、、、余裕で目的や目標に関係がなくなり、実績が悪い時でも、

「あー、今日の手段は最高やったな〜!大満足!ビールがうまい!」

とかなったりします。(経験談)

うーーーん、
「あー、今日のKPIは最高やったな〜!大満足!ビールがうまい!」
に似てるのよね〜、
「手段」=「KPI」←と認識してる人多し。(本当は違う)
「KPI」やめて「OKR」にすると手段の目的化は減るのかな〜?
ガンバろうっと。


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